気が付くと私はピンクレディーのミーでピンクのフリンジがおびただしくついたミニのスリップドレスで頭にピンクの羽をくっつけて紅白歌合戦の舞台の上にいたんだ。そう、それはNHKホール。ミーのうつしみなのだから、歌やダンスはもう染み付いているものと思ったが音楽がなっても、ミーのうつしみは私の意識が感じられる以外ピクリとも動かなかったのだった。あせった私はひたすらケイのほうばっかみて、ケイの振り付けを必死で真似しているばかりだった。