*蒼天おぼえがき*


2008年08月30日(土) 嵐の中で、嵐になるまで〜。
演劇集団キャラメルボックス「嵐になるまで待って」@池袋。

「嵐になるまで待って」は、波多野=岡田さんの2002年夏公演がとても印象的。なので、今回、キャストを聞いた時にはどうかな?と思った。
見に行って、またキャラメルの「嵐になるまで待って」に出会えてよかったと思う。しかし、私の中ではやはり2002年夏公演の衝撃が忘れられない。


8/29明け方(26〜26時)・ばりんばりん言うすごい雷雨の中、眠れずつけたテレビ(MXTV)で流れていた2002年夏公演「嵐になるまで待って」。なんて絶妙なタイミング!



■読んだもの
千両花嫁―とびきり屋見立て帖』(山本兼一/文藝春秋)
直木賞候補作。時代設定が幕末とは思わず、読みだしてから♪
お店のお嬢さんと、その店の奉公人さんが、駆け落ちして道具屋をはじめたところから始まります。このお嬢さん、しっかりものだし、なかなかの目利き。手代さんたちも、まだまだ頼りないけれど、だからこそお店の将来が楽しみ。(維新まっしぐらのこの後、続編はなし??)


真皓き残響 外道丸様〈上〉―炎の蜃気楼 邂逅編3
真皓き残響 外道丸様〈下〉―炎の蜃気楼 邂逅編3
(桑原水菜/集英社コバルト文庫)
5人目の換生者・安田長秀が、下巻最後で衝撃の登場。ちょっとやるせない。
生まれる前に換生を行う・・・とは、この頃の葛藤があったからこそなのか。それを考えると、景虎様は根がまじめすぎるんだなと<景虎の記憶がなくても葛藤する本編・高耶さん。読めば読むほど深さを感じる蜃気楼。


真皓き残響琵琶島姫―炎の蜃気楼 邂逅編
(桑原水菜/集英社コバルト文庫)
お互い、出会い方が出会い方だしね・・・という悲劇か。これをこのあと400年引きずったら、そりゃあ、ああいう本編展開になるだろうなと<景虎・直江
長秀は自由奔放の強気だし、晴家は景虎様に心酔だし、人の性格はそう簡単には変わらないと・・・。これからの展開を感じさせる登場人物がひとりふたり。



2008年08月23日(土) 出張帰りに。
出張で岡山へ。
高松在住の友に会いたかったこともあり、自費で岡山1泊。


後楽園夜間開園
夜のライトアップされた後楽園。

後楽園夜間開園
静かさと光と虫の音と…。思わず蟲師が思い浮かぶ。

阿智神社
阿智神社@倉敷の階段。いつも健脚コースになるのは何故だろう…(笑)

阿智神社
静かな存在感。

阿智神社
社はこじんまり。敷地は広々で、心地よい静けさ。

倉敷
阿智神社から見下ろした倉敷。


自費1泊はともかく、はじめての泊まり出張はやっぱり疲れた…。



■読んだもの


『三年坂火の夢』(早瀬乱/講談社)
第52回江戸川乱歩賞受賞作(平成18年)。
「三年坂で転んでね」―そう言って死んだ兄。その謎を追って、弟は明治初期の東京へ。
東京に住んでいても、これだけの通りの名前、坂の名前が出てくると、どこがどこだかわかりません!(苦笑)。10年たって景色が変わってしまっているような場所・東京。逆に、知っているようで知らないような場所に迷い込んだようで、不思議な感じ。



2008年08月15日(金) お盆休み返上。
今週、世の中ではお盆休みが多いところ、業務の関係で今年はふつーに出社、働いてました。電車は、日を追うごとに閑散とし、帰りの電車も空いていて、お盆休み返上組にそれなりにやさしい環境なんだなーと(苦笑)。
余計な邪魔が入らない分、ずいぶんはかどりました。


■読んだもの
天才探偵sen 2 (2) オルゴール屋敷の罠』(大崎梢/ポプラポケット文庫)

児童書の場合、挿絵が多いのが難(苦笑)。とくに、通勤中に読むには・・・。
相変わらず千くんは、保健の万希先生中心に世界が回っている様子(笑)。オルゴールのコレクションが、オルゴールの歯車もびっくりな構造のお屋敷にたくさん・・・という設定に、少し無理を感じましたが、そこは児童書、仕方がないのか?



2008年08月09日(土) 西洋怪談。
「ウーマン・イン・ブラック」@PARCO劇場。

キャラメルボックスの公演時にもらったチラシで、なんとなーく気になり行ってみました。さすが!な舞台でした。

弁護士キップスは、今まで家族や友人にも告白できなかった体験を劇場で語ることによって、その呪縛から解放されようと考えた。その手助けに、若い俳優を雇う。弁護士キップスと若い俳優、2人で再現されるキップスの体験。派手な舞台装置などなく、音響も効果音のみ。演じる方もさることながら、観客の集中もストーリが進むにつれ濃くなり、そして明らかにされていく過去。日本の怪談とは違った背筋が寒くなる怖さ。しばらく屋内の闇はご遠慮したいです…。


■読んだもの
真皓き残響 夜叉誕生〈上〉―炎の蜃気楼 邂逅編
真皓き残響 夜叉誕生〈下〉―炎の蜃気楼 邂逅編
真皓き残響 妖刀乱舞〈上〉―炎の蜃気楼 邂逅編2
真皓き残響 妖刀乱舞〈下〉―炎の蜃気楼 邂逅編2
(桑原水菜/集英社コバルト文庫)

ふと過去編をまとめて読みたくなって一気読み。考えたら、雑誌連載の触りしか読んでなかったきがする・・・。勝長…景虎←→直江←晴家、現代編ではずいぶんと信頼関係が変化したんだなとしみじみ。というか、そのあたり書き分け、怨霊→換生したことへのそれぞれの葛藤がしっかりと描かれているところなど、あらためて蜃気楼の奥深さを感じる。



2008年08月02日(土) 8月に入りました。
8月に入りました。
今月は、月末〆切の仕事と、月末に2泊3日の出張と、忙しいひと月。無事に8月を終えることができるのか?やや不安。

そんな仕事の不安を抱えつつ、数年ぶりに大学友と会ってお茶&買い物。会ってない間のブランクを感じないところが、いつも不思議。


■読んだもの
身代わり伯爵の冒険』(清家未森/角川ビーンズ文庫)
双子の兄の大迷惑な行動から、パン屋で働く妹は強制連行で伯爵の身代りに。これで身代わりがうまくいったらご都合主義では?と思っていたら、ちゃんとそのあたりはしっかり(ヒロインの知らぬ)フォローあり!兄が予想に反してできる奴(!)で、ちょっと意外でした(笑)。


身代わり伯爵の結婚』(清家未森/角川ビーンズ文庫)
パン屋で働く妹は、またしても強制連行で伯爵の身代りに。
兄ちゃん、さらりとシスコン全開(笑)。”ミレーユを自分のお友だちとして第二妃”を画策する第一妃に平和を感じました。


バッカーノ!1933(上)』(成田良悟/電撃文庫)
アイザックとミリアの2人によって、またしても事態がこんがらがる方向へ。フィーロは結構貧乏くじ引きな体質なのか?(苦笑)。


バッカーノ!1933(下)』(成田良悟/電撃文庫)
いろいろ人間関係絡み合い、落ち着くところに落ち着いたというか。
なかがき、チックとマリアの物語・・・なるほど、それが一番しっくりする副題ダネ!(アイザックとミリアに影響され、妙にテンションが高くなる読了後…)



『生きていてもいいかしら日記』(北大路公子/毎日出版社)
公子さん、感性が素的な人!(笑)。
飾らない(?)文体に、思わず長年知っていた人のような錯覚を覚えます。
とくに記憶に残った章など。

「オバチャンを泣かせるな」
試合前に芸能人が延々歌うわ、ゲーム中は間の悪いDJが無神経な大声で会場を仕切るわ

やっぱりみんな思ってる(?)んだー。

「勇気の正しい使い方」
人の数だけまた勇気もあるのだ。

ぼたんえびに勇気を発動。確かに人の数だけ勇気あり(笑)。

「迫り来る猫の恐怖」
その目は無垢だがうつろ、奥に広がる闇に取り込まれそう

まさかあの国民的スターキャラクター(?)に腹黒さを感じている人がいたとは!(笑)。



『阪急電車』(有川浩/幻冬社)
8駅という短い路線上で連鎖するやりとり。ほのぼのだったり、切なかったり、ぐいぐい引き込まれて気づいたら一気読み。往路が雑誌連載、復路が単行本書き下ろし、という演出も心にくい!(って、雑誌連載はチェックしていなかった口だけど/苦笑)。





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