Kyoto Sanga Sketch Book
DiaryINDEXpastwill


2002年06月20日(木) W杯ぁ遡瓦呂弔鼎から

日本敗退の翌日

「美しい夢を見た。しかし夢は必ず覚める。それが昨日だった。」

ある新聞の編集者の書いた美文。あまりの美句に一瞬、騙されそうになった。
でも・・・・




6月18日。確かに、ついに日本は負けた。
日本代表のW杯は、決勝トーナメント第一戦で終わった。
あそこでシュートが入っていたら、あそこのミスさえなければ、
監督の采配が違っていたら・・・・

日本中が、永遠に続かぬ”夢”をくやしがり、なつかしみ、
強豪を負かし勝ち進む韓国に少しだけ嫉妬を感じながら
夢から覚めた脱力感で一杯になっていた。

私もなんとなく虚ろな気分を抱き、駅のコンコースにたどり着いた。







でも、たどりついた駅の光景に激しく彼の言う”現実”から揺り起こされた。
つまり、あの私達を酔わせた”夢”に引き戻されてしまった。


ライトの下には青い代表ユニを着た十代の少年達の集団のいくつかの輪。
代表戦の終わった今、自分達がボールを蹴りたくなったのだろう。
「さあ、行くぞ!」
いくつものサッカーボールがその輪の中で跳ねていた。
顔には取れかけの日の丸ペインティング。

笑い声とともに何度も宙に浮くボール。
まだ通りの店ではW杯のきらびやかな、ハイテンションな音楽が流れている。
まるで終わりそうな物語を、何度もリプレイするかのように。


得たものがいっぱい心に浮かんできた・・。
だって、青いユニフォームは国民の憧れになり、
サッカーボールは皆にとって、少し特別のものになったから。







だから、
ここで”夢から覚めた”と思うのは素人さん。
やっと日本のサッカー文化は走り出しただけだから。

そう、日本は”夢”と共にこれから過ごします。
覚めざる”夢”に。4年後、そして未来に向けて。



〜京都パープルサンガ
ただ今9位でJリーグ再開を待ちます〜







2002年06月10日(月) W杯〜アメリカンスポーツパブにて

イングランド対アルゼンチン戦
(サッカーファンなら、これは見ないとねぇ)

既に試合が始まっていたので、どのスポーツ系バーも客でいっぱい。
河原町から木屋町街の通りは変に活気づいていました。
観戦場所からあぶれたサポーター難民(外国人多数)に混じって
私達は店内に幾つもあるテレビで盛り上がっている
大きなアメリカンパブをみつけました。

でも、テレビが見える席で空いているのは、
ヨーロッパ系のお兄さんたち3人(ちょい年齢高め)のトコロだけ。
しかたなく、そのテーブルの席に座る。


そして着いたとたん、私がブラウン管に向かって
「きゃー、やっぱりベッカムは男前だわー。」
「わぁー、バティだぁ〜〜〜〜!」
なんて言うもんだから、


同テーブルのヨーロッパ系の兄さんたち、
「一体、君らはどっちを応援しているのか?(真剣)」

「そんなもん、ゲームが終わったら決めるわぁ(開き直り)
と身振り手振りで答えたら



「今、決めろっ!
(Decide! Now! !)」





アイマール君がキュートなのでアルゼンチンに決定。
(結局どっちだっていいんだよね)
ベッカムのPKの時なんて、
世界中のギャルを敵に回しているのを感じて・・・
ちょいカタルシス(笑)。

気がつくとイングランドを応援している隣の外国人の兄さん達、
店のお兄さんに文句言ってた。
「ノーモア ギネス?!!!(怒)」


まぁ、どこの国のビールだっていいじゃないの(笑)。








・・・が、前半のPKを決めた後から、早くも守りに入ったイングランドが勝利。
しかも、引いたといえ、かっこいいカウンターの見せ場も幾つもあって。

「2年前のジュピロ戦でゲルトがしたかったのはこれだったのね〜〜〜」
←レベルが違うって(笑)まぁ、できるチームはできるのだ(笑)。

引いていても、カッコイイチームはかっこいい事が判明。


我らがアルゼンチン、負け。



私ら盛り上がっている隣のガイジンたちに仕方なく
「こんぐらっちゅれーしょん(ふん!)」
すると、彼らはご機嫌で
「アリガトーゴザイマス!」

そうして、私たちの手をとって、その甲に・・・・


ぎゃーーーーー!!!!



チュッ




駄目だ・・・こんなの慣れない。日本人の方がいい(涙)
さて、日本戦に向けてボルテージを上げとくか。

でも、隣の彼の弟さん、
アイルランドのユース代表だったらしい。
フル代表を目指している、って事で、
名前をもらってきました♪





2002年06月09日(日) W杯◆粗本対ロシア戦の京の街

海外サポーターが観光に立ち寄るらしく、
試合のないこの古都の街にも外国の方が大勢歩いています。

某アイリッシュパブは、体育座りをした白人で溢れ
試合前の街の通りは、様々な国の人々が放送場所を探してさ迷っていました。

OPAのサッカーグッズコーナーにも、ガイジンさん達が大集合。
私の目の前でもラテン系のごついおじさん達が、
サンガとガンバのレプリカユニを買い込んでました。
(金持ち・・・というか、マニアだねぇ)

そして・・・サンガの10番を手にとったくせに
顔写真をみて平野(?)に代えていました(泣)。


あの、我が皇子は国際大会ベストエレガントプレーヤーなんです・・・買って下さい(懇)





〜いろんな話もありますが、長くなるので省略〜




そして迎えた日本対ロシア戦

まず、京都唯一の某ロシア料理店、「キ○フ」のバーに乗り込んで行きました。
(モストボイ似のお兄さんとかいたらいいな♪)
な〜んて下心・・・・いっぱいで(笑)。

でも、ロシアンバーは、
ちょっと無骨な外国の男性がカウンターの中にいるだけ。
客のいないまだ陽も落ちていないカウンター。
打倒ロシアを誓ってウォッカで乾杯!





カウンターの中の男性はキルギス出身。(ロシアではないが、旧ソビエトですね)
「ロシア周辺では、サッカーもアイスホッケーも、いい選手は海外に行ってしまうんです」

寒い国での生活の話になり、
大きなクラシカルな絵の入ったバケツほどもある陶器のポットを見せてくれました。

「ココからお湯を入れます。そしてここから炭を入れて・・・」

朝お湯を入れるのは、子供の役割だったと。

大きなポットを囲み、湯気のたったロシアンティを手にした家族の和らいだ時間。
外の冷たい凍てついた大気とは別世界。
きっと甘いジャムの香りが漂っているんだろう・・・。



いかん、なんか敵国に情が湧いてきた。



日本の男の人は兵役を経験しないから駄目なんだそうだ。
恵まれすぎて、いろんな意味で甘いって。
(う〜ん?)

「それに、(そんな過酷な生活をしないと)一番大切な人もわからないでしょ?」
あ!なるほど!(笑)。








そんな事を話していると、時間がすぐにたってしまう。
いけない、いけない。今日は国民の義務、日本代表を応援しなきゃ。

街に出ると、試合前っていうのに恐ろしいことになっていた。
なんと!通りは青い代表ユニがあふれている。
麻呂(平安貴族ね)の姿の若者も(笑)。
もう、どの店に行っても満席だ。
おっちゃん中華食堂まで。


おーい、にわかサッカーファンよ!
私たちに席をわけてくれ!!!!



木屋町や先斗町をぐるぐるまわったところで、
やっといい感じに汚い、怪しい小さなバーに二人分の空間をみつけた。

ごちゃごちゃした狭い店内には、70年代の歌謡曲のジャケットが飾られ、
スチール椅子で座った外人たちが後ろに、
ドレッドやバンダナ姿の若い日本人たちがカウンターや床にいた。
(ベルギー戦は広いアメリカンバーでみたけど、こんな感じの所もいい)

私達もぎゅうぎゅう詰めの中に割って入って、
白人のおじさん達の足元にペタッと座った。





イナの運動量。そしてゴール!
ゴンの交代で盛り上がる日本中!!!!!


勝った!!!!!!!!








「うぉーーー。にっぽん!にっぽん!」
「乾杯〜〜〜!!!!!」
「Japan!Japan!」
小さな汚い店の知らない人たちと乾杯!
私もどこの国の人かわからない人たちと、グラスをぶっつけた。

小さい店ならではの、親近感。
この際、み〜んな友達だぁ!


「店のおごりだ!テキーラいる人!」
笑顔のマスターの声にまた拍手が起こる(笑)

と、店の入り口から若い男が叫ぶ
「おーい!高瀬川に飛び込んでいるやつがいるぞ!(笑)」







おい、あの上品な小川、高瀬川にどうやって人が飛び込むのだ








数分後、木屋町を歩く私たちの目の前には・・・
混乱でごったがえした若者達で充満していた。
踊り狂うどこかの店のノボリ(←どこでパチって来たんだか(笑))
木屋町は馬鹿騒ぎであふれている!

確かに、いつもは水鳥が歩いている高瀬川でも、
今夜は代表ユニの若者たちが水を掛け合いながら騒いでいる。

木屋町の三条と四条の間はもうごった返しで大騒ぎ。
いろんな飲み屋、パブで観戦した者達が集まってきている。
代表バンダナを巻いた私も、若者の群れに肩をたたかれ、キョトン。




もーなんかよく分らない状態だ!




そして・・・・なぜかその中にインド人がいた。
彼もいっしょに「ニッポン!ニッポン!!」と叫んでいる。
「マイ ワイフ イズ ジャパニーズ!アイ ライク ジャパン!」
よっぽどうれしいらしい。

叫ぶ彼の顔が、私の目の前30cmのところにあった。

「I! LIKE !
JAPANーーーー!!!!」(叫)




私も「ニッポン!ニッポン!」と手を叩いている。
(ちゃんと要所要所で楽しんでます)

京の街が酔っ払い、理性を喪失してしまった晩。







miyako |MAILHomePage

↑エンピツ投票ボタン
My追加