2002年05月27日(月) ■

ＬＡＤＤＥＲ*2002

ねぇ、見てね？ ちゃんと見てて。 鉄の梯子を昇って　そこにはコンクリートの丘 蒼い空に向かって走り出して　飛び降りるんだ 神様がもし居るのなら　きっと僕には翼が生える 何も話さないで、ねぇ　 君だけ傍に居て僕の傷を愛して お願い　離れないで　 弱くても良い　嘲られても　 君だけが好き ねぇ、暖めて？ その手で暖めて。 僕の耳は削いで　口を縫い上げて欲しいんだ 君さえ居れば僕は生きていける 神様は居やしないよ　きっと僕は叩きつけられる 何かを歌って、ねぇ 　 耳なんて無くても　君の声は聞こえる　 お願い　泣かないで　 ずるくても良い　蔑まれても　 君だけが好き 何かを壊して、ねぇ　 君と僕の口を縫い付けてしまおうか。 お願い　目を瞑って 　 二人だけで良い　笑われても　 君だけが好き ↑エンピツ投票ボタン My追加

2002年05月25日(土) ■

監獄の中から

監獄の中 規則 一、眠ってはならない 一、助けを呼んではならない 一、逆らってはならない 一、逃げてはならない 一、生きていてはならない 独房の中 抱える膝も見つからない暗闇 気が狂いそうな 焦燥 無情 憂鬱 脱獄を企てても すぐ捕まる もう何度目だろう 初めて脱獄を試みてから 終わりの無い拷問 麻酔をかけられて 体中切り刻まれてるような どこだどこだ 鐘はどこにある？ オマエの頭の中？ ああ大変だ はやくオマエの頭に穴をあけて 鐘をえぐり出さないと どこだどこだ 僕の鐘はどこにある？ アイツの体内？ ああそれは大変だ はやくアイツを捕まえて 泣き叫ぶアイツの 腹から鐘をヒキズリ出さないと 鐘を鳴らせ！ タンゴのリズムで 鐘を鳴らせ！ 頭がオカしくなるまで 鐘を鳴らせ！ 鐘なんて叩き割ってしまうくらい！ 鐘を鳴らせ！ 鐘を鳴らせ！！ 鐘を鳴らせ！！！ 鐘を鳴らせ！！！！ 鐘を鳴らせ！！！！！ どこだどこだ 僕の鐘は 終焉を告げる 銀の鐘はどこにある？ ↑エンピツ投票ボタン My追加

2002年05月19日(日) ■

もう１つの遺書―共死―

ねぇ、もしあたしが死んだら あなたにお願いがあるの もしあたしが不意の事故で死んだら あたしの後を追って頂戴 出来る限りあたしと同じ様に あたしと同じ苦しみを味わいながら死んで頂戴 もしあたしが病気で死んだら あなたは一生独身で居て頂戴 そして毎日あたしの写真に向かって 今日の出来事を話して頂戴 もしあたしが殺されて死んだら あたしを殺したヤツを殺して頂戴 そしてその後あたしの亡骸の前で あたしと一緒に眠って頂戴 もしあたしが 自殺したら 後は追わないで頂戴 あたしはきっと独りになりたかったのだわ 自分を憎んで 死んだ後も独りぼっちにして 苦しませたかったのだわ だから亡骸の前に紅い薔薇の花束を置いて あたしを忘れて頂戴 あなたを愛しているわ たとえどんな形で死のうとも 今日、この日に誓います ↑エンピツ投票ボタン My追加 でも、出来る事なら二人で死にましょうね 抱き合ったまま…

2002年05月14日(火) ■

蔦

走った 走った 裸足で 足が切れても 服が破れても 捕まらない様に 逃げなきゃ 逃げなきゃ 遠くへ 唇を噛み締めて 涙は流さずに 捕まらない様に でもね、君。 無駄だったんだよ、全てが。 僕は 走ってなんかいなかったし 逃げてなんかいなかった だってほら僕の足には こんなにも こんなにも 古びた蔦が絡まっているのだもの 夢を 夢？ そうだ、ただ ただ 夢を見ていたんだ 現実には 逃げる事も出来ない はらえる蔦を はらおうともしなかったんだ ネガティヴな センチメンタリズムを抱いて 星の流れる夜に ↑エンピツ投票ボタン My追加

2002年05月13日(月) ■

売春♀♂告白

瞬間 耳を疑う 雑音が姿を消す 彼女以外の この世の全てが他人になったように そんな世界の中で まるでヴィデオのように 巻き戻る映像 音 スターバックスコーヒーの ソファ席を取れてご機嫌な彼女が 高らかな 女性的で 美しい そして可愛らしい声で 僕に告げた言葉 「あたし売春してるの」 それはあまりにも あまりにも 純粋なコトバ 嗚呼君の欲しがってたそのピアスも 鞄も 靴も マスカラも 全部手に入ったんだね 嗚呼そして 僕が好きだった君は 僕の目に映っていた君は 死んでしまったんだ 今悪気もなく 可愛らしく微笑んでいる女性は きっと世界一美しい娼婦なのでしょうね 僕の思い出がそうさせるのか あなたのしぐさがそうさせるのか あなたは美しくなった 妖艶で まだ、可愛らしい少女 僕のレンズには 少なくともそう映っています… ↑エンピツ投票ボタン My追加

2002年05月07日(火) ■

イクジナシ

やめるって言ってたのに うじうじして 中々話し合いが上手く行かなくてさ 話し合い？あんた話に行ってないだろ？ 違うよ 明日にでもいくつもり 明日明日って、あんたの明日はいつ来るんだ？ 明日だよ、明日 昨日もそう言ったな … 自分で決めた事も実行できないくせに … 大きな口ばかりきいて 違う 何が？ 僕はこんな所で負けない もう既に負け犬だよ、お前は 違う 学校辞めるなんてアウトローだ 違う 負け犬が何言ったって一緒さ 違う、まだ負けてない お前みたいなやつは駄目だよ そんな事無い 不器用でも最後まで走るさ … 負けない まだまだこれからだ … 僕を見ていてくれる人がいるからね … じゃあね、「可哀相な僕」。 ↑エンピツ投票ボタン My追加

2002年05月03日(金) ■

→毎日が←

毎日が休憩 毎日が夏休み 毎日が日曜日 たまにはそんな時があったってイイじゃない 休憩さ 休憩 ネガティブになる時もあるけど これはあくまで休憩 それどころか今はむしろポジティブ思考 ただ少し立ち止まって 水を飲んでいるだけなんだ 逃げてるつもりはないよ 自分はそれなりに知ってるつもりだし 「嫌な事は嫌」 言えずに死んでくなんて真っ平ごめん ねぇキミも一度寄ってみない？ ストレスに押しつぶされそうになったらさ 一度僕に連絡頂戴 ついでにデートも如何？ 毎日が遊園地 毎日がジェットコースター 毎日がバンジージャンプ そんな日々に興味は無い？ ↑エンピツ投票ボタン My追加 いつもいつも投票して下さっている皆様、マイ登録して下さっている皆様、ありがとうございます！！

2002年05月02日(木) ■

ココロノラブホテル。

ラブホテル イイホテル？ ラブホテル アイを育むの？ 夢しか見れなくなった僕に 何を与えようというの もう君のキスでも 僕のは役に立ちそうにも無い ラブホテル 鏡張りの 心の奥まで見透かされそうな ラブホテル ショッキングピンクの ベッドは回るの？ 愛してくれとは言わない 一夜だけの我が家 似たもの同士が集まる場所 玩具だって豊富にあるし 一夜過ごせば昨日の他人 ラブホテル イイホテル ラブホテル マガイモノ ↑エンピツ投票ボタン My追加

2002年05月01日(水) ■

∴汚濁∴

いつからこんなに汚れてたんだろう 包装紙ばかりが立派で 中身はもうとっくに駄目になってるのに いっそ外装もヨレヨレの 雑巾みたいになりゃ妥当なのか？ ただコトバを垂れ流すだけなのに 絡んだ蔦　濁った川　バッティングセンター　ラブホテル　病院 みんなみんな薄汚れてんだ そこには煙草の匂いが染み付いてる そこに咲く花を愛でても そこを泳ぐ魚がいても ボールに憎しみを映しても 濃厚なセックスをして愛を確かめ合ったとしても たとえ命が燃え尽きそうでも そこは籠の中 そこは泥水の中 そこは薄汚れた そう薄汚れた ヒトゴミノナカ ↑エンピツ投票ボタン My追加