刑法奇行
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2004年01月01日(木) 悲しい元旦

 正月早々、悲しい出来事である。ドイツ語の酒井先生が大晦日にお亡くなりになった。3月の御定年を迎えることができなかった。今日は教務室に行って、法学部の先生方に電話連絡である。1月に最終講義の予定まで入っていただけに残念である。テーマは、「オットー・バウアーの精神的自由と民主主義論」であった。3日にお通夜、4日に告別式である。

 死が不可避であることは、あたり前田の何とかである。われわれは、死に向かって生きているといっても良いだろう。だから、生きてる間は、お互い片意地張らず、和気アイアイでいかなくてはならないのだと思う。
 朝日新聞で「にっぽんの安全」の連載がはじまった。敵意に満ちた人間が増殖しているようだ。この奇行でも書いたと思うが、「袖振り合うも多生の縁」とはいかないのである。一体、これからどういう時代になるのであろうか・・・。

 法科大学院もどうなるのであろうか。K大のI東さんの年賀状に、「はじまる前に、法科大学院も飽きませんか?」とあったのには(不本意にも)笑ってしまった。
 私は、この2〜3年、年賀状に一言を書くことをしなくなった。時間のないことが主たる原因であるが、その一言が相手にショックを与えたら大変だという気持ちもあってのことである。そこで、とくに後輩や学生諸君には、「大いにがんばって下さい」だけとなり、娘に、「何でそればっかりなの」と問われて、我に返ったのである。いっそ、娘の年賀状のように、キラキラしたシールでも、べたべた貼るのがいいかもしれない。しかし、それは、かえって、悪しきラベリングになりかねない。再統合的ラベリングのためには、どんなシールを貼ればいいのであろうか・・・。

ジャーニー to 酒井先生のご冥福
 


norio

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