Kyoto Sanga Sketch Book
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2004年10月15日(金) 【川崎戦第38節】〜良試合の予感からパニックへ逆戻り

後半44分。」
もう何年も彼を見ているが、それは信じられない光景。
DF手島が相手ゴールの中に雪崩れ込むように転がりこんだ。
ボールとともに。一体、体のどこで打たれたのか解らない。
(一説には胸に上げられていた手だったとかいう話も)

それでもまだ4点差。もう何がなんだか。

だいたい、どんな時でも常に一人ディフェンスに残る彼が、
最後の攻撃でもないのに何故、相手ゴール前にいたのか…。泣ける。

京都2−6川崎。


ゴール裏にも選手にも涙が溢れていたそうな。何だよこれは…。
この晩、皆どうやって過ごしたんだろうか。





実は、試合は前半のある時間まで非常に拮抗。山場に相応しい良試合。
開始すぐの川崎の得点も、すぐ良い形で同点に。
美尾のクロスを原竜太、GKのこぼれ球を熱田、弾かれた球をチェがヘッド!

怪我休場の黒部の代役、FW原竜太がずっと非常に良かった。
竜太ってあんなに強かったけ?
両チーム攻守の切り替えもスピーディで、久々にワクワクできた。
2チームで作る今期最良の試合の予感が…

しかし18分。GK平井の一発レッド退場で流れが変わる。

「(外からどうしようもできない程)パニックになっていた」
という監督の言葉通り、見るも無残なめちゃくちゃな…
第1クールの福岡戦@鴨池と同じノープレスサッカーが始まった。
だからと言って引いて守備を固める訳でもない(丁度1週間前のJSCのように)。

あの時同様、相手に自分のサッカーをやらしているだけ。
10人になってから、PKから続けざまに4失点(その間僅か20分少々)。

ハーフタイムを挟むと多少は落ち着く。
相手が”練習試合”気分になっていた事もあって、1失点1得点。






河原町で飲む時間があれば、全員座禅でもお願い(トップは禅宗僧侶ですよね。。)

前向きな事を探せば、竜太(今回残念ながら10人になった為降りた)の好調さが、
今後サンガを救ってくれそうな気もする。
あまりの事にスタンドから降り、下で顔面蒼白で試合を見つめていた黒部も、
少しはサンガの欠点を客観的に見れたかもしれない。
あと、手島のあのぐちゃぐちゃな初ゴールも(もう泣き笑い)。



結果論ですが…
10人になった時前線に守備しないチェ・熱田を残したのはまずかったのかな、と。
でもそんな問題でもないような。



今日土曜の他試合の結果を待つ。
苦しいけど、相手が落ちてくるのと、こちらが勝つのを祈るのみ。
色々言いたいけど、もう言わん。
現地の人の受けたダメージを思うと、同情するだけ。

=追記=
翌日、福岡が勝ち京都が5位に後退。
しかし3位山形が大宮に負けた為、次節山形に勝てばその差は1ゲーム以内に。
どこも往生際が悪い(笑)。3位争いはまだ混戦。


2004年10月10日(日) 天皇杯第三回戦(JSC戦)

大量失点の相手GKが、大量得点を生み出した京都の選手に近寄り、
頭をなぜていた。
彼の目に、その選手の”今”はどう映っただろう。
(その指導的立場こそが、彼の、そしてJSCのチームとしての立場だったのかも)


昨夜の福岡戦に続けてもう一試合軽く更新。今からの試合の必勝祈願も兼ねて。

実は、この一週間前、最下位の札幌に0−0で引き分け。
(札幌は”チーム育成の為のサッカー”を通じて手ごわくなっている)
2節前ライバル福岡に勝ちながら、また昇格争いに絡むのがツラ。。
(天皇杯なんて正直捨てたい気分…)


気分を入れ替えて、J2勢が始めて参戦する天皇杯第三回戦。
相手は新潟代表で北信越リーグ所属の「JAPANサッカーカレッジ」。
(アルビレックス新潟と経営母体を一にするサッカー専門学校)

京都は手島・中払・熱田、のセンターラインだけを残し、
それ以外は最近出番を失っていた選手中心に試合に臨んだ。
ハーフタイムに熱田が美尾と、その後中払がダイゴと交代。

最初はJSCも良い立ち上がりを見せていましたが。

京都 20原 竜太(アシスト:なし)(10分)

この1点で流れは京都に。

京都 11田原 豊(アシスト:7冨田 晋矢)(16分)
京都 17熱田 眞(アシストなし) (24分)
京都 14中払 大介(アシスト:17熱田 眞)(36分)
京都 11田原 豊(アシスト:16斉藤大介)(38分)


地域リーグの試合も見た事ありますが、こんな試合になるはずない。
相手の守備はまるで心ここに在らず。無理やりなロングボールで攻める。

京都 14中払 大介out/22渡邉 大剛in(55分)
京都 19美尾 敦(アシスト:なし)(62分)


しかしこの辺から細かいパスを繋ぎ、JSCもボールを持てるようになる。

JSC 22佐藤 ルシアーノ(アシスト:10藤田 信)(71分)
JSC 8末永 雄樹(アシスト:なし)(75分)


今日もミドルシュートを打たれて失点(恥)。
1点目はこの試合通じて再三前を向いていた佐藤と藤田の得点。それでも…

京都 25辻本 茂輝(アシスト:19美尾 敦)(76分)


もう得点者に笑顔はなし。京都選手はただ黙々と仕事を続けるのみ。

京都 11田原 豊(アシスト:19美尾 敦)(83分)
京都 20原 竜太(アシスト:22渡邉 大剛)(84分)
京都 25辻本 茂輝(アシスト:なし)(88分)
京都 11田原 豊(アシスト:16斉藤 大介)(89分)


美尾の頭をJSCのGKがなぜた。
(JSCでGKを指導する彼は、美尾の甲府時代にGKコーチだったよう)

ホームの京都の歓声というには和やかな選手を迎える声。

京都11−2JSC。京都が三回戦突破。



11得点という在り得ない高得点でありながら、2失点というのはJ2で最多。
ただこれは相手チームにも原因があるらしい。
守備に力をさけば、高校生すらそこそこ失点せずプロと試合できる世界。
後日の記事では勝つ為の試合でなく、今後の為の内容重視のサッカーだったとか。
(ある意味、それこそシーズン初めの札幌だったんですかね。)

熾烈な昇格争いの中日の、ぽっかりと不思議な一日。
監督のコメントでは、この日の2トップ(田原と竜太)を褒めていました。

天皇杯4回戦進出。次はJ1ベルディと。


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