オモウコト。
幸希



 彼女。


 大好きだったのは。 
 彼女の凛とした目だった。
 背筋のしゃんとした姿勢。
 透き通った声。

 彼女が創り出す世界が。
 とてもとても好きだった。

 二年前。
 私は彼女の姿を見失って。
 きっと。
 ずっと。
 見ることはできないのだ、と思った。
 
 彼女の声を聞くたびに泣いた。


 時に優しい。
 時に激しい。
 
 彼女の唄。


 私は彼女の声を。
 再び聞いた。


 おかえりなさい。

 彼女は。
 大好きな唄を。
 大好きな人たちに向け。
 大好きな大地のために歌っていた。


 おかえりなさい。
 ありがとう。


2003年12月29日(月)



 I'm happy with you

 この一ヶ月。
 あまりにもあっという間で幸せすぎて。
 馬鹿みたいにニコニコしてた。
 
 人が近くにいることに慣れちゃだめだと思いつつ。 
 それでも今はとても幸せ。

 口先だけだ、と言い聞かせても。
 やっぱり私は人を信じていたい。


 大丈夫。
 私は幸せだよ。

2003年12月27日(土)



 



 久し振りの休日を。
 家で一人で過ごす。

 世はクリスマスだとか。
 いろいろ言っているけれど。

 わたしはまず。
 いっぱいの紅茶を。
 ここで飲もう。

2003年12月22日(月)



 乾杯


 お呼びがかかって。
 真夜中の仕事帰り。
 家の近くのカラオケに行く。
 できあがった顔の先輩三人組。

 私は彼らがたまらなく好きだ。

 いつもくだらないけれど。
 それでも私を呼んでくれて。
 みんなでバカ騒ぎして。
 おぼつかない足取りで帰っていく。

 私たちはそんな感じで夜をすごす。

 仕事に行き詰っていて。
 なんかしんどくて。
 それでもこの人たちに囲まれているなら。
 できる、と思ってしまう私がいる。


 好きな人たちに囲まれる幸せを。
 好きな人たちを好きだと思える幸せを。

 とにかくこのモスコと一緒に飲み干そう。

 かんぱーーーいっっ。

2003年12月17日(水)



 考察


 考える。
 私が今まで歩いてきた道を。

 私は自分が歩んできた道を。 
 後悔はしていないけれど。

 ただ一つだけ。
 
 考える。


 歩いてきてよかったのか。
 これからも歩いていけるのか。

 てくてく。
 冬道を前に進みながら。

2003年12月15日(月)



 幸せな眠り。


 さくさくと鳴る足音を纏って。
 私は家路につく。
 こちらはもう冬景色一色で。
 吐く息の白さが身にしみる。

 明かりのついていない部屋に。
 入るのに慣れていた。
 「ただいま」
 が、意味のない響きだった。


 少しずつ慣れた玄関の鍵を開ける。
 
 カレーの匂いがする。

 私はようやく。
 「ただいま」が意味を成す場所を。
 また手に入れた。


 「寒かったろー」と。
 「仕事大変だね。」と。

 言葉が温かいと改めて感じる。


 人は結局。
 一人じゃ立っていられないんだ。


 今日は茄子と挽き肉のカレー。

 お腹いっぱいにして眠りにつこう。


2003年12月12日(金)



 化粧



 化粧はほんとにたまにしかしない。
 肌が弱いせいもあるけれど。
 なんとなくイメージじゃなくて。
  
 下地をつけて。
 ファンデーションを塗って。
 まつげをカールして。
 アイシャドウの色を選んで。

 そんな単純作業が実はそんなに好きではない。


 化粧は人を変える。
 友達でも変わる人は変わる。

 目が凛々しくなったり。
 表情が優しくなったり。

 それはさまざまだけれど。

 素顔の上に化粧をする。

 私はひとつの魔法と。
 自分の本当の気持ちも顔も隠す。


2003年12月05日(金)
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