“生きてるイミ”

先週、羽海野チカさんの『ハチミツとクローバー』最新刊を読んでから、ずっとずっと考え続けています。ラスト2ページの、森田さんのセリフについて。(ご存知ない方は、ごめんなさい)

この十数年の間に、悲しい別れを何度か経験しました。修ちゃんじゃないけれど、血とか肉までも全部あげたいと思うほど大切な人たちを失ったのに、それでも生きてゆかなくてはいけない理由が、私にはなかなかわかりませんでした。
ただ生きているだけの命になど意味がない。生きてゆくためには「意味」が必要だ。そして、それを形にすることができるまでは、何が何でもがんばらなくてはいけない……。ずっと、そう考えていました。
だけど、森田さんは……。

もしかすると、私が求め続けている「意味」は、森田さんのように言ってくれる誰かがそばにいれば必要がないことなのかもしれない。というか、そのような存在こそが、私が求める「意味」なのかもしれない。
ふと、そんな気がしてきました。
2006年07月22日(土)


好きなひとの好きなもの

好きな人が、自分と同じものを好きだとわかったときの幸せは、他の場面ではちょっと味わえない独特のものがあるように思います。好きな相手は恋人に限らず、家族や友人、あるいはお気に入りの著名人であったとしても。
雑誌『ダ・ヴィンチ』を買ったら、そんな嬉しい瞬間が立て続けにやってきました。
よしもとばななさんが、羽海野チカさんを。
森絵都さんが、世阿弥を。
蒼井優ちゃんが、酒井駒子さんを。

友人知人に好きな同性のタレントさんを訊ねてみると、どういうわけか本人に似たタイプのタレントさんの名前がよく挙がります。
「あんな華奢で猫みたいな女の子だったらなぁ…」と羨ましがる友だちは、私から見ればまさにそのタイプ。いわゆる「不思議ちゃん」系女性タレントさんのことを「カワイイ〜v」とベタボメする友だちは、彼女自身がまさしく「不思議ちゃん」(苦笑)。
誰かに強く惹かれるとき、自分とあまりにもかけ離れているがゆえに憧れる場合もあれば、逆に、近いものを感じて引き寄せられずにいられない場合もあるのかもしれません。
よしもとばななさん、羽海野チカさん、森絵都さん、世阿弥、蒼井優ちゃん、酒井駒子さん…そして、私。
横並びにしてみても共通点があるとはとても思えませんが、もしも人間のタイプを血液型のごとく大胆に分類してしまうとすれば、もしかすると同じタイプに属するのかなぁ…という気はしなくもない、かも?
2006年07月09日(日)


七夕に願うこと

昨日の夕方、近所のお花屋さんに七夕飾り用の笹が並んでいたので近づいて見てみると、お値段なんと200円! 笹の相場など知りませんが、意外とお安いものだとわかってビックリ。
折り紙は確か100円ショップでも買えたはずですし、無いものが無いほど充実した品揃えの最近のショップになら、こよりも季節商品として並んでいるかもしれません。
500円以下で七夕飾りが楽しめてしまうとわかれば、イベント好きの血が騒ぎます(笑)。何年ぶりになるのかも思い出せないほど久しぶり(苦笑)の七夕飾りのことで、すっかりハイテンションに。
ところが……、はたと気づきました。七夕飾りのメインといえば、願い事を書いて吊るす短冊。「お勉強ができますように」とか「大好きな○○くんと仲良くできますように」とか、子どもの頃には無邪気に夢を書きつけたはずでした。
だけどオトナになった今の私の頭に浮かぶのは、「家内安全」「無病息災」……といった夢も色気もない、現状維持を願う言葉ばかり。
そういった平凡な願いを叶えることこそが、本当は何より難しくて大切なのだとオトナの私にはわかっているのですが、それをあえて色とりどりの短冊に書いて吊るすほどのものだろうか、とテンションは一気にダウン。
ささやかな夢は短冊には書かず、そっと胸にしまったまま星に願いをかけることにしようと思います。
2006年07月07日(金)

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