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aki
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2003年12月30日(火)
インナー・チャイルド

僕は君を愛してる。





大丈夫、大丈夫だよ。
僕は君が大好き。


泥だらけになって遊んでも
声が枯れるまで泣き喚いても
声の限り笑っても

いいんだよ。





楽しいことをしようよ。

お手玉?
おにごっこ?
ままごと?
ブランコ?

なんだっていいよ。





手の甲を噛んでいる口をあけてごらん。
僕がバター・キャンデーをほりこんであげる。

それとも二人でロリ・ポップを舐めようか?
チョコレート?
ビスケット?
チーズケーキが好きなんだけど
一緒にどう?

好きなだけ食べよう。




がんばるって言葉は取ろうよ。
ほら、君のほっぺに貼りついてるそれさ。
剥がして、君のお気に入りの猫の絵の入った缶に入れておこう。

大丈夫、そんな言葉なくったって君は君。



もっとこっちにおいでよ
そんな怖い目しないでさ。

こっちは暖かいよ
仲間が沢山いるし。

楽しいよ
何したっていいのさ



遊ぼう
笑おう
歌おう
愛そう

愛されるから。



2003年12月10日(水)
記憶

費やした時間が笑っている
お前は本当に愚かだと



かき集めてみたけれど
手には何も残らなかった

八方美人の代償は
四面楚歌でこと足りた

あの時逃げ出さなかったら
死んで居たさと逃げおおせた


不鮮明でいいものほどくっきりと像をかたちづくる


血の跡が真実を濁らせて
罵声が体を締め付けるんだ


助けて


助けを求めてみたけれど
誰一人中まで覗いちゃくれなかった
ショー・ガールの嘆きを誰も知らないように

「売女!」誰かが叫ぶ
彼女の澄んだ心を誰もが踏みつけ泥をかける

彼らには
自らの私腹を肥やす知恵はありこそすれ
彼女の泥を拭うタオルや
彼女にかける毛布や
彼女を暖める一杯のオニオングラタンスープや
彼女が求めてやまないたった一言の持ち合わせはないらしい


この僕に
カッターナイフ以外の持ち合わせがないように


嘲笑うんだ
僕の全てが
お前は醜いと
お前は汚いと
お前は異常だと




記憶を全てピンク色に染め上げてしまいたい

泥や
涙や
血や
吐瀉物
全てを塗りつぶして



一面のピンク

君の頬みたいに

一面のピンク

ああ、素敵だろうな

君の唇みたいに

一面のピンク。