|
|
2005年05月31日(火) ■ |
|
揺らぎ 揺らぎ |
|
揺れるロウソクの炎に
この心が重なる
揺らぐ 揺らぐ
燃え尽きるまで
消えないでいて
揺らぎ 揺らぎ
|
2005年05月30日(月) ■ |
|
雨のしずく |
|
雨のしずくが
涙だとしたら
いつか晴れて
泣き止めるのに
雨のしずくが
涙だとしたら
あなたを
濡らすこともできるのに
|
2005年05月29日(日) ■ |
|
捨てられない |
|
逃げ出したい
何もかもを捨てて
そう思っても
捨てられない
捨ててしまったら
私は生きられない
|
2005年05月28日(土) ■ |
|
握り締めて |
|
どうしも守りたいと
どんなに大切だからと
この手の中にあるからって
力んで握り締めたら
壊れてしまうものもあるのよね
|
2005年05月27日(金) ■ |
|
誤魔化さないで |
|
笑って誤魔化さないで
泣いてる顔を
知らないくせに
電話で誤魔化さないで
電話だけじゃ
キスもできやしないわ
|
2005年05月26日(木) ■ |
|
滲む月 |
|
滲む月は
雲のせい?
涙のせい?
星さえも
見えない夜空に
浮かぶあなたの顔は
どうして
こんなにもはっきりと・・・
|
2005年05月25日(水) ■ |
|
叶えられるものなら |
|
幻を見たかった
わけじゃない
夢を追いかけていたい
だけじゃない
後になって
気付いただけ
それが幻だったと
それが夢だったと
それでも叶えられるものならと
|
2005年05月24日(火) ■ |
|
泣かせてよ |
|
虚ろな微笑みが
得意になる前に
泣かせてよ
無表情な返事に
無反応になる前に
泣かせてよ
|
2005年05月23日(月) ■ |
|
断ち切るもの |
|
鋭いナイフを
一振りするだけで
何もかも断ち切られたら
時間をかければ
断ち切りたいものも
繋ぎとめてしまいたくなる
|
2005年05月22日(日) ■ |
|
見方 |
|
見方が違えば
丸いものが四角だったり
光があたっていたり
影で見えなかったり
それがたぶん
思いを遮ってしまう
ものかもしれない
|
2005年05月21日(土) ■ |
|
運 |
|
運がいいのは
きっとあなたと出会えたこと
運が悪いのは
きっとあなたと出会ってしまったこと
もっと悪いのは
それでも後悔しないこと
|
2005年05月20日(金) ■ |
|
選択 |
|
弱いのか 強いのか
わからない
今のままで
いることも
変えることも
今は選択できずに
いるだけだから
|
2005年05月19日(木) ■ |
|
一緒にいたい |
|
同じ陽だまりの中に
一緒にいるだけで
幸せだと思える
そんな瞬間は
とても短くて
だから
もっと一緒にいたいと
思ってしまう
|
2005年05月18日(水) ■ |
|
わがままな注文 |
|
独りじゃないって
思わせてくれる?
他に何もいらない
わがままな注文?
あなたが思っているより
淋しがりやなの
|
2005年05月17日(火) ■ |
|
あなたがくれたもの |
|
あなたがくれたもの
ん・・・
形のないものばかり
あれとか これとか
誰の目にも見えるものじゃないけど
心の中に
積み上げられているわ
|
2005年05月15日(日) ■ |
|
行き過ぎる時間 |
|
季節が移るたび
繰り返す
行き過ぎる
時間だけが
やさしく
涙を拭う
|
2005年05月14日(土) ■ |
|
鮮やかな記憶 |
|
鮮やかな記憶ほど
脚色しやすいものはない
思い込みが
希望の筋書きに
変えていく
鮮やかな記憶ほど
都合よく思い出せるものだから
|
2005年05月13日(金) ■ |
|
途切れ 途切れに |
|
途切れ 途切れに
聞こえる言葉は
耳を傾けずには
いられない
途切れ 途切れに
伝わる想いは
心を傾けずには
いられない
|
2005年05月12日(木) ■ |
|
月のない夜 |
|
どんなに時間がたっても
忘れられない
思い出がある
思い出しては
すがってしまいたくなる
淋しい夜に
月のない夜に
|
2005年05月11日(水) ■ |
|
涙のあと |
|
目覚めたときの
涙のあとが
また 涙を誘う
どうして泣いたのか
覚えていないのに
|
2005年05月10日(火) ■ |
|
風の音 |
|
眠れない夜に
聞こえてくるのは
風が木々と戯れる音
風が街角で踊る音
あなたの知らない
風の音
|
2005年05月09日(月) ■ |
|
大人 |
|
大人になるたびに
何かを忘れてきた
大人になりたくて
してきたことは
大人のフリだった
忘れていけないものほど
大人には必要だったと
大人になりすぎてから
気づいた
|
2005年05月08日(日) ■ |
|
来るもの拒まず・・ |
|
来るものは拒まず
去るものは追わず
なぁんて
簡単に割り切れるものじゃない
|
2005年05月07日(土) ■ |
|
また一夜 |
|
ため息と霧が
混ざり合う
また一夜
涙と雨が
なぐさめあう
また一夜
|
2005年05月06日(金) ■ |
|
何もない一日 |
|
何もない一日が
つまらないと思うのは
幸せに慣れてしまったから
何もない一日でも
こんな日も明日には
必要な日となる
|
2005年05月05日(木) ■ |
|
仕草 |
|
言いかけた言葉を
喉の奥に押し込んで
いもつのことねと
口をすぼめる
いつから
そんな仕草が
癖になったのだろう
|
2005年05月04日(水) ■ |
|
こんな日は |
|
日差しが
もう夏だね
こんな日は・・・
眩しくうつる
街の景色
こんな日は・・・
こんな日は
きっと何もしないほうがいい
|
2005年05月03日(火) ■ |
|
虚構 |
|
離れることで
見えてくるものもある
近づきすぎると
見たいものしか
見ようとしなくなるか
見えるはずのない
虚構を作り上げてしまうか
|
2005年05月02日(月) ■ |
|
理由 |
|
そこにあなたがいるだけで
それが
今
私がここにいる理由
ここにあなたがいないだけで
それが
まだ
私が待っている理由
|
2005年05月01日(日) ■ |
|
多すぎて |
|
届けたい言葉は
ひとつじゃないのよ
たぶん多すぎて
ひとつも言葉にならない
|
|