恋文
DiaryINDEXpastwill


2005年12月16日(金) 雨の夜に

にじむ ひかりの
あいだを
渡ってゆく

もう 
思いだけは
ずっと
さきのほうに
行ってしまった


---------------------------------------------------------

明日から来年1月3日まで、日本帰国中の日記をお休みします。
よいクリスマスと新年をお過ごしください。


2005年12月14日(水)

いま この
わずかな
あいだに

満足もすれば
溜め息もつく

ばかみたいね
と 鏡に
顔をしかめてみせる


2005年12月13日(火) 雪のまぢか

風に
まぎれて
ただよっている

はぐれたような
しろい
ひらひら

雲は
ずっしりと
広がっている


2005年12月12日(月)

草むらには
霜がおりて

月のひかりも
しろい

まっすぐに
とどいてくる

街路の灯りを
たどって歩く


2005年12月11日(日) 冬景色

なんて まばらな
木々のあいだ

森は こんなに
透きとおっていた

まだ つもった
落ち葉は やわらかで

吐く息が
目のまえに
しろかった

どこかで
音がする

たちどまって
聴いている


2005年12月10日(土) 誰もしらない

くじらの ように
潜っている

窓は 閉じている

灯りが
見えたとして

ふと
ぽつんといる

どこに
浮き上がろうか


2005年12月09日(金) 箱庭

しぶしぶと
こんな 
広い世界に
生きている

箱庭が
ちょうどいいのに


2005年12月08日(木) 待ち遠しい

どこを歩こうか
その情景を
思い浮かべている

いまも
あなたがいる


2005年12月07日(水) 遠いところ

ここに
いたくないとき

遠いところを
かんがえる

そこに
わたしは 
まだ いない

そうして
ずっと
いない




2005年12月06日(火) 異国

どこも
異国なら

夢に
とどまって
いよう

そこも
異国


2005年12月05日(月) 日々

まいにち
影が
歩いてゆく


2005年12月04日(日) いない

わたしは
海の中に
いなかった

わたしは
空に
いなかった

どこにも
いなかった


2005年12月02日(金) もうすぐ なのに

あなたを
思い浮かべたら

一緒にいたいと
思った

なんて
遠いのだろう


2005年12月01日(木) なんでもない

かたちを
知らないだろう

ぼんやりと
薄れてしまおう

ほら これは
なんでもない

ただ
わたし


かや |MAILHomePage

My追加