活字中毒のワタシの日記

2009年12月15日(火) 臼井 由妃『大きなゴミ箱を買いなさい』★★★★☆


大きなゴミ箱を買いなさい
臼井 由妃
ダイヤモンド社

かなり捨てるモチベーションがあがる一冊でした。
臼井 由妃さんのファンになりました。お目にかかってみたいと思う方リストに
またお一人追加です。

心に残ったところ。

捨てることは失うことではない、というメッセージ。

「むしろ、『新しいチャンスや出会いを呼び込むスペースを作ること』にほかならないのです。」(p8)

そして捨てる対象。

「捨てるのは、ものだけではありません。
人間関係や時間、自分を取り巻く森羅万象のうち、足かせになっているものすべてです。」(p8)

彼女自身、捨て上手になることにより、人生ががらっとよい方向へと変わったそうです。彼女が捨てたのは、見栄やプライドやつまらない人間関係など。

人から運がいいと言われる彼女。

「でも実は、いいことが訪れるのは偶然ではありません。
そうなる準備をしているから、です。」(p31)

その準備、とは捨てること。不要なモノ、ネガティブな考え、人間などを捨てることでエネルギーが弱まるのを防ぐ。
潔く捨てることが、チャンスに巡り会いそれをつかめるようになるのです、と。

直感で抵抗感を覚えた時は警告として注意すべき、とのアドバイスも参考になりました。それをチャンスにすらできるように大切に扱うこと。

捨てられない人へのアドバイス。

「持っていても『幸福感』を感じられないものは『重い出来事』=『重い出』であって、「思い出」=『思い出したい出来事』ではありません。」(p45)

思い出は記録ではなく記憶なので、モノの形で残っている必要はないはず。
見て、触って嬉しくなるモノだけ残せばいい。

仕事について。

「あなた自身が『楽しい』と感じられるかどうか?成功したければ、それを最大の判断基準にすることです。」(p113)

お金を払ってでもやりたいこと。
何時間でも熱く語れること。
人に喜ばれること、必要とされること。
それが、ミッション。

第三章の「豊かさを引き寄せる捨て方」から。

時間管理についても触れられています。ムダを捨てること。やらないことを決めること。

「自分の一日を見直してみて『ダラダラ時間』を見つけ出したら、徹底的に捨てましょう。すると、やるべきことや優先順位がはっきりと見えてきます。」(p149)

一日は24時間、短くも長くもならず、今日一日を与えられた誰もが等しく使うことのできる時間。取り戻せない、貴重な時間という資源を生かさないのはもったいない。

第四章「運を引き寄せる『外見』の作り方」では、モノが持つエネルギーについて書かれています。

運が悪そうな人や失敗が続く人からのモノはたとえ値打ちでも入手しない。なぜなら、残留思念がマイナスに働くと考えるから。
逆に、
「ゲンのいいものとは、触ったときに『心の底から温かくなるもの』『安心感が沸くもの』です。見たとたんに優しい気持ちになるものも、そうです。」(p165)

そういったものを大事にし、そうでないものは手放す。それがいいと彼女は言います。

外見の話。

彼女がいう「運のいい、本物の物持ちのいい人とは」(p173)、痛んだものや汚れているものや間に合わせやチープなモノを持っている人ではなく、
「自分の身の周りのものこそ、贅沢なものを持ちましょう。
それを手入れして大切に使い、くたびれる前に処分するのです。」(p173)

上質なモノが持つ上質のエネルギーで、自分自身も上向きで堂々としていられるように。

第五章「運がいい人は知っている『人付き合い』のコツ」。

人を捨てる、というのは非常に抵抗感があるもの。
それでも、ネガティブな方へひっぱられないためにも必要なこと。

付き合う価値があるかないかは、「お金や地位は関係なく、その人と付き合うことで自分が成長できると考えられる人」(p192)かどうか。

節約心の強い人は、A(Afection愛着)とM(Memory思い出)が強い人。
人間関係、過去の思い出にしがみつきがち。
もしそれで生きづらいのであれば、愛情と思い出を処分し、好きでない人(との思い出)を捨てる。そうすれば、好きな人が残り、ハッピーになれる、未来も輝く。

自分が今後、豊かな人間関係を築いていくのに必要なこと。
旬も大事だが、走りが非常に重要である、と。
その時期に「徹底してあなたが行動できるかどうか」(p203)。それ次第でその後との「旬」「盛り」を迎えられるかどうかが決まる。

「そして、『走り』の時期にしても『旬』の時期にしても、要は『人の役に立ちながら、自分のため』と思えることがコツです。」(p203)

自己犠牲ではなく、自分の成長につながること。
そういったことを行動に移していくこと。

彼女が習慣にしている簡単かつパワーがわき起こる方法。

一日一回寝る前に出会った人の顔を思い浮かべて次の質問をする。

「1.自分は、○○さんに何をしてあげたのか?
2.○○さんは、自分に何をしてくれたのか?
3.そのとき、自分はどう感じたのか?」(p207)

プラスの意味付けで、自分の成長の糧にすればいい。

あとがきがとりわけ心に響きました。

「今のあなたがあるのは、過去の積み重ねです。
『輝かしい未来に生きる幸せな自分』になりたければ、今をどう生きるかが勝負。
未来のあなたは今のあなたがつくるのです。」(p212-213)

そのために要らないモノ、ネガティブなモノを捨てよう、と。
捨てる勇気を持ち、弱気な自分も捨てる。そうすれば幸せを引き寄せられる自分になれる。

そんな前向きなメッセージにあふれた一冊でした。

大きなゴミ箱を買いなさい―幸運とチャンスを呼び込む「捨てる」法則』(Amazon)
大きなゴミ箱を買いなさい』(楽天)



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2009年12月01日(火) 『モノのために家賃を払うな!』


モノのために家賃を払うな!買えば買うほど負債になる!
著者: あらかわ菜美
出版社: WAVE出版

「年とった時に、使えない、どうでもいいムダなモノばかりに囲まれて、気がつけば何も大事なものを手に入れられなかった人生なんて、まっぴらだと思いませんか。」(p207あとがきより)

そう思う方は一読をおすすめします。

心に残ったところ。

「モノを所有すればするほど、それを置くスペースが必要です。
私たちはつい、”モノは財産”と考えがちですが、とんでもない。モノは所有するだけで家賃というお金がかかる、ものすごい金食い虫であるとあらためて考えてもらいたいと思うのです。」(p17)

収納方法の正解。

「正しい収納方法とは『よく使うモノが取り出しやすく、また片づけやすい収納』です。」(p96-97)

広さやスペース効率ではなく、使いやすさを重視して決める。

捨てられない人の背中を押してくれるかもな言葉。

「あなたの宝物も、他人にとってはただのゴミ」(p104)
「誰もあなたのモノなどほしがりません。」(p105)

これからについて。

「モノは『いつか使うもの』ではなく、『いつか捨てるもの』と考えましょう。」(p105)

定位置のみならず、処分方法まで考えてから、ものを手に入れるようにすることで、安易にもらったり買ったりすることが防げる。

具体的な作業。
1.要らないモノを処分する。
2.自分の持ち物を把握する。

「モノを減らして生活をシンプルにするには、まず、あなた自身が『何を、どれだけ持っているか』を把握することがとても大切です。」(p122-123)

すべて書き出してみる。
大変だというなら、
「自分が管理できないほど持つことが、すでに分不相応なのです。」(p123)

書き出す過程で、またものは減っていく。気づくから。

今後増やさない工夫。

「何かを買おうかなと思ったら、とにかく『吟味し、検討する』こと。」(p166)
衝動買いはしない。
持っている、使っているイメージをする。
妥協はしない。

もらわない、ストックしない、買わずにすませる、モノは消耗品だと考える。

失敗もまた勉強。
今後の人生に役立つことができるなら、よい経験となる。

「モノを捨てるというつらい思いをしてきたからこそ、モノを持つことのムダやコワさがわかるのです。」(p173)

モノより思い出。

減らせば減らすほど、増えるもの。

時間、空間。満足感。

減らすことで豊かになる暮らし。

「人生80年、モノに縛られてくたくたになって生きるよりも、モノと共存して、穏やかに生きていきたいものです。」(p185)

どっちの人生を選ぶかは、自分次第。

「いつか自分も灰になる」(p206)



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