ちょっと討論!

2003年10月21日(火) 日本の未来「FTA」

前回のコラムで少し触れた
日本の経済貿易協定、今回はその話!

日本のFTA(自由貿易協定)が難色を示している。
シンガポールと貿易協定を結び、幸先良いかと
思われた矢先メキシコとの間でまさかの破綻。
出鼻を挫かれた感が強い、このままでは先が思いやられる。

ココでまず日本が何故今FTAについて
これほど積極的になったかを述べておきたい。

今日本の所属する東アジアは
世界経済を支えていると言っても良い宝の山。
世界第二位の経済大国我等が日本を筆頭に、
発展著しい東アジア諸国中国、韓国、台湾、タイ、
シンガポール、インドネシア、フィリピンetc.などが頑張っている。

以前コラムの中で話したが、日本・中国・韓国は
ASEANの中でオブザーバー的存在で呼ばれる別格の存在である。
ASEANが軌道に乗る中で、日本の東アジアに対する見方も変化してきた。
日本の対外貿易比率を見ると、対東アジア貿易伸び率は一目瞭然である。
日本にとって東アジアはもはや無視できない地域なのだ。

そしてこの東アジア
世界においても強大な存在感を放ちつつある。
今世界中の債権が東アジアに集中しているのだが、
世界債権保有国の内一位二位三位が東アジアの国なのだ。

世界の会議で日本の景気があれだけ気にされるのも、
偏に日本がその東アジアを支えている国だからに他ならない。
日本にとって、世界にとって重要な東アジア。
歳若いこれらの国々はまだ貿易の協定を結んでいない。
しかし日本にとってなくてはならない存在になっている
東アジアがこのままの状態だと経済も円滑的に発展しない。

そこで日本は自国の国益、ひいては世界の利益のために
この地域とのFTAをどうしても結んでおきたいのである…。
だが未だにそれは進んでいない。メキシコとのFTAはアメリカが
絡んでくるのでまた別の問題だが、それでも無視はできない問題だ。

なぜならば、各国にFTAを結んでと言っている日本が
他の国とは結んでいないと言うと説得力があまりにも無いのだ。
片方とは自由貿易、こちらとは非自由貿易、そんな我侭は通らない。

日本にとっての危惧は他にもある。
例えば中国がWTO加盟をきっかけに、
日本に先駆けて各国と自由貿易協定を結ぶのではと言う事だ。
こんな美味しい地域の利権をみすみす手放す訳にはいかない。
ただこの問題は少し楽観視できると思う。

なぜならば、東アジアにおいて中国はそれほど
好かれている存在ではないからだ。影響力は増しているが、
今すぐ日本の脅威になるとは考えにくいのだ。だからこそ
今の内に日本は東アジアの国々とFTAを結んでおきたいのだ。

俺が卒論で書きたいのも正にココ。経済的協定から
政治的協定が生まれる。ヨーロッパのEUでさえ、
最初は仲の悪かったフランス・ドイツ間の
貿易協定から始まった…。日本がこのFTAを結んでおく事、
それは経済政治の両面においてとても重要な事なのである。

極端に言えば、この貿易の第一歩FTAが日本の将来を支えている…。



2003年10月18日(土) 日米同盟の今後

今日は今話題(?)の日米同盟についてちょっと触れたい。
TBSのNews23で筑紫さんがこの問題について語っていた。

米ソ冷戦時代、共産主義のアジア拡大を恐れた米国と日本。
その利害が一致し誕生した日米安保条約。共産主義の恐怖が
去った今、果たして軍事同盟を結んでいる必要があるのか否か?
簡単にまとめるとこんな感じの内容だったように思う。

今日ゼミでも話題に上がった某元タイ大使、
アメリカのエージェントなどと言う節もある某氏が、
7つの海の支配者
 アメリカに賛同することこそ日本が選択すべき道!」と
高らかに語っているVTRが流れた後、上のような議題に入った。

確かに日米は軍事同盟を強調して、
経済的同盟はほとんど結んでいない。
それどころか、シンガポールとやっと自由貿易協定を結んだ始末。
メキシコにも同様の貿易協定を結ぼうとしたが失敗している。
つまり、経済的同盟への試みは悉く失敗しているのである。

そして彼等の最大の焦点は初年度15億ドル
5年で50億ドルと言う政府が確約した
信じられない膨大な無償援助の件に向けられた。
意外に知らない人が多いが、日本はアフガン時の
援助と合わせて相当額の無償援助を約束している。

軍事同盟を結び金を払い続ける意味があるのか?
北朝鮮と言うならず者国家は、アメリカと言う用心棒がいないと
対処できないほど脅威なのか?答えは否であると言っていたのだ。

ここまでは俺も同意見である。
アメリカに金を払い続けて成り立つ不安定な仕組みなら、
自国自衛できる形に持って言ったほうが将来のために良い。
だが彼等の意見はここから違う方向へと導かれていく。

外務省が声を大にして進めている
国連における日本の常任理事国格上げ工作。
ここに資金を継ぎ込んで常任理事国になり、
国際的影響力を強める事こそが…と言う方向に持っていかれた。
今や国際連合が機能していない事は周知の通り。にも関わらず、
金を払って常任理事国に固執する必要があるのだろうか?
現段階でも日本はアメリカに次いで世界第二位の出資国である。
これ以上国連に投資して常任理事国の地位を得たとて、
それは現段階、アメリカに投資する事と何ら変わりは無い。
↑投資して何もついてこないより、形だけでも
 役職がついてくる方が良いと言うのであれば別だが。

まして似非平和主義国家フランスのように
拒否権を乱発させるような国が存在する国連において、
どんな国際的影響力を求めると言うのだろう?

俺が思うに今日本が最も進めなければいけないのは
自国の強化である。自国自衛できる形を作り、
後れを取った宇宙開発に力を注ぎ、衛星を飛ばし、
世界の情勢を他の先進国のように自国のみで把握できる国になる。

少なくとも国家の内閣がNHK
情報を見て事件を知るなんて恥ずかしい事はなくすべきだろう。
日本が国際情勢に疎いと言われる由縁は、
情報を海外の諜報機関からの報告などに頼らざる
得ない状態にあるからである。他国と対等の形で対話を
進められないのもすべてはココに始まっているのだ。

日本人が平和と錯覚している現代、
それは大きな傘を持ったアメリカが
雨に濡れないよう日本に傘を貸していただけの状態なのだ。
正に擬似平和である。傘に高い金を払って
レンタルするのであれば、自分で傘を買った方が良いのではないか?
日本はそんな当たり前の事に未だ気づいていない…。


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