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るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子



 彼の事情

言い訳や 状況説明が苦手な彼の

状況を正しく把握することは 意外と骨が折れる。




私としては

心配するから黙っているのではなく

心配するから何でも話してほしい。

なのに

彼は聞かない限り 詳しい状況を語らない。







連絡が途絶えたのは なぜ?

と聞いても 

彼の説明は なかなか立て板に水という訳にはいかない。

じゃあ、今度のデートはキャンセルにしましょか?

と、私がメール送信するときだけ

即答で

いいや、その必要はない。

と、返信がある。







なによ、極限の問いにしかお返事できないという訳ね。

などと、私は少し ムッとする。







彼と会って

彼が私に告白した。











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えぇぇぇぇっ。

なんで? 男盛りなのに。







瑠璃ちゃんが心配するから

話さないでおこうと思ったんだけどね。







私の性質を 彼はまだ知らない部分があるとみえて、

そんな気の回し方を 彼は私にする。







時間的に 精神的に 物理的に

ゆとりがなかったんだと 彼は言う。







私たちの先行きは どうなるんだろう。




2009年02月09日(月)



 2人を繋ぐ糸

人は 心が変化する生き物だから

ある日 あっという間に

百年の恋が覚めるという事も あり得る。







だから、絶対の信頼というものは存在しずらい。







私はかつて Rに絶対の確信を置いていた。

Rが私から離れていくことなどありえないとまで

私は思っていたのだ。

それほど、Rの私に対する陶酔は深かった。

そのRが去った時から、

私は 男女間の愛情に 永遠とか絶対とかはあり得ないと思っている。







彼の 私に対する愛情は

Rが私に寄せたものと種類は違うけれど

その深さにおいて 同質のものに思える。







毎日電話があり 毎日メールがあり、確実にデートの予定が入っている。

これが 私たちの愛の現実だった。




その現実に 変化が起きたら

どの程度 相手を信頼し待ち続けられるか。

それは 私の課題でもある。







どんなに忙しくても 日に一度くらいは

連絡を入れるチャンスは来るものだ。

それがないのは、心がそれに向かわないから。







そこで私はどう対応するか。

突然 彼の気持が冷えることはあるだろうか

彼の状況が 何か切迫しているのだろうか

突然の事故か病気が 彼または彼の周りで起こったのだろうか

とか、

いろいろ 思いを巡らせてみる。







私の心の内側も 自分で検証してみる。

私は 彼を必要としている。

それは なぜ?




彼がいない人生は かなりつらいけれど何とか耐えられるだろう

という 気分をなるべく保ちつづけようとする。

それも なぜ?







私は 三日間 私と彼の関係について考えつづけた。






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彼と共有しない人生という前提で

私と 彼は

どこに向かうのだろう。







私と彼の間にあるのは

互いに求め合う 心と心 

それだけ

それだけが 2人を繋ぐ糸なのだから。





2009年02月06日(金)



 醒めた覚悟

彼が私の人生から いなくなる事を考えてみた。







それでも私は 普通に

表面上は生きていけるだろうこと。

初期のころから 

別離はおそらく必ず来るだろうと

覚悟していること。

そして何より

何度かの 別離の経験が

私の恋愛観を 醒めたものにしていること。







これらの理由から

おそらく 私はさほど苦もなく

彼を諦める事が出来る気がしている。

実際 その時が来たら

おそらく痛みは かなりあると思うけれど、

他方 

仕方がないと思えるだろう覚めた自分を自覚するのだ。







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彼の人生の最大のテーマが 女性ではなく

もっと大切なものがある事も

私には よく解っている。

彼は 並の男ではないのだから。

だから いいのだ。













2009年02月05日(木)



 かまって症候群

「ねえねえ アレ 言って。」

かまって欲しくて

私は 彼にメールする。







「瑠璃ちゃん、愛してる。

瑠璃ちゃん、愛してる。

瑠璃ちゃん、愛してる。

瑠璃ちゃん、愛してる。」


ハートマークつきで 彼から即答がある。

そのあまりの 手際の良さに

「それって、コピペじゃないのぉ〜」








直後に再び 即答が入る。

「愛して〜る(赤いパーレンマーク

あ い し て る (目がハートの顔

愛してる〜(キスマーク」








こんなに 私の言う事を ちゃんと受け止めてくれるのに






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と、送信している。







自分でも もてあまし気味の この

かまって症候群。

こんなはずじゃなかったのに、

いつの間にか 私の人生のほぼ真ん中に居座って

外せない存在になっていた彼。







彼の状況を

うすうす解ってはいても、本当のところはわからない

その不安から 

実に 子供じみた メールを送信してしまう。







こんなはずじゃ なかったのに。




2009年02月04日(水)



 それでも一日は はじまる。

彼のことを思えば

こうした方がいいと思えることでも、

それが 私の利益につながるとは限らない事も

多々ある。







要は 二人で同じ人生を歩いていない事に

それは起因するのだろうけれど、

そしてそれは何も

彼と 私という 二者の関係だけに留まるものでもないのだ。

だれだって、遺伝的な意味での他人と

自分の利害が一致しないことは よくある。







それでも、

私の利害最優先ではなく

彼の利害を最優先に考えてあげたいという

その程度の愛情は 私にも充分ある。

基本的に 私はそういう性質でもある。

その性質としての

惜しみなく許し

惜しみなく与える

という部分は 結構踏みにじられがちな事も多い。

特に 他人には。







彼は他人かといえば、YES。

ただし、特殊な他人だ。

相互に 相手のことを優先順位の一番目に持ってくる

という 特殊さを示しあう 他人。







今朝早く 彼からメールがケータイに入った。

低血圧の私は 反応したくない。

昨日夕刻の 彼のメールにも

多少の落胆と 微量の怒りと 大いなる諦めと 

どうせ表面に出てくる彼言葉は こんなものよという達観が

残っていた事もある。









でも、彼の心はおそらく 悲しみで満ちているだろう事も

私にはわかる。

わたしに一番言って欲しくない 言葉が

私が送ったメールの言葉なのだろうから。







今朝一の

彼からのメールは

そんな彼の心の悲しみに 全く触れられることのない

いつもどおりの メールだった。











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だから私は その禁句を言ったのだし

彼もまた

その私の言葉が 私の真実の気持である事を理解した上で

それでも

私たちの間にあるだろう

この 

一番心許せる 唯一の関係

という信頼感を 保ち続けているのだろう。







この安定した信頼感は

彼が持っている包容力ゆえだろうと思う。

相手が彼以外なら

とっくに 喧嘩になっていても おかしくない。







私は 当然のように正論を言い

彼は その正論に対しては 完全に不利な立場に置かれている。

男を追い詰めると 逆切れし

その逆切れが 自分の精神の狭量さ故のものだということが

男自身にも自覚されるから

余計に 女を許せなくなる。

設計士との別離が まさにそれだった。







その逆切れ状態を 回避する忍耐強さを彼は持っている。

伊達に 多くの人々を従えている訳ではないのだ。




相手の立場に立ってものを考えれば、

そうか無理もないなと 納得できる事も多いんだよ。


彼が常々そう私に教えるその言葉にこそ

彼の本領が発揮されている。





2009年02月03日(火)



 忍耐の緒

愛とは

惜しみなく許す事だと思っているから、

極力 そのようにありたいと

私は思っている。







それは何も 恋愛に関してだけでなく

もっと広い意味の愛についても

そう思っている。

恋愛は その中の一つのジャンルという感じ。







だから

彼のある社会的な依頼に関しても

二度 願いを聞き入れ、彼の願いに沿って

自分の出来る範囲のベストを 行った。







彼は タイムリミットを提示して

私に依頼した訳だけれど、

そのタイムリミットを三度

彼は破っている。







私には

彼の事業の経緯がよく判っているし

資本投入の大事な時期だという事も よく判っている。

しかし、

要は彼は 私のその惜しみなく許すという性質に

甘え過ぎたのだろうと思う。







これは、一つには私にも責任がある。

恋愛と 社会的な事業を 混同したからだ。

彼の人生の曲がり角に私が立っていて

その道を 私が意識的に変えた事に対する

私自身の責任というものもあったと思う。







今日 私は三度めのタイムリミットに対して

甘くみている彼に 釘をさすメールを入れた。

二度のメールに対し、返信は最初の一度だけ。






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少なくとも、

彼は私から突然冷水を浴びせかけられた気分だろうと思う。







愛は 惜しみなく許すものだと思っているなら

それを貫けばいいものを

私には それが出来なかった。







彼自身だけの事業になら

どんな協力もしただろうし タイムリミットも

別に どうでもいい事だけれど、

私に嫌がらせをし続けている彼の秘書を助ける事に

私の協力が 要は力を貸しているのだ。

その事実に、

私の 忍耐の緒が切れたのだ。







お人よしにも 程があるのだ。





2009年02月01日(日)
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