英国留学生活

2002年04月30日(火) 比較文化?

今日は補講を含めて2回の比較文化のレクチャーがあった。
しかし、元々前任者の頃から、あまり「比較」はしてなかった
レクチャーがさらに講義のタイトルから乖離してきている気がする。
私は来年の専攻が博物館学で、元々大学で勉強していたのが、
美術史だったから、美術から見た文化、というのは
むしろ専門に近いので問題はないとも言える。
ただ、レクチャーの内容が年間カリキュラムから
離れていっているのに、エッセイのトピックや最終の試験問題が
元のカリキュラムに沿ったものだった場合に、問題だと思う。
しかし、その前に前タームのエッセイが副査が決まっていない為に、
戻ってこないのも問題だ。
さらに、レビューの授業の進め方も問題がある。
最早、どこに突っ込んでいいのかわからないほど、
突込み所が満載な現状だ。

授業の空き時間に、文房具屋にいってきた。
少し気合を入れて手紙を書こうと思ったので、
郵便局の安くて味気ない便箋ではないものを探しにいった。
でも、この国はカード類は本当に豊富だが、レターセットは少ない。
仕方ないから、手作りカード用の用紙を購入。
ついでに、画材が欲しくなって紙と木炭を買った。
週末にでもこれで遊ぼう。



2002年04月28日(日) ドーバーの向こう

今日は先日誕生日だった友人のお祝いを兼ねて
夕食会を行った。
卒論を提出してみんなちょっと解放的な気分だが、
疲れのせいか体調を崩しているものが多く、
呑みに行くぞ!とかいうテンションまでは盛り上がらず、
寮で、まったりと皆でご飯を食べているという感じだ。

観たい映画が海の向こうで上映されている。(いた?)
予告見た限りでは、ストーリーが結構好きそうな気がする。
英国人俳優で、ビッグベンが出てきてなんでイギリスで
上映されないのだ。泳いでいくしかないな。
"This is the one of reasons that I worry about you."
とか言う時の声が優しげで、良いと思う。
でも、アトリエで創作中の彼の絵よりは、Perfect Murderの
Davidの絵のほうが作風としては好みかも。



2002年04月27日(土) Theatre Museum(未遂)

今日は午後に色々と落ち込むことがあったが、
友人と中華街でご飯を食べながら取り留めなく話をしていて、
大分気分が紛れた。
本当は、夕食を食べに出たのではなく、Theatre Museum
に行こうと誘ってくれていたのだが、9割方私のせいで
(一割方別の友人のせいで)行かれなかった。

ごめんなさい。今度絶対行きましょう。
その後、グローブシアターの劇場見学ツアーにも
行ってみませんか?私、探したいものがあるんです。
(以上、業務連絡)

それにしてもいい加減寝たいのに、
隣のフラットでパーティーをやっていて眠れない。
せめてその大音量の音楽だけは止めてほしい。
以前オリンピックの時は「アメリカ」コールが、
明け方まで凄まじかった。その無限の体力が恨めしい。



2002年04月25日(木) ホームパーティー!

一日前の日記を書いています。

昨日はエクスチェンジレッスンの相手の人にホームパーティーに
誘われていたので、行ってきた。
前に日本食を作って彼女と婚約者を招いたことがあって、
そのお礼に今度、スコットランドのハギスをごちそうするよ、
と言われていた。(婚約者はスコティッシュ)

でも実際はデニッシュだった。
何種類かのパンを薄くきり、それの上に乗せるおかずを用意してある。
ニシンの燻製、オリーブ、キャビア、ニース風サラダ、魚の酢漬け・・・。
おいしい!前言を一部撤回する。イギリス人もおいしいものを作る。
厳密に言えばイギリス料理じゃないけど。
彼女がお肉が食べられないため、お魚が多いのも嬉しい。
スコットランドのものとしてはシュナップス(強い蒸留酒?)
を全員で、一気に飲めと言われた。風習らしい。
しかし、あの粗末な食事の返礼にこんなものをご馳走になっていいのか、
とちょっと焦る。何か企画しないと・・・。

メンバーは、彼女と婚約者、フランス人とウェルシュのカップル、
(この4人はこの12月日本へ行くため、日本語を学んでいる)
私と友人、そして日本語学校の先生と、婚約者のお母さん。
なんと日本人がマジョリティーである。
彼女が元舞台女優のこともあり、お芝居や映画の話を取りとめもなくする。
字幕の話になったので、またもや指輪のことを語ってみた。
日本で、(日本に行くのは婚約者の仕事の関係)舞台関係の仕事を
したいらしいのだが、そういった仕事には就けるのだろうか?
とりあえず、サイトを探してみたけど、Web上の情報では
心許ない。私は元々お芝居の業界のことは知らないし。

文化相違、も勿論気になるらしい。最初は日本語よりも、
日本社会についてよく聞かれた。
日本では会社内における女性の地位が低い、と有名らしい。
また、前述のカップルはゲイである。
社内でカミング・アウトしても平気だろうかと聞かれたので、
やめておいた方が無難だろうと答えておいた。
現実に私が働いている時に、ゲイを社内で見たこともなければ、
それが原因で差別されているのも無論見たことない。
だけど、このゲイに対するイギリス社会の(ロンドンのみか?)
寛容さ、或いは無頓着さを日本の企業に求めるのは無理だろうと思う。
二人はユーモアのある感じのいい人だ。
日本で、差別を受けるようなことがなければ良いな、と願っている。



2002年04月24日(水) 半分当たり

様々な紆余曲折を経て、ようやく卒論を提出した。
ほんっとうにいろいろあった。エルロンドにも2回も会ったし、
スーパーバイザーは自分が点数をつけることを認識していなかった。
しかし、結局差し替えはしないことになったので、
普通に授業に出た。

アカデミックイングリッシュでは、先のテストの結果が返ってきた。
50%の生徒が落としたという、脅威の平均点だ。
それにしてはまあまあかなとも思うが、それはあくまで相対評価。

そして、かねてよりの計画を実行。
掲示板でいくこむしに指摘されたように第2部の予告編を見てきた。
しかし、探すまでもなくどこで上映されているかは、
当然把握済みなので、半分当たりということで。

以下ネタバレ

アラゴルンが王者の威厳を備えてきましたね。
でも衣装はこ汚いまま、どうかそのままの貴男でいてください。
原作では第一部の彼が一番好きだったけど、
クリスマス過ぎには全然違うこと言ってるかもしれない。
新しい女の人可愛い!可愛いけど・・・誰?
エオウィンなの?そうなの?(ゴンドール施療院のおばさん説は消えた)
アルウェンがあんなに勇ましくなっちゃったから、
キャラクターが変わっちゃったの?
もっと玲瓏とした、すらりと背の高い人だと思ってた。
アルウェン、第2部にも出てくるみたいだし、エオウィンと
この時点ではあまり遭遇して欲しくないなあ。
(註;アルウェンが嫌いなわけじゃありません)
ガラドリエル様、わざわざ出てきて、そんなこと言わなくたって!
この使命は、彼の命を以って成される、とか。
それにしても。"king of"と"kingdom"聞き間違えるような
発音じゃないと思ったけど・・・。



2002年04月23日(火) 疲れた・・・。

今日、11時にスーパーバイザー(卒論指導教官)と合う約束をしていたのに会えず、
大英博をぐるぐる回ることになった。
仕方ないので、修正は諦めて一旦寮に帰って、
プリントアウトしてスチューデントユニオンで、製本をし、
一部はコースのオフィスに提出、一部は明日スーパーバイザーに出そうと思った。
終わったと思っていたのに・・・。

爆睡していたら、スーパーバイザーから電話があった。
明日の9時に本来提出だけど、エルロンドに彼女から電話をするから、
イントロを直しますか?と言われた。
それは、ちょっと断れない。
明らかな減点ポイントを無視することになるからだ。
ふー。いつになったら終わるのだろう、私の卒論。
その前にエルロンドに状況説明をするのが気が重い。
「No」とあっさり言って、いつものように、へっと笑いそう。

今日のカルチャーのレクチャーは「テクノロジーと文化」
この比較文化のレクチャラーは前期の半ばで交替した。
このコースの上層部とレクチャラーの間にトラブルがあり、
(杜撰な管理体制のせいなのだが)、あてつけもあってターム半ばで
レクチャラーが辞めてしまったのだ。
故にこの新しいレクチャラーは継父のような存在である。
彼が悪いわけじゃないけど、なんとなく受け入れがたい、みたいな。
きっと、ホームドラマのようにそのうち打ち解けるのだろう、多分。

掲示板で最近話題になっていた、マトリックスの話が出ていた。
「Welcome to desert of real」とか言うらしい。
フーコーの牢獄の例えも出ていた。フーコーの思考は私にとっては
難解で捉えどころがないが、少しずつでも理解したい。
多くの人や思想に影響を与えているし。
ここは、セミナーで突っ込まなければ。



2002年04月22日(月) 領主様と女王様

今日もまたタイトルが変だが、一応学校の話。

学食に入ったら、いきなりそこにはロード・エルロンド
(仮名、職業:コースヘッド)が鎮座ましましていた。幻の奥方と一緒に。
職場結婚だと聞いてはいたが今まで見たことなかった。
予想通りなかなか可愛い、世の中やっぱりそんなもんだ。
恐れ多くも、彼に3回もコースのことでクレームをつけた私は
ばっちり認識されているらしく、にっこり笑って手を振られた。
笑うと別人のように優しい顔になる・・・わけはなく、やっぱり怖い。
しかしこちらももう慣れたので、笑って挨拶を返す。
学食のおばちゃんはpeaをてんこ盛りよそってから、
「あら、人参の方が良かった?」と言う。遅すぎです。
それと鶏の毛ぐらい毟っとけとつっこみたい。(スーパーの豚肉もだ)
イギリスの食材と食事事情については、
「『イギリスはおいしい』に対するカウンターアーギュメント」と
題していずれレポートを仕上げるつもりだ。(嘘です。)

IELTSというテスト対策の授業の時間割が変更になり、
そのリストに私の名前がなかった。
たまたま、その先生に会ったので、声をかけようとしたら、
「君のビジネスのエッセイ返すよ」と言われた。
「いえ、私はビジネスはとってません。それよりIELTSのクラスに
私の名前がないんですけど。」
「ああ、ただの間違いだよ、それは。エルロンドが10年後ぐらいに
直してくれるよ。」
いや、6000年生きてる彼にとってはそれでもいいかもしれないが、
私には遅すぎだ。またクレームをつけねばならないらしい。
「あれ?君のエッセイがないよ」
だから、私はビジネスはとってないってば。
この微妙に人の話を聞かない先生は、オックスブリッジの両方で
学位を取っている化け物である。ビジネスと心理学らしい。

さて、「ヨーロピアン・ソサエティ」のセミナー。
レクチャラーはここでは仮にレディ・アンとしておく。クィーン・アンでも可だ。
(←仮名になってない)
金髪、細い縁メガネの彼女は付加疑問文(だっけ?)を連発する。
It is 〜, isn't it? というあれだ。
以前のチュートリアル(こんな内容でエッセイを書くという面接)で、
「Don't you follow me, do you !?」と言われた私は思わず、
「I would have followed you, My captain. My queen. 」([c] Boromir)
と口走りそうになった。
70年代ミッキーマウスとか、トルコ人の姑とか彼女のネタは尽きないが
とりあえず、今日のテーマは「ナチズムとファシズム」
だがイースター休み前に行われたレクチャーの内容は記憶の彼方なので、
ナチの軍国主義について聞かれた時にゲーリングの話を持ち出してみた。
「貴方、なんで彼の事を知っているの?」(メガネキラン)
「レッドバロンの本を読んだからです」
"Oh, Red Baron! He was a great successful German ace pilot.〜"
とちょっと嬉しそうに解説しだした。実は好きなのか?リフトホーフェン。

一つ。勘違いしていたことを知った。
ローマ神話のヤヌス(発音がジャナスだったので、最初わからなかった)
についての話が出た。二つの顔を持ち、相反する性質を持つと答えたら、
違うと言われた。彼女が二つの顔を持っているのは、
過去と未来とを共に見ることができるという意味らしい。叡智の象徴?
日本の和魂と荒魂みたいなものかと思ってたけど。



2002年04月21日(日) 滅びの王国

先ほど、部屋で夕食を取っていて、
ゴンドールが滅んでしまったことを知った。
そうか、滅んだのか・・・。
日本の「ロード・オブ・ザ・リング」は第2部で終わるのかな。

しかし、滅んだ王国に涙している暇は私にはない。
なぜなら、今頃スーパーバイザーからメールがきたからだ。
アンケート結果が証明できていないという。
それはあの殆ど英語とは思えないような筆致が読めていないからだ。
しかも、今日Conclusionを書き直したら、
またもやボリュームが減ってしまったというのに。
いくらなんでも結論が短すぎる。

さて、明日から久しぶりに学校が始まる。
「ロンドン留学生活」と銘打っておきながら留学生らしいことを
殆ど書いていなかったけど、明日からは多少それらしくなる筈。
・・・多分。



2002年04月20日(土) 春休み最後の週末

卒論が後一息なような気がしないこともないような気がするのだが、
(どっちだ)ともかく壊滅的にイントロが変だ。
ので、今日は文献一覧と謝辞を先に書いてみた。

先日の友人とのキッチンでの会話。
「Acknowledgementどう書く?」
「ああ、あれだろ。お父さんお母さん産んでくれてありがとう、
おかげでこんな物を書く羽目に、じゃなかった、こういうものを
書く機会に恵まれました、とかいう。」
(・・・生まれたところから始めなきゃいけないのか?)
「とりあえず、当日の朝4時ぐらいに書いてるね。」
「だな。」

一応、その事態は免れたけど、まだ本体が終わっていないので
なんとも言えない。(字数だけなら、後500ぐらいだけど)
水曜日(提出日)に自分なりのご褒美を設定してみてはいるのだけど、
さっき別の友人に「それはなかなか高い目標ですね」と言われてしまった。
そうかな。本人としては平凡な幸せのつもりなんだけど。

ところで、日記は元々書く習慣があったから苦ではないけど、
です・ます調はどうも苦手。だ・である調で書くことにする。



2002年04月18日(木) ファッジ

寮の皆に買ってきたお土産のファッジが無茶苦茶まずくて、ショック。
こんなにまずいファッジは食べたことがありません。
旅行のことについては卒論が終わったら、
丁寧な旅行記でも作ってみようかなあ、と思っています。
来週末になってもアップされなかったら、
卒論が提出できなかったのだね、とそっとしておいてください。

3日間のブランクのせいか、元々自分が意味不明のことを
書いていたせいか、読み返しても自分が何を言いたいのかが、
よくわからなくなってしまいました。うーん。
ネット落ちして真面目に卒論を書いているのだと思っていた
友人から先ほど血迷ったメールがきて、ここにも同類が一人!
とちょっと安心しました。(いや、するな)

母からニュージーランドの写真が送られてきました。
カラズラムやアンデュインが、そこに。いいなあ。
今回行ったコーンウォールはケルトの神話が残る場所で、
特にティンタージェルというところはアーサー王のものという
伝説が残る城跡がありました。
刺を持つ潅木と茨が岩場に茂り、絶壁から見下ろす海は
蒼と碧が入り混じった綺麗な色ですが、波が荒く逆巻いていました。
本当に伝説が息づいているという荒涼とした景観が
とても良かった。



2002年04月15日(月) Ronin

今朝は早起きをして、卒論のメインボディーを力技で仕上げた。

私にテレビとビデオデッキを貸していってくれたフラットメイトが、
もうすぐタイから帰ってくるので、その前に何かビデオを見たいなと
思って、ちょこちょこビデオ屋さんを物色していました。
とりあえず近所のビデオ屋で会員証を作りましたが、
今、一番見たかったシャープシリーズはありません。
「リング」や「もののけ姫」はいいからイギリスのドラマをおいて欲しい。
仕方ないので、「Ronin」と「Midsummer Night's dream」を借りました。

Ronin
あまり面白くなかったのは、私のリスニング力の問題なんだろうな。
最後の落ちが良くわかっていない気がします。
まあ、Sam(デ・ニーロ)とVincent(ジャン・レノ)は格好いいでしょう。
特に、Samが負傷した後に訪れた、日本かぶれのもぐりの医者らしき人の
家でのVincentとその医者(名前わからん)の会話は良かったと思います。
その彼が、Samに四十七士の話をするのだけど、
(登場人物たちは冷戦終結に伴って失業したスパイ達らしい)
betrayって言ってた気がするんだけど、別に浅野内匠頭は
裏切られて殺されたわけではないのだけど、聞き間違い?
masterを失い、新たな主人を求めるwarriorたちをRoninと呼ぶ。
って、私最初Roninってイタリア語か何かだと思ってましたよ。
スパイたちと浪人を引っ掛けて、何故戦うというような問いかけを
するのは面白かったと思います。

Midsummer Night's dream
普通に面白い。ちょっとオベロンが若過ぎで、
パックが年取りすぎかなーという気はしましたが。
ライサンダーがあの格好でうろうろ動き回るのはどうかと思いましたけど。

ところで明日から、3日ほど旅に出ます。(現実逃避の比喩じゃないです)
母に電話で「春休みにコーンウォール行くから」と言ったらば、
「ふーん、ゴンドールってとこに行くの、それってどこ?」
と切り返された。
「・・・それはミドル・アース」
(それにしてもニュージーランドにまで行っておきながら
映画見てないなんて←本人とっては別に関係ないだろう)

宿屋の主人に「公共の交通機関でこの辺りを回るのはナンセンスだということは、ご存知でしょうか?」
とまで言われたほどの僻地へ、行ってきます。




2002年04月13日(土) 夜明け前

「明けない夜はない。
だが、夜が明けたときに論文があがっているとは限らない」
という大学時代の友人の台詞が頭をよぎる。

第1章をまた書き直した。
おかげでフォルダーに、
Chapter1 - New_chapter1 - Final_chapter1
と3つもファイルができてしまった。
本当にこれでファイナルにしておきたい。
Final_chapter1ver2とかは絶対にイヤだ。

明日中にメインボディーを終わらせるつもり。
字数だけならもう既に、7000字に達しているのだが。
そして、ささやかな野望をかなえたいんだけど・・・。




2002年04月12日(金) オックスフォード再訪

今日で、オックスフォード行ったのは4回目。
でも、本当は今日は行きたくなかったのですが。
試験を受けに行ってたもので。

試験は・・・3ヵ月後出直してきますという感じでした。
リーディングが時間が無くて斜め読みした最後の文章は、
猿と人間の文化。
友人の得意分野です。この問題、彼に当たれば良かったのに。
比較文化の最初のセミナーでボノボについて熱く語った彼は、
その後、猿への偏愛を明らかにしていったのでした。

オックスフォードは街並みが綺麗なばかりでなく、
ロンドンからコーチで学生往復割引で7ポンド、
20分おきの発着というアクセスの良さが魅力だと思います。

今日はお昼食べる時間があまり無かったので、
駅で買ったペストリーをコーチステーションからやや北にある、
University Parkというところで食べました。
トールキン生誕100周年記念に植えた木を見つけようと思っていたのですが、
表示が無いので、多分これかなーと自分で辺りをつけました。
でも、気持いい公園だったので、良しとしておく。
ただ、食べたペストリーは気持悪かった。

ロンドンではもう桜は散っていますが、オックスフォードではまだ
満開に近く、ブナ(多分?)の瑞々しい若葉とか、
ムスカリと白いチューリップの寄せ植えと共に、
目を楽しませてくれました。
何より、一面の菜の花畑が綺麗でした。



2002年04月10日(水) ハムレットとマクベスと

友人と買い物帰りにOld Comptom Roadの「Patisserie Valerie」
というお店で、旅行の打ち合わせをしました。
このお店、お勧めです。ウィンドーに並べられて繊細なケーキは
確実にイギリスのものじゃないという感じです。

ビザの更新を兼ねて7月に旅行に行くつもりでしたが、
デンマークになりそうです。
本当は、アイスランドで温泉に浸かりたかったのですが、
アイスランドはまだまだ観光地化されていないようで、高かったので。
ハムレットのお城、クロンボー城も行く予定ですが、
夏場は野外劇が行われているそうなので、うまくそれが見られないかと。
あ、英語じゃなければ、全然わからないか・・・。

今朝は11月のマクベスの公演のチケットも取ってしまいました。
11月といえば、私は確実にロンドンを離れているのですが、
つい、目先の欲望に流されました。
4年前に旅行でロンドンに来た時にも、リッチモンドでマクベスを
やっていたのにチケットが取れなかったという過去があります。
リッチモンドのこの劇場は趣があるという話を聞いたことがあるので、
劇場自体を見ることも楽しみです。
でも、個人的にはバンクォー役が良かった。



2002年04月09日(火) またもや、字幕

2日間ほど、頭痛で死んでいました。
今は大分復活してきたので、日記でも書こうかと思ったのですが、
3歩進んで3歩下がっているような卒論の進捗状況を書くと、
自分でも気分がささくれ立ちそうなのでやめておきます。

本当は今日はエクスチェンジ・レッスン
(私が日本語教えて、相手が英語を教えてくれる)
の日だったのですが、相手が風邪でダウンして流れてしまって残念。
本当にここ数日英語喋っていない。

それで、書くこともないので、
この日記を読んでいる人はもう聞き飽きていることでしょうが、
「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕批判のページを、
一応この場で紹介しておきます。字幕というものに疑問を抱いたことがなかったのに、こんなものなのかと正直驚いたりしています。

サックヴィル=バギンズさんの「魅惑のFotR日本語字幕の頁」
http://gollumone.tripod.co.jp/doc/main_frame.shtml
管理人さんの心の叫びが面白いです。
いえ、その情熱と行動力には本当に頭が下がります。
年度末で3日で40時間以上勤務にも関わらず。(この現実味が切実)

ボロミア向上委員会
http://www02.u-page.so-net.ne.jp/ka2/take-m/saveboromir.html
字幕にて最も被害を蒙っているボロミアのサイトです。
会員心得が面白いのですが、さりげなく当てはまっている自分がいる・・・。
映像字幕のプロの管理人さん、たけうちさんが独自に作られた字幕があります。

ボロミアは確かに人格を曲げられる可能性がある誤訳があるので、
DVDでは直してもらいたいものです。(できればアラゴルンも)
幸薄い人生(?)にこんな形で止めを刺されるとは。
そう言えば、彼は日本語のオフィシャルサイトが最初に立ち上がったときにも、
すごい紹介のされ方をしていました。
「誇り高き戦士ボロミアは、
ゴンドールの執政デネソール二世とミナス・ティリスの長男だ。」
ちょっと待て。デネソールはミナス・ティリスと結婚したのか?それは、
「わたくしは、この国と結婚しました。」(By エリザベス1世)みたいなものか?
多分、エキサイト翻訳にかけて出てきた訳文をそのまま載せたのでしょう。
まあ、ガラドリエルも「ゴールデン・ウッド令嬢」でしたけど。
孫も出演しているのに、令嬢も何もないもんだと思いました。
いつしか直っていたのは、苦情がきたのでしょうか?矢張り。

「サウンド・オブ・サイレンス」はどうなるのかな?



2002年04月06日(土) 食べ物の話

卵の賞味期限が切れていたので、昨日の真夜中にプリンを作りました。
余っていたブランディー・シロップの入れすぎで、不思議な味に。
朝ご飯にそんなものを食べつつ、そろそろまともな
食生活に戻らねばな、と反省しちょっと遠出して魚屋さんへ。

Anthropology(人類学)の先生が教えてくれた店ですが、
彼の教えの中で最も有用だったかもしれません。
(あ、でも授業もセミナーも好きでした)
それにしても、Baron's Courtに住んでいる彼が何故、
Angelの魚屋さんを知っているのか謎です。
さすが、ポストモダニスト。地域研究は欠かしません。

白身が美味しそうだったのでMonkfishを買って、
薄く小麦粉をまぶしてお醤油と味醂で味付け、美味しかったです。
でも、Monkfishが「アンコウ」だとさっき知りました。
(← いくこむしの指摘で。と言うか、旦那?)

Angelのレンタル・ビデオ屋にも立ち寄ったのですが、
基準が厳しくて、会員になれず。悔しい。
2本ほど借りてみたいのがあったのに。



2002年04月05日(金)

今日、スーパーに買出しに行こうとして、
近所の公園を通ったら、満開を過ぎた桜が風に散っていました。
綺麗。ちょっと日本に帰りたい。
でも、イギリス人の比較文化の先生が言うには、
桜の散る様に美しさを感じないとか。
「Cultural Relativism」です。

「中央教育審議会生涯学習分科会」
の取り組みを調べていたら、何故か殆どが
「青少年の体験学習、奉仕活動の推進」でした。
それもいいけど、生涯教育と言って何故そこにばかり目が行くのだろうか、
とも思います。
教育は学校でするものという意識が強すぎるような気が。

本を衝動買いしてしまいました。反省。
「敵に最も近い所に位置した彼の選択に
無言の傲慢さを感じて」
って、割と格好いいではないですか、中尉。



2002年04月04日(木) 卒論

卒論の構成を変えていたら、1000字ごっそり消えることになり、
かなり泣きたい気分です。
日本と英国の博物館の比較をする理由付けをしなくてはならないのですが、
いまいち、アカデミックになりません。

論文の基幹に置く参考文献に
「イギリスとの比較なんて無意味だ。
大英博物館のような収蔵品をそもそも日本の博物館は
持っていないのだから。」という意見が出てきますが、
現実的に見れば全くそのとおり、という感じです。
でも、「そりゃうちらは、海賊じゃないし、略奪してないからね」
というと、論文にならないので何とか理屈をこねなくては。

「前世紀からこれほどまでに、遺物を保存できる技術が
他にあったか」
という英国の主張は傲慢ではありますが、
一面の真実なんだろうなとも思います。
エルギン・マーブルズと呼ばれるパルテノンの彫刻群は
今頃粉々になっていたかもしれないですし。
オベリスクも返還しなくていいから、リース料を払えという
提案もあるようですし。
今、エルミタージュ美術館では予算不足による保存状態の
悪さで数々の名画が破損されているとか。

自国の物だから、どうしてもいいという考え方も
一種傲慢だとも言えると思います。
バーミヤンの遺跡も破壊されましたね。
個人的には、パルテノンを再現した姿を見てみたいので、
あれはギリシャに返してもらえませんか。
あ、でも、彩色したパルテノンは余り見たくないかも。



2002年04月02日(火) Enlightenment

今日大英博物館のカンファレンスに申し込みをしてみました。
申し込みがぎりぎりになってしまったので、
席が取れるかどうかはわからないのですけれど。

タイトルは
「英国の啓蒙:知識、発見と18世紀の博物館」
多分、卒論に有用だと思われるので、ちょっと行ってみたいなと。
植民地主義とエンライトメントは博物館の発展と、
切り離せない関係なんだろうと思います。

近代西洋がどこから始まっているかというと、
この啓蒙主義の時代だと言えるようです。
日本で似たようなインパクトといえば、明治維新でしょうか。
理性と合理性を重んじ、古い因習や身分制度、宗教を否定し、
科学で世界を理解、構築しようとする時代。
ただそこには、両面性があって、啓蒙思想の一つの帰着点とされる、
フランス革命も「自由・平等・友愛」という謳い文句とは裏腹に、
恐怖政治や侵略戦争をもたらした。
テロやゲリラという言葉はこの時代から生まれています。

そういえば、先日見たSharpe's Riflesは、
ナポレオン軍に対してゲリラ戦を展開している頃の
スペインが舞台になっていました。
そこには、二人のスペイン人が登場します。
愛国心を鼓舞し、フランス軍から国を取り戻そうとする人物。
しかし、その兄弟はフランス軍に与しています。
でも、彼は単純な売国奴として描かれているのではなく、
「ナポレオンは理性の光をもたらした。
このまま迷信にとらわれ、君主・貴族制を続けて良いのか。」
と問い掛けます。
これもまた、Spanish Enlightenmentの複雑さかな、と。



2002年04月01日(月) エイプリール・フール

今日はエイプリール・フールだったので、新聞を買いに行って
各社がどんな嘘を付くのか見ようと思っていたのに、
昨日からの体調不良で結局外には出られませんでした。

昨日から二日掛かって読んでいた論文が、
結局細部が良くわかりませんでした。困った。
博物館教育に関するものですが、
"museum pedagogyとmuseum educationはどう異なるのか?"
と問題提起されても、どちらも日本語に訳すと
「教育(学)」なんですけど・・・どう違うの?

結局は、折角の実物を使った教育を行うのであれば、
専門家がその"もの"の持つ意味を定義して教えるという
学校教育と同じ形式を取るのではなく、ビジターが自分で
その"もの"の持つ意味とそれの歴史と文化の中での位置付けを
判断する、インタラクティブな教育が効果的。
ということなのかなと思いますが。

しかし、展示すること自体が専門家による"もの"に対する意味付けを
行ってしまうとまで、言ってしまうと、
分類・展示もできなくなる気がするのですが。
収蔵品をランダムに置いておいてそこから何かを学び取れる人間なんて、
そうそういない筈。

最後に結びで、英国では博物館はエキサイティングな場所だと認識され始め、
教育の場としての認識も、高まってきたとありましたが、
日本ではどうなのかな、と思います。
最近の不況によるデパート博物館等の閉鎖、
博物館だけでなく、グローブ座などの文化施設が如実に減っている
気がします。
バブル期にメセナについて認識を深めなかったツケなのでしょうけれど。


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