ジンジャーエール湖畔・於
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2003年09月30日(火) 杖化するタツノオトシゴ


ケラリーノサンドロビッチの作った映画「1980」を視たら
サンシャイン水族館が出てきてすごく行きたくなったんでいってきた。(山が動いた)

魚ってグロテスクね。
ピクリとも動かずひたすら一時停止してる子とか。
やたらとせわしなく泳ぎ回ってる子とか。
みんな無表情キープ。ポーカーフェイス。
何を考えて生きてるんだろう?
「キミは何を見てるの?」

イカ(餌)を食らうカニ。 など見てて飽きない。
自分のすぐ横にイカがたくさん落ちてるのにバカだから気づいてなくて、
3匹くらいのカニが取り合いしたり。
スローモーションの奪いあいで、動きはすこぶる愚鈍な癖に、
イカ(餌)を食う口元だけが高速でシャカシャカ回転してるのとか
強欲かつまぬけ&戦慄の絵柄ね。
カニってゴールキーパー、もしくは盗塁狙ってるランナーみたい。
大股びらき。エンキ・ビラル。


あと、なんといってもマンタ!
ビラビラした大きなヒレ?みたいなのをはためかせて
水槽内を無意味に回遊するマンタ。
前日、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ/怪獣総攻撃」みたせいか、
帝都を脅かす古代怪獣のような脅威を感じました。マンタ野郎に。
あいつ、裏側は以外と真っ白でイルカみたい質感。ビニールっぽい。
なんか顔みたいにみえるのは気のせい?星のカービィみたいに可愛の。



カービィがわらった!











2003年09月28日(日) 踊る焼きうどんのオカカ







先日「ジャックタチフェス」に一緒に言った友達は、本屋で働いてる
今担当しているのが、時代もの?っていうか
「闇の同心○○帳」とか「剣客ナントカ」みたいな長編時代小説を担当しているそう
昼間平積みでおいたやつが帰るころにはすげー減ってたりするらしく
超売れてることに驚いてた。
わたしも前に古本屋でバイトしてたとき、
棚入れのとき、そのジャンルの多さにうんざりしてたことがあったから、
その”ナントカ影同心”みたいなものの需要と供給は、前から不思議に思っていた。
そういうものの読者って中年のおじさんが多いイメージあるけど、
長編時代小説のなにがおじさんたちをひきつけているのか?
読んだことないから全く検討つかない。
何故それらは「中年男性が好きなもの」ということになっているのだろう。
おじさんたちだって生まれたときからおじさんな訳ではなく、若い時を経てきている。
若いときから多くの人が”隠密奉行ナントカ”を読んできたとは考えづらい。
となると、以前は読まなかったものを、いつから人読み出すようになるのかが気になる。
どのタイミングで男性は影同心モノに手を染めるのだろうか。


別に影同心に限らず、おばさんの豹柄や、おばあちゃんの紫のヘアカラーにも
それはいえるのだけれど・・・・



2003年09月19日(金) 世界は万人のための回転木馬









今年いちばん胸が震えたのは
東急文化会館閉館でなくなってしまった渋谷パンテオンのさよならイベント。
ジャック・タチの「プレイタイム」の70mmフィルム上映!
もーこれは伝説のイベントになったと確信している。
私の映画体験の中でも1、2を争うすばらしさだった。
朝焼けのなかすずらんにみたてた道路の街灯が音楽にあわせてぽつぽつ燈っていくあのシーン!
ロータリーでぐるぐると回る自動車たち!
「世界は万人のための回転木馬」というコピーにときめきました。
人生で大事なのは、そんな瞬間であとはすべて要らないと、、、


昨日は、夏ごろあったけど行けなかった「ジャック・タチフィルムフェスティバル」の
アンコール上映が新宿武蔵野館であったんだ。
再び「プレイタイム」を観ることができた。
上記のようなラストシーンに、胸をいっぱいにして映画館を出たら
喧騒の新宿の街はまるでタチの映画のつづきみたいだった。




チカチカと灯っては消える街灯のネオン、
コツコツ音をたてておしゃべりにとおりすぎるこの町の人々、
スイスイと切符を吸い込んでいく自動改札機よ。







やっぱり世界は夢でおおわれています。







2003年09月04日(木) ルゴシの花嫁






世紀の対決!
「フレディVSジェイソン」を観てきたんだ。
これって、単純に”1足す1は2”ってことにはにならないと思う。
下手したら倍になるどころか散漫になってものすごい愚作になる可能性の方が高いくらい・・・
それが期待を損ねることなくまさに「1足す1はWAKUWAKU無限大」に仕上がってた!
すごくうれしい!映画が本来もってたファンタジーがここにはたくさん詰まってる!
監督は「チャっキーの花嫁」も成功させてるロニー・ユー。
陽気でおしゃべりなケロイド長爪野郎のフレディ(おちゃめ)と、
寡黙で怪力で問答無用の鉈さばきのジェイソン(渋い)。
2人のダークヒーローの違いもよくかき分けてあるし、初心者でもわかるように
生い立ちやシリーズの醍醐味が無理なく盛り込まれている。
帰りに思わず両シリーズをレンタルしたくなることまちがいなし。


わたしは夜中ベットの中で、
「眠りたくないのよ!夢を見るのが怖いのっ!」とパトリシア・アークウェットが叫ぶ
「エルム街の悪夢3」をみながら、自分はぐーぐーと眠ってしまった。
現実的なのか幻想的なのかわからないな。









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