与太郎文庫
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1997年12月20日(土)  その男、一三 〜 伊丹十三の謎 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19971220
 
 ◆ 伊丹 万作 + 小林 一三 = 伊丹 一三 〜 伊丹 十三
 
 籍名=池内 義弘(いけうち・よしひろ)、通称=岳彦(たけひこ)。
 1959年、大映東京の俳優、芸名=伊丹 一三(いちぞう)を名乗る。
 1970年代に、十三(じゅうぞう)と改名。
 
 亡父・万作が世話になっていた小林 一三の名を芸名につけた。小林
は、往時の旧暦一月三日、新暦では一月十三日生れであるところから、
本来は「いちぞう」だが、新暦なら「じゅうぞう」と呼ぶことになる。
 
 亡父・万作も、新暦一月二日生れだったので、一日ちがいの財界人に
あやかった気配もある。その前年(1932)東京宝塚劇場を設立していて、
映画界においては、のちの角川 春樹のような羽振りだったのだろう。
 
 万作の同世代(二才年長)に、さまざまの筆名を名乗る作家がいて、
とくに海野 十三(じゅうざ)として知られた。麻雀は「運が十さ」と
語ったとも伝えられるが、問われるたびに異なる由来を話したという。
 
 万作の息子は、目から鼻に抜ける才気煥発、打てばひびく天才肌で、
なにげない一言が「寸鉄人を刺す」青年になる。
 いつも他人のやってることが馬鹿にみえてならない男に見える。
 
 俳優としては、こんなに「いやな奴はいない」と思わせる役柄が合う。
 エッセイを書けば、辛口の薀蓄がちりばめられている。
 映画を作れば、たちまちにして(手品のように)観客を集めてしまう。
 
 彼が中年になるにつれ、映画は衰退していく。茶の間の観客に向けて、
ありもしない話を、わざとらしい演出で、あたりまえのように演技する。
 彼のような異才は、テレビ・ドラマには通じなかったのだ。
 
 彼のような異才は、多芸多才、すなわち多彩であることが身上である。
 いったん忘れられた彼は、十三(じゅうぞう)と改名する。
 幼いころに読んだ、空想科学小説家の名を、思いだしたにちがいない。
 
(未完)
 


 伊丹 万作     監督・脚本 19000102 愛媛 東京 19450921 45 /籍=池内 義豊
〜《国士無双/無法松の一生/手をつなぐ子ら》十三&大江 ゆかりの父
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 小林 一三 阪急電鉄&東宝社長 18730113 山梨   19570125 84 /旧暦=明治 6.0103
 海野 十三 小説/空想科学小説 18971226 徳島   19490517 53 /籍=佐野 昌一
/戦争責任を恥じて「海野 十三(じゅうざ)」の名を廃す。〜《敗戦日記》
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 小林 一三   ミュージシャン 19630103 東京 /芸名=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
/俳優、劇作・脚本・演出。「こばやし・かずみ」
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 伊丹 十三(一三) 俳優・監督 19330515 京都 東京 19971220 64 /飛降自殺
/万作の長男/籍=池内 義弘/川喜多 和子の前夫/大江 健三郎の義兄
/宮本 信子の夫 ──《ミンボーの女/お葬式/マルサの女》
/19920522右翼刺傷事件/19971217写真週刊誌取材1222発売の写真週刊
誌が女性交際を報じることに対する遺書「死をもって潔白を証明します」

 
 伊丹 十三の“遺作レポート”
── 《伊丹 十三の見た医療廃棄物の闇 199803・・ 22:00-22:40NHK》
(VHS-024 01:44 Awa Library)
 
 ◆ イニシャル・トーク
 
 熟女爆発!不倫するなら…夫のココ許せん!▽(秘)芸能ウラ話
 女優F・Yは、上沼恵美子の亭主が、結婚前に交際していたタレント
の名を、わざわざ教えた。
 
 伊丹十三の「三時のあなた」に出ていた女優k(京唄子?)は、海原
千里・万里をいびっていたが、引退のときの本番では、泣いてみせた。
 
 フジテレビ「三時のあなた」歴代司会者:
 高峰三桂子、山口淑子、藤純子(寺島〜富司)、京唄子?
── 《今夜はえみぃ〜GO!! 20050906(火)0:30〜1:30 山陽放送》
 
 はるか昔の、三国一郎の司会するワイドショーでは、いきなりリンゴ
をかじってみせて「ぼくらは、こうして健康に気をつかってるんだから、
主婦はもっと美容に努力すべきだ、とエキセントリックにぶちあげた。
 
── 伊丹 十三《女たちよ! 1968-1975 文藝春秋》
── 松岡 正剛《第六百八十二夜【0682】20021217》
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0682.html
 
 ◆ 将棋とペンシル
 
「将棋はすばらしい。しかし自分では指さない。自分で指してもロクな
ものでない。日曜の朝、テレビを点ければ、感想戦までやってくれる」
「シェーファーのシャープ・ペンシルを使い始めて、人生観が変わった」
 
 ワイドショーのゲストとして、数年後には謎の自殺をとげた。
── 《モーニングショー 199. TBS》ききて・山本 文郎“ブンさん”
 歴代アシスタント:長峰 由紀〜渡辺 真理
 
 ◆ 清張のペンシル
 
── ペンシルはまだ見つからない。時折レールを響かせて列車が近付
き、その度に清張は線路脇によけた。轟音をたてて通過する車両を見る
と、自分にもかつてあちこちに旅をした時期があったことが思い出され
た。 ── 松本 清張《半生の記 19700625 新潮文庫》要約?
 
 ◆
 
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1833407
 
No.1833407 質問:いいボールペン
質問者:donguri55
 主人へのクリスマスプレゼントにちょっと高めのボールペンを考えて
います
 デザインなどで考えるとカルティエ、ティファニーなどかなと思うの
ですが使い心地はどうなのかと・・・?
 使用されたことのある方使用感を教えてください
 あとおススメのブランドのペンも合わせて教えていただけるとうれし
いです、お願いいたします!!
 
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 わたしは、二十年前から(一番安い)シェーファーを使っています。
 お風呂場にまで持ちこんで、メモしています(ビクともしません)。
 同じものを、もう一本買っておくべきだったと後悔しています。
 
 ◆ シェーファーの傑作コピー選
 
──「人は、それぞれ《人生》という題名の長編を書いている」あるいは
「誰もが人生という題名の長編を書いている。── シェーファー万年筆」
 
── “Life is God's novel. Let him write it.”
(原文:人生は神が書かれる小説だ。神に任せようではないか)
 Singer,Isaac Bashevis 19040714 Poland Florida 19910724 87 /1978Novel
 
──「あのニクソン・レーガン大統領も信頼を寄せたホワイト・トッド
は、世界の歴史を変える大きな出来事を影で支えた。── 《Sheaffer》」
 
── 《書くことの重み…世界のシェーファー万年筆 1972 朝日ジャーナル》
http://www.hatena.ne.jp/1098546560 はてなQ&A
 
── 1972年の「朝日ジャーナル」をパラパラと読んでいたんですけど
(1972年といえば、ジャネット・リンが氷の上にお尻をつき、グァム島
の横井さんが『恥ずかしながら』と帰国してきて、沖縄が返還され、浅
間山では連合赤軍事件のあった年ですね)、広告に「書くことの重み・
・・世界のシェーファー万年筆」というのがあった。この頃は書くこと
は重かったわけやね、と思っていると、これが本当に重いのですよ。 
http://www2.odn.ne.jp/~aaf29710/p6-7dairy.html
── 冒険亭 喜六《元古書店主の漂流日記 20020719 》
 
 ◆ 無関係ですが、映画《シェーン》の原作者の名もシェーファー!
 
 Schaefer,Jack Warner 19071119 America 19910124 83 /〜Shane 1949-1953
 
 掲示板(店長への質問)
http://rforum.rakuten.co.jp/?act=cattop&cid=212281&s=1
 
 参考リンク(商品一覧)
http://www.rakuten.co.jp/pen-king/757940/
 
 ◆
 
 セーラー万年筆、ユーザーサービスセンター 0120-191167
135-8312 東京都江東区毛利 2-10-18 FAX:03-3846-0453
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http://www.sailor.co.jp/index.html
 製品情報など弊社に関するお問い合わせ先:info@sailor.co.jp
 
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 ◆ Q&A
 
時刻 : 2005/11/11 03:41
名前 : 与太郎 adlibrary@mail.goo.ne.jp
URL : http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040717
題  : 伊丹 十三も使っていた?
 
 むかし、故・伊丹 十三氏が「シェーファーのシャープ・ペンシルを
使い始めたら、人生観が変わるような気がした」と語っていました。
 わたしも、ぜひ使ってみたいので、その品番を教えてください。
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040717
 ↑ 現代人の背中 〜 四宝から三宝へ 〜
 
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「店長小島]Re:  伊丹 十三も使っていた? (2005/11/12 08:49)
 与太郎様 伝言板への書き込みありがとうございます。
 
 伊丹 十三氏が使用していたシェーファーのシャープ・ペンシルに関し
まして誠に申し訳ございませんが、いろいろとお調べをいたしたのです
が分からず、今回は、この様な形のお返事となりまして、誠に申し訳ご
ざいません。また、何かございましたら、どんな些細な事でも結構です、
お問い合わせ下さい。
 
http://rforum.rakuten.co.jp/?act=viewmsg&cid=212281&fid=51929&mid=162&wr=end
http://rforum.rakuten.co.jp/?act=cattop&cid=212281&s=0&t=1131648075.0053
 
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http://d.hatena.ne.jp/adlib/20051214
 これも歴史認識か 〜 ペンを借りた人々 〜
 
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 「伊丹十三記念館」松山市に07年開館(スポニチ)
 
「伊丹十三記念館」の計画への思いを語る宮本信子
 映画監督、俳優、エッセイストとして活躍した伊丹十三さんのゆかり
の品を展示する「伊丹十三記念館」が07年春、愛媛県松山市にオープ
ンする。計画を進めている妻で女優の宮本信子(60)がスポニチ本紙
のインタビューに明らかにした。衝撃的な投身自殺から8年。宮本は
「伊丹さんを思い出してもらえると、とても幸せ」と完成に向けて尽力
している。
 
 「伊丹十三はこういう面白い人だということを知ってもらいたい」。
宮本は記念館建設への思いをそう語る。
 
 1人になってからは、ずっと前を向いて歩いてきた。記念館をつくる
にあたり、伊丹さんを思い出すのには少し努力が必要だったようだ。
 
 伊丹さんは映画監督として「お葬式」「マルサの女」などを作り、エッ
セイストとして「女たちよ!」などを出版。その多岐にわたる才能は多
くのファンを魅了したが、97年12月20日、不倫疑惑がとりざたさ
れたことに対して「死をもって潔白を証明する」との遺書を残し、マン
ションから飛び降り自殺した。
 
 宮本は「あまり答えたくありませんが…。伊丹しか分からないことだ
と思います。女房として思うこともありますが、それは胸の内におさめ
て、私は死ぬ時まで持っていきます」と語る。
 
 最近、映画がDVD化されたり、エッセイストとしての活動をクロー
ズアップする「伊丹十三の本」(新潮社)が出版されるなど再び伊丹さ
んの活動が注目され始めた。
 
 そうした中で宮本が以前から計画していた記念館建設を前進させた。
「伊丹がアメリカで映画を作るために準備していたお金を資金としまし
た」と説明する。
 
 場所は伊丹さんの父で映画監督の伊丹万作さんの出身地・松山市。設
計は伊丹ファンを自任する建築家の中村好文氏。館内には伊丹さんが映
画やプライベートで使った品々や自筆の絵、写真などが並ぶ予定。
 
 宮本は「伊丹が“やあ、いらっしゃい”とあいさつしているような記
念館にしたい。日本中を探してもない美しくてユニークな記念館になる
と思います」と力をこめる。
 
 今月27日に東京・赤坂の草月ホールで、この計画を発表し、併せて
伊丹さんの幻の監督デビュー作「ゴムデッポウ」を特別上映(当日券あ
り)する予定。[スポニチ:2005年12月23日 17時29分]
 
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 伊丹十三記念館を開設へ 松山市で宮本信子さんら
 
 「マルサの女」などで知られる映画監督、故伊丹十三さんの軌跡をた
どる「伊丹十三記念館」を松山市に開設すると、妻で女優の宮本信子さ
んらが27日、発表した。
 同記念館は2007年5月15日に開館予定。松山市は伊丹さんが高
校時代を過ごした。建築家の中村好文さんが設計、建設費用は宮本さん
が負担する。
 エッセイスト、俳優、監督など、多彩な活動の軌跡を、伊丹さんの遺
品や映画の撮影に使われた家具などを展示して紹介。「伊丹がふだん使
っていたものを置いて、なるべく実際に触って何か感じていただけたら」
と宮本さん。(共同通信)2005年12月27日20時30分更新
 
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(20050921-1010-1113-1212-1224-20060320)


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