あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2008年03月28日(金) はるがきたよ





きみのいない、日々も穏やかに過ぎて


また僕はどこか遠くへ行きたいと思っている。
知らない間にはるが、物陰から一気にふきこぼれるようにあふれていて、沈丁花の香りをかぐたびに僕はぼんやりとしてしまう。
何処まで、だったか、
出口のない夢の中のように今日をとりあえず終えてみる、何故だかそれで何か終わるはずだったような気がしている。



あした、あさって、そのつぎ、

くりかえす舌はもう動かなくても、そのコトバの響きを舐めあげて溜め息が喉を鳴らす。
ゆううつとかそんなものではない、だけど何か夕焼けを眺めるような焦るような沈むような気持ち、どこからかまだ少しだけ冬の匂いがする。



そして暗闇の中にぽつり、ぽつりと並ぶ街燈の下を抜けて、
暗がりに花だけが淡く浮かびあがる木蓮の下を歩いて、
この道が家以外のどこかへ続いているような気がして、
何故だか救われるように次へ次へと足を運んでみる。
きれいな
つよく
きれいな ものに
なれないことだけよく納得しすぎて
なんだかひどく
つかれてしまった。





木蓮の花を見に行こう、飛び立つ羽のような白さを見に行こう、
まだ冬の気配を微かに残す夜風の中、
君も他の誰も知ることのできない暗闇をせめて見に行こう

はるがおしよせて穏やかな冬をさらってゆく、










↑深呼吸と瞑目だけ。

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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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