英国留学生活

2002年03月30日(土) 大学院

今日は、月曜日に訪れた大学院から、略式に入学許可が届きました。
8週間以内に返事をすれば、正式な書類が送られてくるようです。
一ヶ所でも決まって、安心しました。

同時に日本の友人から、CDと「ロード・オブ・ザ・リング」
の映画のパンフレットも送られてきました。
ありがとう。
日本語で読めるのが嬉しい。

というわけで、お祝いをかねて(?)友人の部屋で、DVDを観てきました。
「Sharpe's Rifles」という原作つきの
テレビドラマシリーズものなのですが、
割と人気・・・なのかはいまいち不明。
イギリス人の友人は、
「白馬の王子様がお姫様を助けるような単純な話、でも面白いよ」
と言っていました。

ショーン・ビーンが王子様・・・?それはちょっと表現が違う、と思いつつ
観てみて、ある意味納得しました。
ナポレオン時代のイギリス軍の話なので、
基本的にむさいのですが、一抹ロマンティシズムを感じさせなくもない。
卒論がもしも早めに終わったら、
レンタルビデオを探しにいこうかと思う、今日この頃です。



2002年03月28日(木) 韓国料理

午前中は、昨日大英博物館から回収してきた、
博物館教育に付いてのアンケートの集計をしてました。
大英博の皆様、ありがとうございます。
いつもいろいろお世話になっています。
でもできれば、もう少し読める字で書いてくださると、
有難かったのですが・・・。

暗号解読に飽きて、ネットにつないだところ、
「指輪物語好きへの100の質問」を発見。
早速答える。楽しかった。

夜は友人のHouse Warming Partyに行きました。
韓国料理、とっても美味しかったです。
ありがとう。
そしてその洒落たリビング・キッチン、羨ましい。
私の寮のキッチンは・・・。
まあ、ロンドンの寮にしてはいい方だとは思うのですけど。
いい加減な反面、自由だし。
でも、小説(ハリー・ポッター)とかに出てくるような、
Prefectのいるような寮にもあこがれる。



2002年03月27日(水) 狂言

今日は、大英博物館に和泉元彌の狂言を観にいきました。
去年、「狂言シェークスピア−真夏の夜の夢」を
申し込んでいたのですが、9月11日のテロの影響で、
中止になりました。

今回は3/26〜4/2まで、大英博物館とRADAで。
無料でした、ありがたい。
最初は、グレート・コートでのデモンストレーション。
余り良く見えなかったのですが、(立ち見だったので。)
ディオールのジョン・ガリアーノがデザインした、衣装だとか。
現在のユースの流行とトラディショナルを
取り混ぜたデザインらしいのですが・・・ちょっとあんまり。
私は伝統的なだけの方がいいと思いました。

次に地下のレクチャールームで、
狂言の基本的な説明、ハムレット、棒縛りでした。
私は、ハムレットより、真夏の夜の夢か十二夜が観たかったので、
ちょっと残念でしたが、
台詞回しは面白かったです。
短くしてあるので、オフィーリアが出てこなくて、
悲劇じゃなくなっていたけれど。

棒縛りのほうは、単純に笑えました。
面白かった。
伝統芸能といっても喜劇にかわりはないと思いました。
私は狂言を観たのが、今回初めてなので善し悪しはわかりませんが、
楽しかったです。

ただ気になったことが2つ。
小さい子供が騒いでいたのと、
何度注意されても写真撮影を止めない人たち。
狂言の説明の最中は、本当にひどかった。
進行の人も強く注意すればよいと思いました。



2002年03月26日(火) Open Day

今日から日記をつけてみようかと思います。
どれだけの頻度で書けるかはわからないのですが。

今日はレスター大学院の博物館学部のオープンデーでした。
レスターはロンドンから電車で約1時間15分。
(いつもの如く、予定より10分遅れて到着しました。)
ロビン・フッドで有名なノッティンガムの近く?です。

室内に入ってまず思ったこと。
「白人が一杯・・・」(20人ぐらいですが)
当り前のようですが、私が今所属しているSOASは、
東洋アフリカ研究所の名の通り、アジア人・アフリカ人が多く、
ターバンや被り物をしている人が大勢いるような大学です。
更に学生寮がある場所が、エスニック・マイノリティエリアで、
ここでのマイノリティは白人だろうぐらいの勢いなのです。
でも、やっぱり普通のイギリスの都市はこんな感じなのだなあと
妙に感心。

まず、年間スケジュールとカリキュラムの説明。
オプションコースごとに別れての簡単なディスカッション。
(歴史、美術、考古学、自然科学、教育、マーケティング)
Student Representative(生徒会?)によるキャンパス案内と昼食。
奨学金や、寮についての説明。
文化財保存、教育、文化相対論についての短いレクチャーと
ディスカッション。
というスケジュールです。

矢張り、ネイティブとのディスカッションはきつかったです。
話すスピードと地方ごとのアクセントがやっぱりあるので。
2人がスコットランドとウェールズ出身でした。
私は歴史をオプションに選んだのですが、
私以外の5人は全員、2ヶ月以上博物館での実務経験者。
「博物館において歴史を再構築するには、
どんなアプローチが考えられる?」
という問いにも、私は固まってしまいましたが、
皆はすらすら答えてました。

学食は、どこもいっしょかな?
カンバーランドソーセージとマッシュポテトと、
チップス・・・いかにもイギリス。

教育に関する短いレクチャーで、シェフィールドの美術館での
写真の展覧会が取り上げられていました。
女性のポートレートの展示らしいのですが、
あの地方の(バーミンガムなどを含む)10代の出産が
大きな社会問題になっていて、それを暗示するような、
自分の体に対する意識をテーマにしているとか。
それも、一種のMuseum Educationなんだなと思いました。

このシェフィールドの美術館・博物館のことは、
今日何度か取り上げられていたので、
この一帯では優れているのかもしれません。
フラットメイトの話によれば、トラムが走ってる所とか。

展覧会を自分たちで企画、実施するプロジェクトや
2ヶ月以上のイギリス全土に散っての、館務実習など、
矢張り日本の学芸員資格取得コースとは
密度が違うなあと思いました。
でもその代わり、Christmas Vacationじゃなくて、
Private study term in Christmasと言ってましたけど。


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