暗号 − Homepage



2004年06月30日(水) 少しは傷が癒えるかもしれない



まさかたくみにみなと祭りに誘われるとは思ってなかった。

でも正直たくみは良い奴だと思うし、

傷の舐めあいだと分かっていながら、いいよと言った。

こんなのは恋愛じゃないのだ。

友情でもない。

でも、いいか、って思った。

今は何も考えたくない。




どうしてこんなに泣きたくなるのかな。




たくみと上手く話せない。

あたしはたくみを好きかもしれないって思った。

でもそれは愛とかそういうのではなくて、

うまく言えないけど。




みなと祭りにはやく行きたいな。

たくみとなら、少しは傷が癒えるかもしれない。



2004年06月26日(土) あたしは先輩のこと少しも愛してないの



あたしが想う分、あのひともあたしを想ってくれればいいのに。


木曜日に先輩に好きだと言われた。

でもあたしは到底先輩を好きになることなど出来ないのだ。

だからメールを送らなかった。

最初拒否ろうかと思ったけど、それはあまりに残酷だから。

どうしてあたしを愛してくれる人はこんなに優しいんだろう。

いっそのこと、もっと傷つけようか。

全部壊れてしまえばいいのに。


先輩はあたしの何を知ってるの?

どうして気づいてくれないの?

あたしは先輩のこと少しも愛してないの。



なおと君から電話がきたけど、でなかった。

先輩と行くなら俺と祭り行こうといわれたとき、

あたしが話をそらしたことに気づいてた?

あたしは先輩もなおと君も好きじゃない。




ヒロ君のこともよくわからなかった。

でも今ヒロ君がかなみちゃんと話してても、別に泣きたくはならない。

ヒロ君に会いたいとも思わない。




ほんとに今は何も感じてない。




あたしはこうたが好きなのだと思ってたけど、

友達がこうたを好きなのだと聞いて、あっさり諦めた。

所詮その程度だ。





所詮誰もあたしのことなんか分からないんだ。

たくみとのメールが唯一楽しかった。

あいつも今泣きたい気分だろうから。





愛した分だけ愛されたい。

誰でもそう願う。

そうしてそれは少しもワガママなんかではないのだ。




好きで好きでどうしようもない。




そんな人に、愛されたい。





何かを酷く愛してるんだ。

でもそれが何かよく分からない。

あたしは今なにを愛してるのかな?


知らなくて良いことを沢山知って、

誰かを守るために誰かを傷つけて、傷つけられて

気が付けば守るはずの人に守られて

みんなが傷ついて

最後にここに何が残るのかな?

誰が幸せになれるのかな?





あたしたちは此処で、なにをしてるのかな?



2004年06月20日(日) あなたにとっての太陽になりたい



誰かを守れるだけの強さが欲しいと今切実にそう思う。

本当にどうしようもないことが、この世界にはあふれてて。

本当に大切な人を支えられるだけの強さが欲しいと。


わたしも、あのひとにとっての太陽でありたい。





目を閉じれば、あのひとはいつもそこにいて。

それによってあたしはどれほど救われただろう。

あのひとの存在があたしの涙を乾かす。

あのひとはとてもとても泣き虫だから。

あのひとを守れる強さが欲しいのです。





青い空を仰げば、自分がひどくちっぽけに思えた。

じっとりと汗ばんだ肌に扇風機の柔らかな風が涼しかった。

新しい畳独特のにおいが心地よかった。

部屋にはすもものかおりが漂っていた。

一生此処でくらしたいと思った。

あたしは田舎のおばあちゃんのおうちが大好きだ。



そうしてぼうっと空を眺めながら

あのひとの、たいせつなひとになりたいと思った。

意識が朦朧としていた。

でも熱さのせいなのか上手く寝られなかった。



酷く泣きたくなって、声を抑えて静かに泣いた。




ひとつだって同じ涙はないのだ。

いつもなにか別の理由で泣いている。

思考回路が上手くまわらなかった。




うまくいえないけれど、あのひとが大好きで。

メールをくれないと寂しくて。

あたしをキープしたいんだろうなってことがよくわかるから、

それでも今もわたしはあのひとを嫌いにはなれなくて

弱さをさらけだせない。





また、べつのひとに優しさを求めてしまう。





あたしは強くないんだ。






このあいだ、しりあいの人のおとうさんが自殺未遂をしました。






でも、そんなことができるあいだは、あたし達が思うほどその人は不幸ではないのだ。









こんなにさびしいのは、熱さのせいかな?



2004年06月10日(木) 今日ヒロ君が女の子と歩いてた



最近こうたのメールがやけに優しい。

あたしはまたこうやって他人の優しさに縋って生きていくのかなぁ。

こうたはとてもとても優しいから。

傷つけてしまいそうでとてつもなく怖いんだ。



たくみとは正反対なひと。

いつもたくみの横でクールに立ってるひと。



たくみはとてもとても楽しい奴で。

メールしててすっげ楽しい。




あたしはやっぱりヒロ君が好き。




なんなんだろうね。




サッカーの練習を見てても、こうたやたくみとメールしてても。



考えてるのはヒロ君で。



そんな自分を変えたくて。



でも。







…たくみもこうたもあたしを勘違いしてるよ。


あたしはそんなかわいい女じゃないの。










今日ヒロ君が女の子と歩いてた。






あたしはヒロ君を無視した。





最近のヒロ君は、目が合うとよ!っと手を振ってくれる。





ヒロ君の教室の前を通り過ぎるとき、





あたしはこうたの名前をわざと大きく言った。





こうたと授業中メールしたんだ、って。




横を歩いてる友達に言うには大きすぎる声で。












どうしていつもいちばん欲しいものだけ手に入らないのかなぁ。




ヒロ君は明日、もう手を振ってくれないかもしれない。




愛してるのにね。




馬鹿なのは、あたしだ。



2004年06月06日(日) あ、今ならヤれるな



なにも分かってないのは大人の方だ。


小学生が殺人を犯すことが予期せぬこと?

否、それはごくごくありうること。

人を殺すことなんてとっても簡単じゃない。

大人と子供、何が違うのかなぁ?



子供に夢を託したり描いたり。

そういうのは結構ですけどね。

それでそのとおりの結果を待ったりしないでよ。



どうして未だ現実を見ようとしない?

女の子だって

小学生だって

おとなしい子だって

優等生だって

みんなみんな、こころにやみは、あるよ。



人を殺すことって、そう難しくない。



心の枷をはずすことってね

そんなに難しくないよ

あるときふわっとね、自由になるの。




あぁ、今なら殺せるなって

時々あたしにはそんな瞬間がある




その対象が自分でも他人でもね




思いを行動に移すことって、意外と簡単




あ、勉強しよ

あ、カラオケ行こ

あ、クーラーつけよ



あ、あいつを殺そう



あ、あたし、死のう







大人っていつの時代も夢見がちね



ネバーランドやドリームランドは所詮リアルじゃないのよ



なんていうかね



ほんとの世界ってもっともっと汚いわ



でもそれを受け入れなきゃね



掃除しなきゃ、ゴミはたまる一方よ







自分が透明だとおもう瞬間があるの


透明だからなんでもできるの


悪いこととキレイなこととの違いはなに?


言葉がつつんでる世界なんてちっぽけよ


その外側が本当だったりしてね





愛を望んでいたの

愛って形容できない愛をね





たくみはあたしに優しくしてくれる

あたしはたくみの言葉にいつも泣きそうになった


あたしがひとりぼっちで寂しい夜に

いつもたくみが熱をくれたよ


だから聞かないで

あたしが誰を愛してるのかなんて聞かないで




だってね。



だって。








どんなにどんなに冷たくされても


やっぱりあたしはヒロ君しかいらないの。







たとえばヒロ君が、


あたし以外の人を愛していても




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