ジンジャーエール湖畔・於
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2002年04月26日(金) きらめきミッドナイト

「ときめきトゥナイト」を再読。
蘭世が主人公の第一部は文句なく楽しい。
人間界に住む魔界人の蘭世とその片思いの相手の真壁くん、恋のライバルの神谷さん、蘭世を好きな魔界の王子のアロン、アロンと蘭世をくっつけようと画策するバンパイアの父・望利と狼女の母・椎羅、という恋のすくらんぶる交差点なゆる〜い展開の初期1.2巻が特に好きだ。
りぼんで連載していた当時小学生の私は、この漫画から”トゥナイト”という単語を初めて知った。
なんだかその響きにドキドキした。
しかし実は、中学で英語を習うまで”トゥナイト”は『トゥ』と発音せず
ずっと”とうナイト”だと思っていた。
そんなある日、新聞のテレビ欄をみてたら「トゥナイト」という番組があるではないか!どんな番組?きっと「ときめきトゥナイト」のように
かわいくってちょっぴり不思議な世界がそこにはあるんじゃないかしら。

しかし深夜のテレビ朝日、小学生がそこにみたものは・・・


2002年04月21日(日) ロシアとロバとその他のものに

こういうなんとも適当なタイトルを自作の絵につける画家、
マルク・シャガール。
そんなシャガールの展覧会をみた。
私はこういう美術館などに来ると、なんだかしんないけど笑ってしまう。
まさに女蛭子能収、である。
二年くらい前のサントリー美術館でもそれが起きてしまった。
どんな興味があってか何故だか水墨画を見に行ったのだ。
そこで、運命的な出会い!「寒山拾得」の発見である。
こどもなんだかオヤジなんだかわからん寒山と拾得の『に〜んまり』
の絵を大量に眺めていると、ちょっとしたトリップ感があった。
も〜クラクラするようなその微笑み!ったらない。
服装もズルズルと裾を引き摺るようなかたちで、ともすればヨダレでも垂らしていそうな、漫画だったら「デヘへ〜」というオノマトペで表されていそうなぐらダラシナイ寒山拾得のたたずまい。
それらとガラス越しに対峙する私の心境といえば、まるでにらめっこ。
そう、にらめっこなのです。
にらめっこってたいして面白い顔を相手がしている訳じゃなくても
どーしょもなく笑いがこみ上げてくるでしょ?あの感じ。

そして今回のシャガール。
笑いに至るまでには少し鍛練が必要とされる。
寒山拾得と違ってこちら側がツッコんでやらねばならない。
寒山拾得が天然のボケであるジミー大西だとしたら、
シャガールはさしずめ松本人志とでもいおうか。
あんまり上手い例えではないけれど。
幻想的で謎めいていてそれでいて気持ち悪いよな禍々しさはまさに私好み。
でもロバが!ニワトリが!おっさんが!浮遊してるまるで無重力のような
構図、奥のほうにちっさく描かれたヘタウマな人々、ところかまわず現われる
抱きあう男女、尻がチェロになっていて自ら弾かんとする馬、首がもげた男、
ろくろ首のように首がニョロニョロ伸びて顔だけ女の人にチュッ!、
まるで見世物小屋的世界。
感動した!(小泉純ちゃん)
人生でもっとも私が大事だと思うことは「笑い」です。
シャガールも寒山拾得も別に笑わそうと描かれたわけでは
ないのだろうけれど、そこに笑いの要素がみられるってことは
大切なことだと思うのです。

ひさしぶりの上野は駅がとっても綺麗になっていて驚いた。
東北への玄関口という演歌くさい世界からはかけ離れてしまったなぁ。
上野駅の中にできた浅草染太郎でそば入り豚天を食べた。



2002年04月08日(月) ミシンとこうもり傘

大学の今年度の授業の登録結果を受取に行く。
久々に学科の人やら友達に会って、皆やすみの間に
微妙に変化しててそれが見てて楽しい。
そんな中、最も私を惹きつけた人物が・・・
それは教室に何食わぬ顔であらわれたチョンマゲ頭の君。
自毛でチョンマゲを結っておられるのです。?ちゃんと額も剃ってあって。
最初は一見してハゲヅラでもかぶってるのかと思ったほど、それ程普通では
考えられないその髪型に私の脳みそがついてかなかったってこと。
なんで?チョンマゲ・・・?
さらに不思議なのは、そんなチョンマゲ野郎の闖入に色めきたっているのは
私だけだったということ。
教室内の人々は全然気にしている様子もなく、ほとんど無視。
というか当の本人も別段態度に変わった風はなくちょっとしたら
周りに溶け込んでて見逃してしまうほどの普通さ。
もちかちて、私だけに見えるチョンマゲなのかしら??なんて。
実は、彼、自分の頭がチョンマゲ結ってあることすら知らないのじゃ
ないかしら。夜中に何者の手によってチョンマゲ頭を施され、
朝も遅刻ギリギリで焦って家を出てきたとかなんかで
今日起きてからまだ一度も鏡を見てないのじゃないかな、
と、大胆予測。
それにしても本当に笑いを通り越して唖然、というかシュ−ルレアリスティックですらあるあのチョンマゲ頭。
あの頭で電車乗ったり、家で一人でテレビみたり、麻雀したり、飲み潰れたり、時には泣いたり、笑ったり、失恋したり・・・
なんてゆー大学生の日常生活を過ごしてるとこ想像してみると
本当にシュールである。



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