過食症?

 にょらが急に大食いさんになった。夏はあんなに少食だったのに。秋になってよく食べるようにはなったが、それでも1日の給与量の8割、たまに全部食べる程度だった。ところがここ数日、1日量では足りないらしいのだ。いつも朝10時頃にごはんを入れかえてやるのだが、その日のうちに食べ尽くすという日が続いている。

 夏はがりがりにやせて、背骨のごつごつも目立つほどだったのに、今では背中はなめらか、そして腰のくびれもすっかりなくなり、ずん胴になってしまった。それでも体重はなぜかまだ3キロあるかないかなのだ。劇的にふえたわけではない。見た目はこんなに違うのに……。ま、3キロまではもどしたいと思っていたので、今でちょうどいいぐらいか。

 9月の血液検査ではすべて正常値にもどっていたし、今月の尿検査では比重もあがってきていて、もう病気とはいえないとまでいわれたが、ここまで大食いになるとは予想外だった。食べてくれなくて苦労したあの日々がなつかしい(?)。病院でサンプルをいろいろいただいたのに、どれも見向きもしてくれなかった。一口も食べない日もあった。ところが今はどうだ。残っていたサンプルをためしてみると、どれでもがつがつ食べるのだ。結局なんでもいいらしい。今度は太りすぎに注意だ。

 最近のにょらの呼び名は「ブタブッタ」である。今も、ごはんくれ〜とせつない声で鳴いている。



2002年11月27日(水)



 物好き

 朝の半身浴が最近のわたしの楽しみのひとつ。ぬるめのお湯につ
かりながら、ゆっくりと読書できるこの時間は貴重だ。ところがこ
の楽しみをじゃまするやつがいる。そう、にょらである。

 人が気分よく物語の中に入っていこうとしているそのとき、浴室
の折り戸1枚隔てたところでにょらの声がする。ほとんど戸に鼻を
くっつけんばかりにして鳴いている。

 しばらく無視してみる。するとにょらの声はだんだん大きくなり、ついには切ない声になってくる。なにがそんなに切ないのかは知らないが、戸を開けてやるまではけっして鳴きやまない。わかってはいても、つい無視したくなる。だって読書中に手をぬらしたくないんだもん。

 にょらの目的は、お湯を飲むことなのだ。開けてやるといそいそと入ってきて、バスタブのふちに手をかけて立ちあがる。お湯は少なめに入れてあるから、当然そのままでは飲むことができない。わたしが手ですくって飲ませてやるのだ。これがまた実においしそうに飲む。わたしのエキスが溶け出たお湯(きたない表現〜)のどこがそんなにおいしいんだろう。

 気がすむまで飲んだらさっさと行ってしまう。そのうしろ姿を見送りながら、乾いたタオルで手をふくわたし。ちとむなしい。そして読書再開。

 お願いだからじゃましないでくれ。それに、たまには入浴剤なんかを入れてみたいぞ。



2002年11月01日(金)
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