反省

 ゆうべ、2階でパソコンに向かっていたとき、下でガラガラガチャーンという音がした。階段の上から「にょらちゃん?」といってみると、にょらの顔がそ〜っと現れた。
「なに落としたの?」というと、「ぴ」と上目づかいで答える。

 下りていって見回すと、陶器の小さな猫のお香立てが落ちていた。割れてはいない。またにょらが「ぴ」という。「怒ってる?」といいたげな顔だ。テーブルの下に落ちているのをしゃがんで拾っていると、離れたところからすまなそうな顔をして見ている。

「怒らないからおいで」
 そういうと、とたんにうれしそうな顔になってちょんちょんと走ってきた。そしてすりすり攻撃。

 人の顔をうかがいながら、わざとソファを爪でかいたりすることもあるくせに、このたびは妙に謙虚な反省モードのにょらだった。かわいい。




2002年07月17日(水)



 ペロペロ攻撃

「チューしてぇ」
 こういってにょらの顔の前に頬をさしだすと、一度だけペロッとなめてくれる。ところがもう一度とおねだりしても、なぜか顔をそむける。いやなのか? 一度目は単にお義理でチューしましたということなのか?
 
 にょらはめったに愛情表現のペロペロをしてくれない。うれしくても噛むほうが多い。だからこのチューはとても貴重だ。

 しかし手や足を熱心になめにくることもある。
「お? きょうはめずらしくフレンドリーねえ」なんて思いながらふと考えると、ついさっき日焼け止めをぬったことに気づく。日焼け止めに限らず、ハンドクリームでも軟膏でも、とにかく何かぬっていればなめにくるのだ。夜、洗顔して美容液などをぬってベッドに入った瞬間に顔をなめられたときなどは「やめてくださ〜い!」状態になる。先日は水虫薬をぬった夫の足をなめ、わたしは大慌てでにょらの舌を洗面所で洗い流した。まったく、何を思ってそんなものをなめるのか。

 これから蚊の多い季節になるが、そんなにょらのおかげで虫除けスプレーや虫刺されの薬を使うわけにいかないのがつらい。



2002年07月15日(月)
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