Kyoto Sanga Sketch Book
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2004年01月17日(土) 「敗軍の将、兵を語る」〜元社長が語った4年間の”真実”

日経ビジネスの記事より
※具体的発言内容については、できるだけツッコミを控えました。
(いろんな意味で、何か違うな、と思ったらすぐ訂正します)
 石崎元社長への批判でも、賛美でもありません。
 私がその記事から得た感想を、とりあえずサンガの記録として残しておきたい、と思ったので。
 元ネタが曖昧な話なので、評価、判断等断定的に書く事はここではできるだけ避けたいと思います。



機ー造狼都は…

『チームの強化と経営の安定を両立する難しさが、社長の辞任劇を招いた』
タイトルの下にはこう書いてあった。

サンガJ2降格の責任をとって辞任した社長が、一人称で語る「敗将の弁」。
辞任したサッカークラブ経営者の語りは非常にレアで、面白い。

ただ、読んでいて驚いた。

多くの人が知らず、でも薄々感じていた事がある。
「ひょっとして京都って、もう金ない?」
しばらく前まで「金満」といわれた。
しかしこの数年間、実は京都サンガは経営の建て直しを、チーム強化に優先させていた。
そして人知れず、それをほぼ達成する目処をつけた。ただ、、、大きな犠牲も生まれた。



小見出しは
・「日本一が招いた気の緩み」
・「チーム強化よりも存続が課題」 
・「サンガはこれから強くなる」

 内容的にはビジネス誌として、「親会社におんぶに抱っこ、多大な借金を抱えた子会社がいかにして”経営再建”をなしえたか」の物語。それを、プロ球団の特殊性も絡めて書いたもの。(人によっては”フロントが現場に責任を押し付ける”語り口が一番気になる人もいるよう)。
 しかし、一京都サポ、ファン的には”サンガの降格は、クラブ経営の犠牲でもあった”事がショック(いかに社長がどんなニュアンスでそれを説明しようとしたとしても、そんな印象を拭えない)…つまり、急激に進めた「コスト削減」。よって選手獲得がなされず、それから端を発した現場とフロントの不協和音。その下で精神的弱さを露呈した若い選手達。
サンガは金に不自由していた。でも、それが解決しつつある、と。



石崎氏本人が書いたものと勘違いしている人も見かける。が、当然これは記者が取材で聞き出した情報、言葉を読みやすく再構成し、記者が一人称で書いたもののはず。(取材したものを再構成するので、ニュアンスも変ってくる。案外注意が必要)。ただ、あまり上手な記事じゃないかも(だから話がめんどくなる)。




橋化より今は存続


まず、一部サッカーファン達が問題(?)にする最初の1ページ目。
・「日本一が招いた気の緩み」

 そこではサンガの躍進と降格、その原因が語られる(具体的には、選手の精神的未熟さ、ゲルトの戦術や選手起用の頑なさ。そのうち選手の間でも不協和音が発生、等)。
 現場の問題点は私も否定するものではない。でもここでは、言われているように責任を現場に全て押し付けているような印象を受ける。

 ただ、これは書き方のせいもある。実は記事全体の最後の部分で社長は「自分のとった経営方針」と「サンガの降格」の因果関係を一応は認めている。それが記事のテーマでもあるし。しかし、経営の話を後に持っていった為、この時点では全く書かれていない。
 もし、{導入部分として軽くサンガの成績に触れ}→{クラブ経営について語る}→{そのチームに訪れた成績の面における結果(ここで現場の問題を加え)}→{締め}、とすると、責任をフロント側、現場側どちらに比重を置くとしても、多分全然社長に対する印象もかわった。流れて読みやすかったのに(…って意味わかってもらえますか?構成の妙ですが。)



そしてこっちがメイン。2ページ目から4ページ目にかけて。
・「チーム強化よりも存続が課題」

衝撃的なタイトル。京都サンガ=「金持ちクラブ」のイメージは偽りだった。多大な借金、そして親会社への過度の依存。社長はクラブの存在意義を「地域への貢献」と捉えた。その為に「強くなる事」より先に「チーム存続」を経営の方針にした。

 そもそもサンガに金がかかっていた理由は、多くのJチームと異なり「実業団」でなく「市民クラブ(紫光クラブ)」が母体であった為。プロとして通用する選手監督がいなかったから、「いい監督」「いい選手」を買い求める必要があった、と。

「しかしいい監督、いい選手を集めてもなかなか勝てない。
すると、監督が自らのキャリアに傷をつけたくないとさっさと辞める。
次の監督が来ると他の選手を欲しがる、の悪循環だった。」
(←と、書いてある。石崎氏就任前の話だからツッコマナイ(笑))


こうして99年。石崎氏が社長に就任した頃には、債務超過は7億に膨れ上がっていた。
(と言っても資本金も資産総額も判らないんだが…具体的数字が本当に少ない)

「社長就任直後の役員会で、ある会社の方から言われました。
”もし京セラが親会社でなければ、さっさと手を引きたいと、銀行には言っている”と。」


こうして、京都サンガはチームの強化より「存続」を課題にする事になった(よう)。

 選手放出(遠藤・望月・平野のことか)で移籍金を獲得した。やっと充実し始めた下部組織やスカウティングで獲得した若手を中心にチームを再構成(これに戦力外選手や、プロデビューしてない外国人達を加えてチームを構成してたよな・・・考えたら凄い安い)。
こうして人件費を削減するだけでなく、地道な営業活動も実を結び、動員も増加。債務超過の解消に成功した。
 そして小額でも多数の会社に資本参加させる事によって、危険を分散させることにも成功(フリューゲルスの二の舞にならぬように)。こうして親会社への依存はピーク時の半分となったらしい。


・・・ここら辺が、たぶんビジネス雑誌としてメインの話。そして随所に氏の地域貢献の哲学と具体的な試みが顔を出す。いい話だし、力を入れて語ってありましたが、ここでは割愛(すいません)。全体を通すと、社長の柔らかい人柄が伝わる。


最後の半ページ
・「サンガはこれから強くなる」

木村文治強化部長への擁護(決定権は自分にあった、等、。ようはやりたくてもそうそうやれる状況になかったって事か?)。

「債務超過の解消を急がず、もう少しチームにお金をかけていれば
J2に降格せずに済んだのではないか」という事を一応認めつつ、
やはり「でも、お金でなくチームに精神的逞しさがちょっと足りなかった」と。

サポーター、スポンサーの方々に申し訳ない。
そしてサンガへのエール。サンガはこれから強くなる、と。




掘,海譴らは金をかけられる


 以上。具体的な話は実際その雑誌をみて下さい。私の理解でしかありません。

 しかしうーん。たぶん”サッカー”については多く語るべきじゃなかったよ、元社長さん。。
 結局そこについて結局私達が理解した事は、どっちに責任、という事でなく、あんなに一心同体だったゲルト達とフロントが、解任時には、本当にうまくいってなかったんだ、って事(それだけ現場を評価期待してたんだろうが、無理を強いたことも事実。)
 会長の稲盛氏は、「全てフロントの責任」と選手とサポーターに謝罪した。私は以前総括で書いたとおり、降格は現場&フロント双方の責任と思う。
(そう思うんですが石崎さん。思い切った経営にはリスクはつきものだから。)


…と、少し生意気なことをたまには書いてみたり。たまにはいいよね?
チームの強化と経営の安定。そこにおける現場とフロントの関係。
(いつか余裕があれば)。

そう言えば昔、サッカーファンでない友人に、
「(選手転がして利益を得、年俸を押さえ)経済的利益ばかり追って、
成績は全く気にしないプロ球団ってあり?」
と聞かれた事を思い出した(あの時はあほか、と思ったけれど(笑))。

変った会社だわ…(←書いているうちに人事になっている。ま、もう悲しい事は過去だし(涙))





最後に社長は記事の中で
「債務超過を解消したので、(京都はこれから)今までよりは、
お金をかける事ができるようになりました」と語った。

そして「本当に近い将来、J1優勝を実現できるチームになると信じている」、
そう結んでいる。









いつもサポーターとともにあった監督、ゲルト。
J1昇格祝いで大喜びのファン達に囲まれ、恥かしそうに写真に入った石崎氏。

こうしてあの時の二人は、サンガから去った。
こんなにギリギリのところでやっていたチームだったとは、
あの天皇杯優勝チームは。


始動まであと数日。
去年までの「J1最低年俸」チームは今、凄い勢いで補強を進めている。
やっと満足に「お金」をかけながら。
(でも又、あんまり極端に走るなよー(笑))


miyako |MAILHomePage

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