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▼▽▲悪夢▲▽▼
aki
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2002年12月29日(日)


初めて尊敬した人は、嘘の上手い、人でした。




いったいどこからどこまでが

真実でしたか?

憧れに似た感情を抱いた人

僕は君を知りませんでした。





僕に向けた笑顔は、まるで泥舟のよう。

今はもう、海の底。

本当は違う言葉を投げたかった人

僕は君を抱きしめたかった。







君のためになら、何でも出来た。

お世辞やなんかじゃなく真実でした。

誰よりも幸せになって欲しかった人

僕は君の恋すら応援出来た







沢山の、嘘の花を。

海に投げて、散りたい。






2002年12月25日(水)
君が、あれが、それで。


君が、居るから頑張れる。

君が、居ないと頑張れない。




あれが、あるからなんとかなる。

あれが、なきゃ台無しだ。




それが、結局の所で。

それが、全ての間違い。











なんとかなるんだよ、頑張れなくても。

なんとかなるんだよ、君さえ居れば。




恋人じゃない、けど。

友達じゃない、けど。






きっときっと、これからが本番。







2002年12月20日(金)
愛しい君へ

Dear Arice.




ねぇ、元気かい?

僕はとても元気だ。


…ああ、本当に。



ここはとても暖かで、食事も美味しいし、逃げる場所も無い。


僕のヴィジョンは不明瞭で、ノイズが脳を汚す。

虫が

・・・小さな、蟲が。

じぃぃ、じぃぃと音をたてて飛びまわる。





酷く憂鬱なんだ

看守達の笑い声

馬鹿みたいに愉快だ

死にそうな孤独





僕はここから出れるだろうか

正直に言って欲しい

もう何日経ったかわからなくなってる


あと何日で出れるんだ?

それとももう無理ですか?






手の甲の痣が増えたよ

僕の歯並びは本当に悪い




皆死ねばイイ
神の元へ
皆死ねばイイ
救いなど無い
皆死ねばイイ
神なんかいない




そろそろペンをおかないと厳しいおしおきが待ってる

おやすみフローラ、春の女神。





僕はまだ、箱の中。


















君を愛する、ダニー。











                    Daniell.







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2002年12月07日(土)
菩提樹


菩提樹の下には、聖者が。





割れた卵は戻らない

例え紳士であろうとも

割れた卵は戻らない

例え神が祈っても






卵、卵

割れた。






よく聞くけれど

思い出せない

年号のように



よく聞くけれど

誰が言ったかわからない








本当の悪魔は、天使のような笑顔をしているのかもしれない。







菩提樹よ、聖者を守りたまえ。

リンデンバウムよ、清らかに。











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2002年12月03日(火)
病的浪漫tic


「空の上にはワタアメが浮かんでいて、その上では天使が昼寝をしている。」

そんな一節を叩きつけられたような嫌悪感

それを鼻で笑ったような倦怠感

現実は汚いが妄想はもっと汚いというのでしょう


ならどこに逃げましょう

ならここはどこでしょう

あの笑顔すら嘘だったなんて。







ベッドの上には天使のような娼婦がいて、艶かしい寝息を立てている。

そんな風景を思い描く焦燥感

それを実行した四畳半

彼女は美しいがその操はもっと美しいものなのでしょう


なら汚さずに交わりましょう

なら傷付けずに分け合いましょう

その髪すら汚れているなんて。







恋とは甘美なものでしょう

美しく麻痺していくのでしょう

いつか見た雪のように?

いつか聞いた自鳴琴のように?




ああ。ああ。







こいごころは、かねとともにきえた。












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