2008年03月31日(月)

■ だって、むこうはカップルですぜ。

ぼくが猫撮りしているところに居合わせて、「もしかしてまるこめさんですか?」
と話しかけることが夢だと言ってたその人がはるばる江ノ島にやってくると聞き、
勇んで出かけたのはなにを今さらな先々週土曜の話。

ただ江ノ島というだけで場所はあいまい、時間未定。しかも、お互い容姿不明。
こんな待ち合せとも呼べないいいかげんなことで出会えるわけがないとわかっていても、
行かなきゃ一生後悔する。同じ日、同じ場所にいたという事実が大事。

もっとも、ぼくには自信がある。
同じ場所に居合わせたりすれ違いさえすれば、必ずやぼくはソレと悟られる。
見ればわかる、納得する。その瞬間、はたとわかる。
まるこめ以外の何者でもないぼくに。

というわけで、とにかく人目につきたいぼくは
いつものように寄り道、というか左折せず、メインコースをずんずん行く。
というのは嘘で、行く先々で猫に待ったをかけられつつだらだら行く。
ずんずんだらだら、ときにひぃひぃ2往復。そろそろ上りがきついお年頃。

結局、会いたかった人には会えなかった。
会えなかったがしかし、同じ屋台で腹ごしらえし、
同じ猫を撮っていたことが後日わかった。
相次いで現れたぼくらを、屋台のおっちゃんとあの猫は知っている。

このすれ違いぶりがなかなかどうしてロマンスだが(ロマンスなのか)、
すれ違いでよかったかもしれないともちょっと思う。
だってなー、むこうはカップルですぜ。
声かけられた後のこと、いろいろ想像すると照れますがなー。わははー。

今年初の江ノ島物語でありました。


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    2008年03月17日(月)

■ トウが立った感じが好ましい。

その後観た映画は、公約通りの「ペネロピ」と「ガチ☆ボーイ」、
そして「魔法にかけられて」。1週間で3本。
というか、「ガチ」と「魔法」は平塚、茅ヶ崎を股にかけての2本立て。
しかも、その直前まで横浜までマダムとお買い物。
なんてハードスケジュール。なんて遊び人。

というわけで、「ペネロピ」。
これイイ! これ好き! これ可愛い!
この可愛らしさは、男性より女性に強く働きかけるんじゃないかと思う。
近くでやっていないというアナタは、レンタル始まったらきっと観ましょう。
ああ、これは自分に向かって言われているなという自覚のあるアナタ。

「ガチ☆ボーイ」。
なんで映画なんだ、2時間ドラマじゃダメなのか。
という思いがないでもないが、きっちり泣いた。こみ上げた。
敵役がキムタクを邪悪にしたみたいだった。
あと、妹が可愛くないのは約束をたがえられた気分ではある。

「魔法にかけられて」。
ジゼルがピチピチのお姫様ではなく、ちょっとトウが立った感じなのが好ましかった。
クライマックスでなにが起こったのかよくわからなかったが、
だからといって減点しようとは思わない程度に楽しめた。

レンタルして観たのは「ドリームガールズ」。
これ、ぼくにはすっごくおもしろかった。
冒頭のオーデション、彼女らの出番前からわくわくしてしまった。
なんでロードショー行かなかったんだろう。
ところどころビヨンセがオセロ中島に見えた。

次は「接吻」、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」、
「死神の精度」、「うた魂♪」、「少林少女」あたり。
ああ、毎月楽しいなぁ。


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    2008年03月09日(日)

■ 今朝、気がついたらここにいた。

毎朝、多くの鳥が集まってくる軒先で、見慣れぬ小鳥を発見した。
見るからに可憐で、まだ若いメス。
ゆっくり話しかけると、意思の疎通が可能であることがわかった。
どこから来たのかと問うと、今朝、気がついたらここにいたと言う。
この子に限らず、鳥というのは前日の記憶を持たないものであるらしい。

そうこうするうち、獣医さんが定刻の見回りに訪れた。
ぼくと会話している小鳥を診ると、体温が下がっているので気をつけるようにとのこと。
何枚ものタオルでくるみ小さな箱に移しながら、
小学校の頃飼っていた文鳥を死なせて悲しかったことを思い出して目が覚めた。

そんな夢の話を妻にすると、
体をくの字に折り、けらけら笑いながら彼女、
そういう鳥と会話ができるような夢は幼稚園の子とかがよく見るのだと。
なんだよ、幼稚園児が見る夢ってと、やや憮然とした思いで訊くと、
箱根号になった夢、ものすごく早く走ったから疲れて目が覚めたとかそういうの、とマダム。
なんだそれは。
2階でパンクばかり聴いている、今や縦も横もぼくよりでかい奴が
実際に幼稚園のときに見た夢か。

小鳥と会話する夢は人に話さない方がいいらしい。


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    2008年03月04日(火)

■ だったらそれはケイト・ブッシュだろう。

お隣の平塚で「ガチ☆ボーイ」を観るか、
遠く川崎で「ペネロピ」を観るか、
あるいは地元茅ヶ崎で「ライラ」を観るか。
少し悩みはしたものの、焦らなくても始まったばっかだしと、
結局安易なところに落ち着いてしまった。

というわけで、「黄金の羅針盤」。
エンディング・テーマに、あ、ケイト・ブッシュみたいな声、
しかもケイト・ブッシュみたいな節回し、とまで思いながら、
だったらそれはケイト・ブッシュだろうとは結論できないまま、
クレジットを見て初めて、あ、本物だと思う間抜けぶり。

遠い昔、「ガープの世界」で用いられたビートルズに対し、
まるでバッドフィンガーみたい、バッドフィンガーじゃねーのこれ、
などと思ってしまったロバ耳のワタクシです。

というようなことを最初に述べざるを得ない作品だったというか、
字幕版と吹替え版があるとき迷わず吹替え版を選ぶ人なら楽しめるんじゃないかなぁとか、
そんな映画でした、ぼくにとっての「ライラ」は。
あまりに都合のいい単純さに、ひねた頭の持ち主は物語り半ばで冷める醒める。

平塚行っときゃ笑った末に気持ちよく泣けたんだろうなぁとか、
川崎行ってりゃもっと爽快な気分で帰って来れたんだろうなぁとか、
ケイト・ブッシュを聴きながら未練がましく思うのでした。


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