与太郎文庫
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1983年10月12日(水)  あやしいぞ 〜 浅田飴の三男坊 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19831012
 


 水島 寒月 理学博士 18781128 東京 19351231 57 /〜《吾輩は猫である》
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 寺田 寅彦 物理学  18781128 東京 19351231 57 /筆名=吉村冬彦/籍=高知
 夏目 漱石 作家   18670209 江戸 19161209 49 /慶応 3.0105/
 堀内 敬三 音楽評論 18971206 東京 19831012 85 /筆名=安谷 鎮雄(あやしいぞ)

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20080823 読込革命 〜 終の本棚 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20060707 総目次 00000000〜200601106
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20001231 《虚々日々》目次
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19680930 堀内 敬三《音楽明治百年史》目次
 
正 ── 堀内 敬三《音楽明治百年史 19680930 音楽之友社》目次
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誤 ── 堀内 敬三《明治音楽百年史 19680930 音楽之友社》P129
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20051112 落第生は二度眠る 〜 清水睦夫先生講義録 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040127 《初演366年譜》 〜 モーツァルトの左手 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030324 走れ!たかじん 〜 東西南北の男たち 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030210 陰陽一致
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030115 幻の《弦楽技法》 〜 未投函書簡より 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021018 一件落着 〜 遠藤くんの自伝 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19580120 チャンピオン
 
(20090320)
 


1983年10月11日(火)  母猫物語 〜 ミミの身辺 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19831011
 
 ミミは、ちょうど向いあったアオナシ家から家出してきて、わが家に
住みついた。家出の原因は、産んだばかりの仔猫を捨てられたからだと
いう。捨てられるさまを、じっと見ていたそうだ。
 
 数日は野宿して(あるいは熟慮して)もとの家が見える位置を選んで、
たいした手続きもなしに、ミミは新しい居住権を得た。
 一二度出産しているらしいので、三十後家というところか。
 
 実家(アオナシさん家のことである)を恨んでいて、まったく寄りつ
かないかというと、かならずしもそうではないらしい。
 気が向けば戻ってみるが、一宿一飯は辞退するという。
 
 三毛とは、三色の毛並がそろっていていうらしいが、つめたい瞳と、
優雅な身のこなしで、ナイス・ミディである。
 発情期ごとに相手が代るらしく、毎回ちがった毛色の仔猫を出産する。
 
 わが家でも、はじめ色とりどりに四匹産んだ。保健所に持っていくよ
う準備していると、実家の了解が要るでしょう、と妻がいう。わが家は
居候を置いているのであって、飼っているわけではないからだ。
 
 しかし、数ヶ月にわたって(猫の寿命からすれば、数年に相当する)
寝食を共にしていれば、居候にしても永すぎるのではないか──よって、
できればアオナシ家で善処してもらいたい。
 
 アオナシ家の意向は、保健所へ連れていけば、まちがいなく殺されて
しまうので、できれば人の通る路傍に捨ておけば、通りすがりの愛猫家
に、たとえ一匹でもひろわれる可能性があるという。
 
 すると残りはどうなるか──野良猫として自立していくのではないか、
こういう人たちと議論してもきりがない。
 そこで、アオナシ家で善処してもらうことにした。
 
 アオナシ氏が、車で、遠すぎず近すぎない某所に仔猫たちを運ぶこと
になった──すると、その中でいちばん、はしこい茶色が、いちはやく
姿をくらませてしまった。
 
 アオナシ氏が戻ってくると、当然のようにあらわれたという。
 その機転と俊敏さを高く評価され、近くの愛猫家にめでたく所望され
たらしい。
 
 母親のミミは、もうすっかり分っているとみえて、数日もしないうち
に平常にもどった。数ヶ月もたてば、つぎの発情期がめぐってくる。
 こんどは、白いのばかり四匹産んだ。
 
 ふたたびアオナシ家に相談すると、やはり前回のとおり運ぶという。
 まもなくするうち、だんだん仔猫が大きくなって気がつくと、黒いの
が一匹増えている。
 
 あとから産れたはずはないので、よそから紛れてきたらしい。
 大小六匹、まるで何事もなかったように毎日じゃれあって、まことに
にぎやかである。
 
 わたしは、猫の美しさは認めるが、感情移入したり、手に触れるのは
好まない。アオナシ家の夫婦が、あまり優柔不断なら、保健所へ連れて
いくつもりだが、ミミだけは残す。
 
 たとえば不妊手術は人間なみに高いから、その出費はひかえたい。
 アオナシさん夫婦の猫かわいがりにも疑問がある。
 
 人は、もともと愛玩用に猫を飼育する資格を、神に与えられたのだろ
うか。ミミは悠然として起居し、わたしや妻や息子たちの出入りを利用
して、合計六匹がいっせいに出たり入ったりしている。
 
(19831011初稿)
 
 わが家での最初の出産のとき、妻が腹をさすってやったところ、つぎ
の出産時まで覚えていたらしく、妻の手をとって催促したという。
 どの猫も、このような高い知能を具えているのだろうか。
 
── わが家の飼猫は、二度目の出産後、誇らしげに家人を呼びにきま
した。ところが、あるときプイと家出してしまい、路上で会っても知ら
ん顔なのです。出産のときの人なつっこさは、いったい何だったのか? 
http://q.hatena.ne.jp/1127311932#a409436
 犬は自分の存在を知っているのでしょうか?
 
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↓=Non-display><↑=Non-display
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 その名はミミ
 
── ♪ みなは私をミミと呼びます、なぜだか知りませんけど。私は
たった一人で自分の食事の用意をします。── 《私の名はミミ》
── Puccini《La Boheme 〜 Mi chiamano Mimi 〜 18960201 初演》
 
── 彼が学校に通ったバスは72系統であり、おばのミミのために購
入した家はパノラマ・ロードの126番地、これも足すと9になるのである。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021208
── ジョン・レノンのおばの愛称“ミミ”

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050430
 子猫物語 〜 猫小屋ができたわけ 〜
 
(20060824-20070126)
 


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