『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2007年05月21日(月) 蜜毒。

午前4時、
そうして5時。
この時間帯をすきになれたら、あたしは
もう少しきちんと…あるいは生きていきやすく
なれるのかな、

しらじらと
それから眩しさを増していく窓あかりを見上げながら、思った


笑う。
それから
殴る。
蜜とともに飲みこむ毒。

ともだちと会うのは、会えるのは
とても好きで、だけどそのあと、あたしは荒れる。
孤独ということや未熟ということを
近い未来に、展望のよなもののないことを
いま居る位置について、語ることのないことを
ひととおり、引きずり出して虫干しして
嫌悪と劣等感みたいな嵐がばらばらと
叩きつけてくるだけ叩きつけてきて

でも笑う。
愉しいことと背中あわせの
崖にいるのかと、

ひとりになって残るのが不機嫌の塊のあたしだから
あたしは、それまでの笑いをくれたひとに
嘘っぱちの自分をつくって売り付けるくらいしか能がなくなる
ごめんなさいごめんなさいごめん
怒りを抱えて殴りつけるからだだ。
単調で痛みに慣れた日常から、非日常にとびこんだ
代償だとしたら、そんなの
あんまりなような気がするんだけれど

コーヒーを入れる。
砕けるものを食べたい、
何もない。
口のなかに詰め込んで安心なもの?
冷凍庫でかちかちに凍っているものでも
なんでもいいから噛みついてやりたいと
気がつくと夜中うろつき回ってしまった
持て余す、食欲と結び付かない、咀嚼。

でも何もしなかったよと言ったら、ほめてくれるのだろか
だれか、が?

きっとまだ、あたしは
ふつうになりたいんだ
自分を刺したいと思うくらい
諦め悪く、沸々と
なくなったことにしている望みや執着

しあわせになんか、なれそうにない
でも
刺の塊でいきていくのは、嫌だと
それでも思った
つよく思った


5月21日、朝



2007年05月10日(木) 朝が連れてくる

窓が
うすあかりでしろくなっていくのが「怖い」なんて
それはどんな心の働きですか

ともかくも今日も
ねむりに失敗した、と
徐々に動き出していくせかい、
朝一番の烏の鳴き声に羽音や新聞が投函される音
そんなひとつひとつに、びくつく。

「おいつけない」

ただしく朝を愉しむ小鳥に
大多数のひとたちに
約束の時間、共有されているひるま、

わたしは駄目だった。


ささいな、ちっぽけな、
けどなぜかうまくいけない続かない
ずれていく、あたしと外と。

なじまないとね
重ならないとね
そっちに、所属、できないゆるされない
嫌というほどわかっていて、今日も
窓の色はしろくあかるく変わっていく

不安はねじふせた
薬には手を出さず
刃物、にだって、逃げてきた
そうして
せかいの時計と、またずれた。


今日、ひとつめの失敗。

血にかわる愛撫を知っていますか
ねえあたし、
夢を呼び返して、誰もしなない夢をみて
ひるまに目をさますための呪いじみた行為


家人が起きる音がする
あたしが耳をふさぐ
小さくなって
この呼吸を見つからないように

いないことになればいいと
まだ、思っているんだね


皐月、朝


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