KENの日記
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2011年09月11日(日) ウィーンの森バーデン市歌劇場「カルメン」鑑賞

昨日10日、川口駅前のリリアホールで「ウィーンの森バーデン市歌劇場」のカルメンの公演を見てきました。会場は大体6割くらいの入りで、昨年の埼玉文化センターの「ラ・ボエーム」よりは賑やかな公演となりました。

「ウィーンの森バーデン市歌劇場」という演奏団体は、現在のネット全盛時代にインターネットで情報検索ができないという変わった団体ですが、1996年から毎年日本公演を続けていて、今年のカルメンは16回目の公演です。私達は一昨年の「ドン・ジョバンニ」と昨年の「ラ・ボエーム」を見ています。ヨーロッパの有名な歌劇場の来日公演は一人数万円もするのですが、この劇場の公演は手頃な値段で、そこそこの本場の味を味わえることから、ある意味「お得感」のあるオペラ公演なのです。今年も早々にチケットを確保したのでした。(因みに公演は都内では殆どないみたい。首都圏は埼玉・千葉・神奈川がせいぜいで後は地方を回っています。)

さて演奏ですが私の評価としては色々あって一言で言い表せないものだったと思います。まず良い面では、タイトルロールを歌った「マイラム・ソコロヴァさん」が最後まで豊かな声で魅力的なカルメンを演じていたことをあげなければなりません。どちらかというと低いメゾなので、ソプラノ陣との掛け合いは面白かったです。そして少ない歌手陣が歌う一方で、ダンサー張りに踊ったりして一人で何役もこなし、それなりの舞台を見せていたことは評価すべきと思いました。

会場のプログラムを見て分かったのですが、昨日は今回の日本公演の初日なのでした。初日の緊張感があるもののオケがこなれていなくて残念でした。今年は全国20公演あるので、最後の方ではたぶんアンサンブル・歌手陣とのコンビネーションは随分よくなるのではないかと思います。昨年の埼玉文化センタ公園は最終日の前日公演でした。

歌手陣で「ミカエラ」役を歌った「ニコラ・プロクシュマルティニクさん」にはちょっと疑問符。他の主要な主要歌手陣とちょっとレベルが違うかなという感じ。何回も歌うと違って来るのかもしれません。

一番不満に思ったのは日本サイドの準備不足です。プログラムは無料なので文句を言うのは気が引けますが、いつもの通り楽譜を載せるのであればキチンと乗せるべきです。昨年のラ・ボエームではしっかり最後まで書かれていました。一昨年のドン・ジョバンニでは今年と同様ひどい空白の五線譜が何ページもあったのですが、今年のカルメンも空白が多い五線譜だらけでした。

さらに今年は「日本語字幕」が問題でした。舞台の進行と合致しない事があるし、有名なアリアは当然翻訳があるのですが、会話の「台詞」の部分はほとんど日本語訳を付けずに「と書き程度の説明」でお茶を濁すといったやり方です。今回の公演では「レチタティーボ」ではなく歌手達は「台詞(仏語)」で会話します。そこの部分がごっそり抜けて理解不能となるので、オペラの細かな筋が見えませんでした。ウィーンから来た歌手たちがせっかくフランス語で演技をしているのに、殆どの日本の観客には中身がわからない状態なのです。これは歌手達の申し訳ないことです。

今日はまだ19回の公演があるので、是非日本語字幕を改善して、観客に分かり易いオペラにして欲しいと思いました。



2011年09月03日(土) 横浜孫文史跡めぐり

富士旅行社という旅行会社のページで以下の情報を見つけて申し込んでいました。

日 時:2011年7月2日(土)午前11時
2011年7月3日(土)(予定)
場 所:JR石川町駅 中華街口改札集合
講 師:符順和先生(日本華僑華人学会会員 元横浜山手中華学校教諭)
定 員:30名
参加費:資料代500円(昼食代は別途実費)
●コース予定:孫文の提唱で1898年創設された「横浜中華学院」(中華街内)→革命の盟友である「陳少白の居宅跡地」→「温炳臣の居宅跡地」→旧清国領事館があった山下町公園→革命組織「興中会」横浜支部の結成会場となった印刷会社・キングセール商会の跡地(神奈川芸術劇場そば)→解散
※なお解散後、中華街で符先生を交えて昼食交流予定。

横浜中華街には「孫文」と関係の深い場所がいくつかあり、これまでも参加しようと思ってトライしたことがあったのですがチャンスを逸してきました。今度こそと思っていたのですが台風で延期になってしまいました。会社のメールアドレスに延期のお知らせが入っていたのですが、見過ごして横浜石川町の集合場所から主催会社に電話して中止を知りました。せっかく妻と二人で横浜まできたので、「港の見える丘公園」「元町商店」を散策して帰ってきました。

「孫文史跡めぐり」は気長に次の機会を待ちたいと思います。




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