2003年09月30日(火) : 読む気がなくなる条件というやつ

痛い日記ネタを微妙に引きずっていたり。

あくまでも個人的に、「う、この人の書くものは肌に合わん」と思う条件とは。
感想欲しいのは分かる。自分も書き手だし。強制されるのはどうかとは思うけど。もっとも、遠まわしに誘い受けするのも、どうかと思われそうですが。
自キャラ萌えもいい。だって人のこと言えないし(その判断基準は間違っている)。いや、自分で自作に対する一種の愛情みたいなもの、が感じられないのはちょっと。だってそれこそ、お金貰うプロじゃないんだから。義務や義理で書かれたものなんて、よっぽどじゃないと面白くないと思いますよ。
展開が王道すぎるというのも、別に構わん。料理の仕方によります。一種の様式美? 笑

私は、「日本語として破綻している」文章が辛いです。例えば、主語がどこにかかるのか分からないとか。決定的に言葉の用法を間違ってるとか。
また、文章に工夫が見られないのも苦手。同じような平易な表現が並んでいたり。修辞として、修辞になっていない、やたら「〜のような」「〜のようだ」を連発していたり。語尾が「た」で終わる文ばっかり連続しているのも、リズムが悪い。
誤字脱字も……まあ、これは多少、文章の巧みな人の場合は、脳内変換できるかな。
表現の種類が少なかったりする文章も、「類語辞典くらい買ったらどうだ……」と思ったり。しかしまるで国語教師のように、「辞書引け辞書引け」と言ってますね私。地理歴史の教員免許は持ってますけど(関係ないよ)。

要するに、私が読む気を失くす条件というのは、「文章」が非常にウェイトが多いようです。
何つって偉そうすぎますな。
でもまあ、文章技術なんてのは、色んな文章読んで、自分で書いて試行錯誤して、してたら向上していくもんだと思います。思いたいです。自分が。
その努力を怠っていたらさよなら、ですかね。
結局は、その人に向上心があるかどうか、なような気がしてきました。

あ、忘れてた。本文のフォントが明朝体に指定されてるのも苦手。モニタで明朝体って、読みにくいんですよね。読みにくい、とは違うけど、機種依存文字使ってるのも、ちょっとどうかと。

それにしても、オンライン小説に関するアンケートの類って、批判的視点のものが多いような気がするんですけど。反省も大事でしょうが、人は褒められた方が伸びるんだよ……(貴様が言えた義理か)。



2003年09月28日(日) : インスピレーション

神は突然降ってくる。
いや、やる気とかそんなんじゃないんですけど(……)。
ネタですネタ。
『華京』、三話が真っ白だったんですが、突然湧きました。
何となく考えていたのだと、また(ここ重要……)オチが不明だったんですが。
今度は違う! ちゃんとオチが決まった話です!
うわー珍しい。自分で言うか。

……などと分かりますように、私は明確に起承転結を決めないで、いきなり書き出すタイプなのです。
だからすぐ止まるんか! と思われるかもしれませんが、リメイクでも「おいてててて痛」で止まるので、どっちもどっちです。威張るな。
その前に『華京』二話、『Shadow Saga』もChapter-2で止まってますよ。進行速度が遅すぎますよ。頭の中で進んでいても仕方がないんですよ。
まあ、ぼちぼちぼちぼち。



2003年09月27日(土) : 日記の痛さ

図らずも、あちこちの創作サイトさまで話題になっているので、便乗。大衆に流されやすい日本人の典型です。
検索サイトのChaosParadiseさんのアンケート、「読む気がなくなる条件は?」の中の一つ、「作品はいいが作者の日記が痛い」が、反響を呼んでいますね。

人の感性は千差万別、「痛い」というセンサー感度も、人によって違うではないか……とは思います。もっとも、社会的な常識から見て、大多数の人に「痛い」と感じさせる言動はあるでしょうが。
日記、というのは最もその個人の自我が飛び出てくる場所でしょう。ただ、Webでの日記というのは、個人的なことを書き連ねる場所でありながら、Web日記という形を取っている以上、それは不特定多数の人たちに公開されている、ちょっと特異なものでもあります。
Web図書館なんかに自動的に収納されるし、Googleのキャッシュに残ったりするし。

私はといえば、時々、自分でも「あー痛いこと書いてるわー……」と、私も後で思ってみたりしてるアホウです。
私は日常の詰まらん日記と、創作談義(?)用の日記を分けているわけですが。
結局、どっちも燃料は萌えかよ! とか、自分で突っ込みを入れたり……。
しかし、日記までエンターテイメントを目指さないといけないとしたら、それはそれで辛いですな(苦笑)。それもモノカキの技の一つなんでしょうか。
だったら日記なんか置かないほうがいいんじゃないか、とか思われそうですが、私みたいにまず日記読んで、その作者さんの趣味とか傾向とか掴んでから、小説読む人もいるでしょうし。(ただし、私の場合、痛い日記でもそれなりに楽しんでしまうのですが)

まあ、大体、モノカキなんて、どっか常軌を逸してるんですよね……自分含めて。昔は作家なんて無頼業だったわけですし。
出来るだけ、心の棚は狭く低く設置しておきたいものです。自戒。



2003年09月25日(木) : 集中力

子供の怒涛の集中力は凄い、といいます。
年を取ると、気が散漫になる、ともいいます。

……散りまくりです、気。
別のこと(ゲームとかゲームとかゲームとか)始めると、小説でも書くかーと思っても、全然手が進まないのです。一応、パソコンに向かって電源入れるんですが、メモ帳の立ち上げすらしないという……。
一応、次の更新は『Shadow Saga』だ、いい加減に2章終わらせようぜ、と自分の内なる声が言うのですが(危ない人ですね)。
他に「やらなければいけないこと」があれば、創作意欲が増進されるんですけど。不思議ですねえ、あれ。現実逃避行為なんでしょうが。
論文書かないといけないってのに、何やってたんだろーなーあのとき(遠い目)。
ダメな自分を信じてGo!!(シャウト)



2003年09月24日(水) : 思想

……書いてる途中で、IEがエラー起こして、内容が消えました。……おのれ……(怨)。

気を取り直して。
個人の思想が強く表面に出てくる小説、というのはどうにも、その思想が鼻について……という方は多いと思います。
勿論、機械じゃなくて人間の書くものですから、多少なりともその人の持つ考え、観念なんかがある程度は浮き出てくるでしょう。しかし、エンタメよりも思想を前面に押し出して小説は書きませんわな普通。啓蒙でも考えてるならともかく。

まあ、プロにしろアマにしろ、「作者の姿」が強く出てくる話、というのは敬遠される傾向にありますね。押し付けがましいということで。フィクションの世界を読みたいのに、作者の実際の姿が見え見えになると萎えると。

そういう意味では、我が家では完全に『華京騒動録』はエンタメに徹してると思います(自分的計測)。ある程度(ただしあくまでもある程度)、登場人物を私が突き放して見ている、ということもありますし。
『Shadow Saga』は、そういう点では、入れ込んでるなあ、あんまりエンタメじゃないなあ……と。
元々は「キャラ萌え」で始めたよーな話ですからねえ……。
まず舞台ありき、だった『華京』と、まずキャラありき、だった『Shadow Saga』では、話の性質が違うのも当然なんでしょうが。
キャラ萌えしてもらわないと、読みにくいことは確かだと思います。『Shadow Saga』(しかし何か適当な略称ないかな……長いよ)は。



2003年09月20日(土) : せこいながらも

今回の更新SSについて、ちょっと補足とかいいわけとか……。

とりあえず、カインのフルネームは「カイン・H・ハーバート・アーヴィノーグ」なわけですが、気付いた方もいると思います。「父の名を継いだ」というとおり、カインの名の「H」は父の名、「ヘクトール」なのです。

まあ、『Shadow Saga』において、中核にあるのはカインの過去の謎、なので、最大限にぼかしながら、ヒントを提示した……といえばカッコはいいのですが、要はただの雰囲気ものですがな……。

ちなみに、この時のカインも、現在のカインも、まだ「生きなくてはならない」という“義務感”で生きているわけですが。
徐々に「生きたい」という“希望”を持つようになってきます。それはレオンハルトも同じです。そうなっていく過程をちゃんと書いていけたらいいなあ……(遠い目)。
ただ、心の動きって、急にはっきりと分かるほど変わるもんでもないでしょうが。男女の恋愛ならともかく。

それはそれとして、細々と長髪を描いて、ネチネチと色を塗るのが、ここのところとても楽しいのですが。次こそは孝姫さんを……。



2003年09月17日(水) : HERO

……を見てきましたよ。
映画館に映画見に行ったの、何年ぶりだろ。一番最後に見たの……何だっけ。『アンナと王様』? 『アンナ・マデリーナ』?
つうか、アジア系のしか見る気ないのか貴様。ハリウッド系超大作とはとんと縁がございません。
ちなみに、母親が「見たい」と言ったのです。地元のワーナーでやってた&レディースデイ利用。
映像美が評価されているこの映画、私はトニー・レオンがお目当てでした。ジェット・リーもかっこよかったと思います。マギー・チャンは、最初、随分疲れた女に見えたので、「……へ?」と思ったものですが。
公開前に新聞でタイトルを見て、検索して概要とか見たはずなのに、内容は脳みそからすっかり消去されてました。

現在は、宋代ばっかり調べたりしている私ですが、もともとの専門は、春秋戦国時代です。
ずばり、この映画の時代です。

……いやーダイナミック。
どんな矢だよあれ。これが一番、印象に残りました。強弓というか、ミサイルかよ、あの矢!
ワイヤーアクションはまあ。あんなもんでしょ(笑)。
剣戟の見せ方はさすがに。
しかし、「武侠もの」とすると、あれくらいのダイナミックさでいいのか(褒めてます)。
それにしても、あれです。似たような題材というと、『始皇帝暗殺』を思い出すんですが。あの始皇帝は、実に落ち着きがなく、ステレオタイプな始皇帝像を打ち砕いてくれたわけですが(笑)。
こちらの始皇帝(つか、まだ秦王政なわけですが)は、カッコ良すぎませんかね……。秦王陛下、親征もしたことがないんですが。
まあ、そういうことを言うのは野暮ってもんですな。

基本的に、ビジュアルを楽しむ映画ですな。疲れるほどの長さじゃないし。
つか、もしこれを見ようと思ってる方、DVDなんかで見るんじゃなく、劇場で見たほうがいいと思いますよー。
何か、「ああ、映画ってのは劇場で見るように作られてるもんなんだよな……」と、つくづく納得しました。

『華京』の刺激になったかなあ(笑)。



2003年09月15日(月) : 幸福

夕べ、チャットで憂鬱ぶっこいていたんですが(すみませんすみませんもうしません)。
まあ、そこで滅多にない体験をさせていただきました。
その場で自分の書いたものを読まれるという。

すっげーダイレクト。
むずがゆいつーか、恥ずかしいというか、晒しものだというか、という状態ですが、まさに「生の」感想をいただけたわけで。
「どーせ自分の書くものなんてつまんねーんだよいいけど自分のために書くわい」などと思っていた根暗、ウチで需要の多い(あくまでもウチ比較)『華京騒動録』ではなく、『Shadow Saga』番外編「Forget-you-not」を読んでいただいて、「うるっときた」なんて言っていただいて、ゾウリムシ並の単細胞は天にも昇る心地でした。
本当に単純生物です。
物事に毀誉褒貶はつきものですが、やはり褒められると人間、やる気が出るものです。ぶっちゃけ、それは幸福なのです。
いくら感謝してもし足りません。
ありがとうございました。



2003年09月09日(火) : 暫く

旅に出ますっつーか。
何ちゅーかなーって状態です。

まあ、世の中、なかなか思うようにはいかんちゅーことですな……。

それにしても、原田宗典『幸福らしきもの』を読んでたんですが、なぜか涙ぐむ自分が。
どうやら、「幸福」というキーワードが、ピンポイントで響いた模様。何だか寂しいヤツだなお前!
心が疲れているようです。

ヨソ様でいいもの読ませていただいて、「うっしゃあ、自分も頑張らねば!」と一時的に思うんですが、持続力がありません……。

自分でも嫌です。この状態。



2003年09月04日(木) : 悪役

一度でいいから、「誰にも同情されない悪役」ってのを書いてみたいんです。
それを目指したら、ただの変態になった某おっさん……。しょっぱい記憶です。

小説の登場人物より、むしろ歴史上の人物の方が、「同情の余地もない悪人」がいた気がします。勿論、後世の脚色があるとしても、そんだけ酷い記述をされちゃう、ってことで。
ぱっと思いつくのは、三国志の董卓。あれはもう、何というか。
それから、唐を滅ぼした朱全忠こと、朱温。
明末清初の張献忠もかな。これは寧ろイッちゃってるヤツかな……。
五代十国の人たちも結構凄い……。
金の廃帝・海陵王も悪人というのは違うかもしれないけど、記述そのまんまの人間だったら堪らんです。
殷の紂王は、殷墟が発掘されたことで、歴史上の悪人になりましたね。
中国ばかりですんません。
ちなみに、曹操は悪人だと思ってません。

……うーん、やっぱり『フィルキス英雄志』書きたいかも……。
でも、これとっかかろうと思ったら、本当に他のもの全部ストップさせないといけないからなあ……。殊に、『華京』との並行作業は絶対無理。
もっと勉強が必要だし。
何せ、権謀術数、戦乱の大地、のお話ですから。
これには、最初、それこそ董卓みたいな嫌なおっさんがいるのですが、割と序盤〜中盤で姿を消してしまうし……。
ちなみに、「意識して悪役を演じている」男は居ます。準主人公の一人です。お気に入りです(身も蓋もなし)。

私は性善説を信奉しているから、悪人なんて書けないのよ! とか言ったら、「へっ」と鼻で笑われそうですが。
でも、悪役って、何て難しいのだろ〜。



2003年09月02日(火) : ふー……

遠い目をしながら。
またしても絶不調です。
ていうか、絶好調の時って何時だ……(痛)。
泣き言ばっかりですぞー。

泣き言ばっかりでは何なので。
トップからもリンクしている、長編小説の番外編をテーマにそって集めた競作企画「その花の名前は」が、8月31日で作品募集を終了しました。管理人の穂高さん、参加者の皆様、お疲れ様でした!
全部で131作も登録されていて……。わー全然読めてないッス。読んでも読み逃げしまくりッス。
私は、『Shadow Saga』のみで参加しました。
『華京騒動録』の方は、一話完結の形をとっている上、どーしても、このテーマでは顰蹙ネタバレな、祥竜の母、麗佳のことしか思いつかなかったんです……。
暁華さんは牡丹、昭怜は芙蓉、に例えているのにねえ……。
『Shadow Saga』の方が、外伝とか書きやすいんですよ。『華京』は、短編連作、の形式なので、外伝って何だ……となるので。ちなみに、既に游敬、孝姫さん、葉喬、がそれぞれメインになる話がラインナップされています。

あ、『Shadow Saga』といえば、カインの鎧を全面的にリメイク(鎧までかい!)しようかと。
レオンハルトが完全、カインが不完全、という対比はこういうところからもきてるんですね……。何度も何度もカインの鎧はマイナーチェンジを繰り返しているんですけど、どーも納得できないというか。レオンハルトには、もう手を加えようがないんですが。個人的には。
さー次の萌え男祭りのペン入れすっか。

(どーして、「不完全」と「不健全」を間違えるかな。キーの位置、全然違うやんけ……)









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