恋文
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2011年05月31日(火) 歩み

曇りガラスの
窓の外

歩みを
止めている

季節の終わり


2011年05月30日(月) 平穏

平穏に
過ぎる一日

風が
雨を運んでくるとも


2011年05月29日(日) 少しだけでいい

きっと
ほんの いくつかの
場面を
覚えながら

生きていけたらいい


2011年05月28日(土) あした

やがて
過ぎ去って
ゆくのだ

なにが
変わるだろうか

また
明日を
迎えよう


2011年05月27日(金) 小糠雨

霧の雨を
まとうと

沈む空の
下にむかう

見上げても
水のなか


2011年05月26日(木) 感覚

ふと
雨の匂いを
覚えていなかった

どこかで
感覚が
萎えてしまったのだろうか


2011年05月25日(水) 世界

過ぎることを
待ちながら

一日が過ぎる

窓の外に
知らない世界


2011年05月24日(火) 夜明け

波に漂うように
いくつもの
夢に揺られる

明け方の
薄暮れに




2011年05月23日(月) 梅雨

午後から雨。
夕方、風もあって寒かった。
九州では、もう入梅とか。
関東ももうすぐ梅雨になって、久しぶりの梅雨を体験することになる。
じめじめって、やっぱり嫌だなぁ。



2011年05月22日(日)

どんなに
美しい所からでも

わたしは
帰りたい と言う

家は
どこにあるのだしても


2011年05月21日(土) 隔絶

きっと
離れていたい

この世のこと

わたしは
わたしよ

どこか
小さな場所を

持っていたい

それだけ


2011年05月20日(金) 夢の世界

夢のように
始まって

夢でしかない
世界だった

消えないままに
まだ

ときに
さまよう


2011年05月19日(木) なにかしらの

なんでも
いいけれど

少しばかり
なにかしらの
ことが

うれしい


2011年05月18日(水) 練習

練習は

わたしを
わたしに
してくれるだろうか

繰り返し
繰り返す

わたしになるために


2011年05月17日(火) あいだ

始まりから
終わりまでを
歩む前に

終わりから
始まりまでの
あいだを

さまよっている


2011年05月16日(月) 夢のために

オレンジの木の下で
過ごしたのは
夢でした

また夢を見るために
今日一日を
やり過ごす


2011年05月15日(日)

甘いオレンジの
花のしたで

みどり色の 風に
包まれている


2011年05月14日(土) 平和

日溜りに
たたずむ

そのまま
すぎてゆけばいい


2011年05月13日(金)

わたしの 
今日の
痛みを 少し

誰でもの
今日の
痛みを 少し

きっと

癒してくれる
夜の風は

少し
湿っていて


2011年05月12日(木) なれる

慣れるうちに
変わってゆく

変わりたくない
気持ちすら

いつか
馴れてしまうのだろうか


2011年05月11日(水) 眠り

遠いところの
砂嵐を
聞いている

窓の外は雨


2011年05月10日(火)

ブラインドの隙間から
夜が見える

雨になっただろうか

過ぎてゆかない
一日


2011年05月09日(月) 夢も見る

慣れてゆく
だろうか

抗うこころも
そのまま

まだ見知らぬ
夢も見る


2011年05月08日(日) 静かに

静かに
暮らしたい

一日は
どうしたって

過ぎてしまう


2011年05月07日(土) 薄暮れ

薄暮れの
部屋のなかに

まだ 灯りは
点さないで

カーテンは
開けたまま

外には また
雨がけむる


2011年05月06日(金) 過ぎる一日

ほら 一日が
静かに
過ぎました

息をするように
なにごともなく


2011年05月05日(木)

夢の中から
また 夢へと

渡り歩きたい

外は 風


2011年05月04日(水) 時間

時間は
ゆっくり
過ぎるのが
いい

そう
思えることは

きっと
いいことなのだと


2011年05月03日(火)

ピアノの
響く

そんな 歌に

溶けてしまいたい
ような


 


2011年05月02日(月) 黄砂

砂に煙るのか と
山はかすみ

緑は
そのなか
映えて

陽は
照りつける


2011年05月01日(日) 雨雲

緑は やがて
くすんで
雲のなか

ぽつり ぽつり
しずくが落ちて

やがて
水の匂いの
なか


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