lucky seventh
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2005年06月29日(水) ななつの月

殺さなきゃ 殺されてしまうよ。
















ななつの月










「俺等はいわゆる使い捨てってやつさ」
吐き捨てるように、ナギニは言った。
普通の人よりも細い瞳孔が獰猛に ゆれる。

「だから、立ち止まったらサイゴ… 待っているのは死、それのみ。」
だから、立ちはだかるものはすべて切り捨てろと 教わった。










「やり過ぎだ!!」
ヤメロ!!!
振り上げた拳を止められた。
拳を包む手、抱きとめられて背中に感じる ヌクモリ。
目の前には非難するような目、目  目。

「やり過ぎ?」
殺してもいないのに?

その言葉に、背中のヌクモリはゆれた。

「なんで… お前は何で?」
非難するような 責めるようなそんな声、

あぁ、君は違うンだ。

ヌクモリが冷たく感じた。
やっぱり独りなんだと思い知らされた。


2005年06月17日(金) 年下の男の子 2

昔の人はよく言ったもんだ。


「酒は飲んでも飲まれるな」


だが、格言とはたいていの場合は身を持って知るものだ。
そして、アタシは今ほど先人の知恵を噛み締めたことはないだろう。

あぁ、まさにその通りだね(遠い目)












年下の男の子
2.あぁ、ある意味王道だよね…この展開。ここから何か芽生えるんですか?














目を開けると、
見知らぬ天井が見えた。

不審に思い、身体を動かそうとしたら
何か生暖かいものの所為で身動きがとれない。

(生暖かい…むしろ、ナマモノ…)

あまりの恐ろしさとおぞましさにアタシは瞬時に凍った。
見たいけど、見たくない。
見えそうで見えないチラリズムと一緒だ。(いや、ぜんぜん違うって!)
とりあえず、このまま今に至るまで振り返ってみよう。

(昨日は確か殺人予告を受けて…飲みに行った!!)

簡潔に思い出してみた。

思い出したくないことまで思い出してしまった。

またもや憂鬱になった。
むしろ、先ほどよりも問題が増えて余計に憂鬱だ。
まさにレ・ミゼラブル(あぁゝ無情)状態?

そんな風に現実逃避をしていると… 動いた。


(− あなた!!ほら、動いたわ!!赤ちゃんが動いてるわ!

  ははは、そうだねK子(誰やねん!)元気そうな子で何よりだ。

 − あ!また蹴った。)


って… 

「いたーーー」

痛いよ。自分。
なんか 引っ張られてるヨ?
キノセイ、キノセイ。

「気のせいじゃないぜ。おねーさんvV」

あぁ、きたね。
黄金パターン。

酔った、勢いで一夜を共にしてしまう。
若くはないけど ワカゲノイタリ。

油を差し忘れた機械のようにギシギシと首を動かして熱源を目にいれると、
アタシを瞬間フリーズドライ加工した原因が見えた。
でね、思ちゃったわけですよ?
あまりの相手の美麗さに。


オニイサン…おイクラですか?


フェロモンが!テンプテーションが!!!
ナンだよ!この滅多にお目にかかれないワイルド アーンド セクシー系!
ってか居酒屋行ったはずなのにいつのまにホストを引っ掛けた!自分!!
ありえねぇー!ありえなさすぎだよ!!

「昨晩は美味しくいただかせて頂きました」

「お粗末さまです」

アタシの視線に何を思ったのかそんなことを言ってきた男に向かって、
アタシもついつい返してしまったが、アタシは何かの食材デスカ?
そんなアタシの反応に男は楽しそうに、アタシを見た。

「おねーさん面白いね」

きっと、今のアタシは内心の焦りを無視して無表情だろう。
あまりのテンパリ具合と衝撃に顔の筋肉の神経が一時的に遮断
オワ 麻痺されているんだと思う。

「昨日の反応といい、今日といい 何だか惚れちゃいそう♪」

何した!昨日の自分!!
恐ろしいことに思い出せない(真っ青)
むしろ、男を落としたそのテクとやらを今後の参考に思い出した。
が、ろくなことじゃナサソー…。

アタシは今ここで悟った。
これが一生に一度来るか来ないかのモテ期だ!
嬉しいよ。嬉しいけどさ。
アタシには分かるんだよ。
いくらモテ期だといっても…男運が最悪だということが…


アタシの好みは生活の安定してるってのが必須ですから!!!!!!残念。


2005年06月16日(木) 今日からマのつくアルバイター。

御機嫌よう。

偉大なる魔法使いにして、

崇高なる魔法使い様。


わたくしは古の昔、あなた様と契約を交わしたもにでございます。













ぐはーーー

「なに??ねぇ?何のなのさ!???
 そのこっぱずかしい口上は誰が言ったのさ!」

「さすがわ魔法使い様!
 あのお馬鹿さんに気に入られるなんて素晴らしい才能(うっとり)」

「あのお馬鹿さんってアレか!!
 つい先日現れたアレなのか!!!」

「お馬鹿さんったらよっぽど魔法使い様と会えたのが
 嬉しかったのでしょうね。
 帰ったら即行で皆様に言いふらしておりましたわ。」

「(何を?)」


2005年06月14日(火) 猫を拾いました。



握り締めた 拳が震える。

それは、恐れか? 恐怖か?



はたまた怒りか?













よぉーし、落ち着け!
とにかく落ち着くんだ、アタシ!!!

深呼吸が肝心だ。
吸って
 スーーーー
吸って 吸って
 スーーーーーースーーーーー
吐いて
 ぐハッ    ゲホホ。グフっxx



だ、ダメだ!…幻じゃナイ!!





目の前の現実に、あたくしは眩暈を覚えたのです。










ことの発端は、雨の日に見つけた汚れた二匹の捨て猫だった。
いや、ただしくは
小汚いない捨て猫のような少年たちを見つけたことだった。
警戒もあらわに、山吹色の猫は傷ついたオレンジ色の猫を守っていた。
いやぁーあの時はホロリと来たね!
自分も傷ついてるって言うのに、ひっしにアタシを威嚇してるんだもん。
だから、
だからなのかな、普段なら絶対にしないことをしてしまった。



アタシは自分に責任はとれないことはシナイ主義。
だってそれが賢い生き方だから。
自分のしたことに対して責任をとるのは必要最低限の義務、
だから、責任のとれないようなことはシナイとアタシはルールを自分に決めた。

我ながら立派な心がけだよ…涙がでるネ!!

まぁ、だからだろうか。
アタシは同年代の子たちに比べるとかなり協調性がなかったりする。
ぶっちゃけ、クラスからは大分浮いていた。

クラスに一人いる(いるのか?)
ちょっと変わった子の宿命だと思っとこう…。


うぉ!?話がそれた。
まぁ、そんな訳ではやまったかな、アタシ…。

山吹色の方に猫騙しくらわせて、オレンジの方を担いで逃げてみた。
案の定、もう一匹がアタシを追ってくる。

作戦成功★(グッジョブ!自分!!)

肩に担いだオレンジ色の猫はみょうに軽かった。
コイツ、霞でも食って生きてるのか!?ってほどに。



そんなこんなで猫を拾いました。
拾った当初はかなり衰弱していたけれど、
今ではなんだかんだいってありあまるほど、元気です。
とりあえず、拾った者の責任として飼ってみたりしています。

アタシの腰にしがみついて寝ているオレンジ色の猫は ミカン(アタシ命名)
アタシのベットの隅で丸くなって寝ている山吹色の猫が ユズ(アタシ命名)


野良のはずなのに なんだかみょーに懐かれました。


いつのまにベットに入ったんだ!???







握り締めた拳が、脱力とともにほどかれた。


2005年06月05日(日) やさしい嘘がつけなくて。

やさしい嘘がつけないのは…

君じゃくて、私のため。


だからね。

忘れてもいいんだよ。





















「きらい」

君の顔がゆがむ。

「君なんかいらないから。」

私が笑って、言えば言うほど
君は傷ついた。


「だからさ、別れよ」


これが君の最後の恋になればいいのに。
今、世界が終わればいい。



君は私のだよね?




あぁ、神さま。
こんなことになるなんて思わなかったよ。

その笑顔だけでこんなにも幸せになれた人
呼ぶ声だけで、嬉しくて、切なくて…

あぁ、神さま。
こんなことになるなんて思わなかったんだ。

すきすぎて狂ってしまいます。
愛しすぎて憎んでしまいます。


だから、君を傷つけてしまう前にこの思いを持っていきたいと思います。


どこか遠くに
私だけが持っていける場所へ。


傷つけたくないのに
傷つけたい。

こんなにももろい愛を抱えているだなんて…
















いっしょう、私を忘れなければいい…
どうか、私を忘れて幸せに。










やさしい嘘がつけなくて、
そんな嘘に騙された君を 私は信じたかった。


ナナナ

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