『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2004年06月25日(金) 身体

残念なことだけど
わたしはわたしの体を愛していない。
愛せるようになったと思ったときもあるけれど
くりかえしそのことには失敗して今になる。

もっとも、こういった外見のときに
じぶんの外見を、すきだよって言えるのって
そうそうないことかも知れないけれども。
湿疹のパーセンテージが日に日にひろがってゆくからだ。
(これって人間の皮膚だろうか?とひとごとのように)

あんまりね、うれしくないよね
包帯でかくして見えないようにしてどうにかがんばる
絶望なんかしてやるもんかと食い下がってみる
つよいわけじゃなくて、それとはなんだか違って
落っこちたらそこからまた戻ってくるのがどれだけたいへんか
それがこわいので予防策をはりめぐらすのが
癖になっているだけなのかも知れない

それにくわえて太った。
体重だけみればとくに構わないかもしれない。
一時期ほったらかして40キロなくなっていたので
そのときは、ごはんを食べる力がなく
太る力が身体になかったし
太れるということはそれだけ体が元気だという証拠なんだと思う
(お薬や病気で体重がコントロールされている場合はもちろん除いて)

でも

残念なことだけど、わたしはわたしのからだを愛してない。

じぶんでじぶんを憎んでもしかたないと思うんだけど
一方脂肪がついていることを生理的にうけつけられないのか
自分が過度にふくらんでしまっていると感じてもう十何年
……はっきり言えばおなかにナイフを突き立てたい欲求がふくらむ。
おなかとか、腕とか、脚とか、胸とか
にくみはじめ自傷行為を誘発しはじめる
体重の増加はわたしにとってはこわいことです
やせて健康をうしないかねないくらい細るのは
身体にはもちろん毒なことなんだけど
精神的には……健康的な体重って言うのが、たぶん毒です。

うまくいかないな
溜息。

じぶんの性格を愛するのはむずかしくて、せめて自分の身体くらい
容認できたらいいと思うんだけれど、それもまたむずかしく
もしかしたら今のところ性格よりもむずかしく
条件を満たしていないと好きだって言ってやれない。
細くあれ膨張するなはみだすな
わたしがわたしにyesと言えるそのラインから。

生きていく以上、日々ひっきりなしに自分の身体を感じるということを
考えに入れないわけにはいかなくて
じぶんにくっついて離れないこの身体を
不恰好だ邪魔者だ憎らしいと
嫌悪する感覚からも、逃げられなかったりして

そこまで否定してかからなくてもいいんじゃないかと自分でも思う
オンナノコっぽいの苦手なのが昔からなのにしてもそれにしても
なのに逃げられない
自分のことをばけものみたいに感じるこのきもちから。

……愚痴でした。



6月26日、朝



2004年06月10日(木) 曇日


   あしもとにおちた

   ひとつぶの残滓があなたのすべて

   なんでもないよ

   ただ ながめすくむだけのこと


   恋だとか愛だとか

   どうでもいいね

   ほうりなげた石がけちらした飛沫

   だれかへと向かってまっすぐに届く


   すりきれた音は

   いつかきこえなくなるだろう

   きりきりとひきしぼり

   舞っていたもののさいごのさいご


   近づけば近づくほど

   曖昧に

   くりかえせばくりかえすほど

   遠くなる


   つきかねていたうそを胸をはってさけんだ

   捨てられないものをだまって壊した

   ふっくらとした手のひらの先で

   あらゆる業をこなしそれでも

   まっすぐに笑うしずかに渇いた

   土くれのことだけ握りしめながら


   ひきずった足音で

   まどかなひとみで

   くもり日のゆうがたをまちうける

   すべてここにいたるまでのこと

   すべてここにつらなるものごと


   たとえばそれもソナタ




   2004.6.10  Maho


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