再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 会場は。

サロン劇場、実際に旧細川邸サロンに舞台設営しての場当たり。
しかし、ここ数日の気温の下がり方が半端ない、
古い建物ですもの素敵さと共に底からやってくる寒さと言ったら凄まじいものがあり。。。
ページをめくる手までおぼつかなかったり(笑)
和敬塾の方々も気をつかってガスストーブを導入していただいたり、
そうなると乾燥もまた一段と増すわけで、
加湿器を導入してもらったりのイタチごっこながら、
最大限の観やすい環境作りを。
お話はフルートの演奏も入りながら、
去年とはまた一味も二味も違う味わい。
しかし、大先輩お二人の技術の深さには…。(特に三人姉妹なんかを卒公でやろうとしてたりしてるからかもしれないが)
こちらは大きな客席を巻きこむ流れと、見栄に特化すれば良い?

そんなパタパタと、背中もガチガチ〜になりがちな日にも来年の件の打ち合わせなんかがあったりして、
しかもそれがあくまで事務的な事の確認しかしない空気満々でいられたりすると、
正直疲れる。
本題に入る前にかなりの時間を費やしたので、本題は次回回す。
しかし、これはもしかすると問題共有がされていない、とゆう風にも言え、、、
ま、いんだけど。
ドッと午前中で疲れ、そのまま会場の稽古に向かう気分もせず、
初めて『酸素カプセル』なるものに入ってみる60分。。。
…森林浴のあとのよな気分。
くせになっちゃいかん。。。



2012年11月29日(木)



 観たり聞いたり調べたり。。。

サロンの稽古はユックリと、でも着々と進んでいく。
こちらから提供する案が演者のなかでしっかり熟成され、その先の先が返ってくる。
ポロポロワスレモノはあるけれど、大勢に影響なく。
改めて、漱石、八雲ら、明治の文豪の文体の自由さ、奔放さを思う。

三人姉妹はキャスティングまでして、
細かーく話しながら、試す試す僕らならではを探していく。
でも、識らないではだめだ、識って、その上で。
イロイログループ発表とか(調べものの)してみるが、
どうしても『ネット情報』写しが多く…
や、しかし、闘い甲斐のあるホンである。

普天間はイロイロイロイロありながら、
名古屋で落ち着いた模様、
稽古で積み重ねたモノを是非大切にし、その実から発展させ、
小手先に陥って欲しくないものだ。
稽古で培うモノってそんなに甘いものではないはずだ。


燐光群『星の息子』を観る。
舞台の殆どは「高江」ならぬ「タカイ」の話。
縦軸横軸イロイロ絡まって、情報量は普天間とかぶりながら圧倒的に多いけれど、「それが前提で『今』が語られるのだから」後半にかけてが爽快で、その分の悲しさが溢れる。
何か自分からの小さなでも確実なる一歩を踏み出すのが『普天間』なら、
もう、その次の足を二歩三歩踏み出さねば現状を変えられない、という叫びにも似て。
作り自体、優しすぎないのが丁度いい。。。
来週水曜日まで、座・高円寺。


2012年11月23日(金)



 青年劇場「普天間」東京再演。


沖縄戦。
アメリカ占領下の米軍による事件、事故。
返還後の日本政府のアメとムチ。
そのたびに沖縄の人々は集まり、抗議してきたが、
基地はそこにあり続けた。今日も早朝からヘリと戦闘機の轟音に包まれて戦争と基地への記憶が交錯する。
2012年、
沖縄施政権返還40年の節目の年に、
沖縄の“心”を届ける作品がいよいよ全国公演に!
作品もよりシャープに時間も短縮され、東京でも再演。ホンは昨年時点のものですが、その重さは今年の方がより強く。今やられるべき作品。旅終盤には「普天間」でも「普天間」やります(汗)

<東京再演>青年劇場「普天間」作:坂手洋二/演出:藤井ごう

12月5日(水)14:00/18:30
  6日(木)14:00  俳優座劇場 

※開場時間は各公演の30分前です。

一般=5,000円
U30=3,000円
当日=各300円増

初見の方も、二度目の方も年の瀬ご多忙中とは思いますが、是非ご覧下さい。
お見逃しなく。

2012年11月21日(水)



 サロン劇場の告知。

昨年度に引き続き旧細川邸サロン(文化財)の味わい深い空間にて村松英子、中山仁さん(三島由紀夫最後のお弟子さんたち)、村松えりと、今年は「冬の怪談」と銘打って、小泉八雲、夏目漱石の作品を朗読+α、フルート演奏で彩りを添えー




サロン劇場第十回公演「冬の怪談」(語り芝居)


会場:目白台和敬塾内 旧細川邸サロン(東京都文京区目白台1-21-2)

作:小泉八雲(「雪女」ほか)夏目漱石(「夢十夜」より)

演出:藤井ごう

出演:
村松英子
中山仁

村松えり

フルート 鈴木章浩

日時:
11月30日(金)19:00
12月 1日(土)14:00/19:00
2日(日)14:00
3日(月)14:00
4日(火)19:00
5日(水)14:00
6日(木)19:00
7日(金)14:00
8日(土)14:00

料金:5000円

★全席自由・開場は30分前

★上演時間お芝居は1時間程度
終演後、参加ご自由の小一時間のパーティーがあります

チケットお申し込み&お問い合わせ
サロン劇場tel&fax
03-3945-5384




2012年11月20日(火)



 始まり。。。

昨日まで3日連続府中の森芸術劇場のホールで贅沢に場当たり、ゲネプロまで。
イロイロバタバタとしながらも、いい方向に。
終盤の絵に関するこだわりの解決編もほぼ見えて、大変なスタッフワークながら、
スタッフ力、キャスト力を信じる。
ただ、身体の慣れ、言葉の慣れ、は再認識が必要。
特におさまりの良すぎる作品にならないように。
ま、これは初演時からそうだが、上演一幕の出会い、などはやはり重要なコナシ(渡し)どころである。

本日、福生にて乗り打ち(当日に仕込んで場当たり少しして本番してバラし)。
前半戦、
久しぶりの緊張、空間の広さ、言葉の周り方
でワタワタとする。
その分、縦の交流に(舞台と客席)伺いが入ってしまった。
後半は逆に物語に助けられ持ち直す。
今回こだわった或る客席降りシーンは、やはり正解だったと強く思う。

終わって、即バラしなので、バラし最中の俳優さんを一人一人つかまえながら、チェックを伝える。
明日もまた空間が変わる。所沢にて。
で、また不思議な音の回り方をする小屋なんだそうだ。
芯のあるそんざいと出会いと伝えたい目的を明確に…
とにかく、始まった。

2012年11月16日(金)



 稽古は続く…

普天間稽古。
俳優と相互理解も深めつつの稽古。
稽古場終盤にきて通し稽古連続。
転換は明後日からの小屋稽古(府中の森芸術劇場)でゲネプロまで。
今回のある程度(?)ダイエットし、その中で生まれてきた初演と違う絵がぐっと見えてきて、
あと現実的にそれが可能にできるかの勝負。。。
旅メインの場合、行く先々の小屋の条件をもクリアしていかなければならず、
仕込み本番が連続するので、ここからの全セクション交えて作品作りは重要。
ありがたいことに、再演だけれど、方言指導、各プランナーさんも連日稽古を覗いてくれる。いいものにしなければの思いは現場にとても強くある。
今旅最終盤かの地で公演する意義と怖さもない交ぜにあったのだが、
ここのところ内地にも上がってくる沖縄のど〜表しようもないニュースも手伝いながら、きっと届く。
と、思いながら。
なし崩しに動きすぎて忘れがちだが、
去年初演時まだオスプレイは導入されていなかった。。。

そんな中、今月30日初日のサロン劇場の稽古も始まり、
全体構成を終え、テキレジしながらの読み合わせ続く。
昨年と場所、面子(演奏は今回はフルートに入ってもらってますが)同じながら、
きっと全く違う印象を届けられる。⬅まあ、昨年は往復書簡、本年は漱石、八雲の朗読とゆう違いが圧倒的にありながら。
大先輩お二人の技術の深さは言わずもがなだけれど、
まあ、イメージの豊かさ、日本語の奥行きを感じられるように。
そしてダスの修了公演は、グルっとまわって『三人姉妹』に挑戦することに決める。
生徒はモチロン、僕も(笑)

チェーホフ読んで、明治期日本語文体に触れ、普天間へ。
耳が…(爆笑)

2012年11月10日(土)



 イロイロ。

三日四日と、
初絡みの俳優学校のステージ部公演。
男だらけ(笑)
普天間とこっちを行ったり来たりしていた今週。
実質稽古回数が限られた中で、一月かけて、面子の顔が変わってきて、
男だらけ仲良くなって(卒業生、学年も違ってたけど)?
オモシロイモノを提供するのだ、とゆう思いは強くなり、
完全ダブルキャスト一回ずつの二回公演。
色も流れも違うけれど、其々の味があって良き公演になったかな…

昨日は本番終わりですチェック後『普天間』の作家氏と台本の最終確認を深夜まで。
進む方向が定まったので、あとは邁進あるのみ。
稽古場は咀嚼をしながら着々と奥行の見える物語、人物たちが立ち上がり始めている。
稽古場はあと一週間。
十五日、横田基地の横の福生市民会館で初日。
暫く旅出て、俳優座で東京再演、その後四国辺りを巡って、かの地沖縄まで。



2012年11月04日(日)
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