lucky seventh
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2005年05月27日(金) アタシ以外見ないでチョウダイ

ねぇ、あなたが好きなのよ。











組んだ腕

握った手のひら


どうしてなのかしら?


心はこんなにもあなたを望んでいるのよ。



あなたの目は私以外の人も映す。

ねぇ、不安なのよ。


アタシ以外見ないでチョウダイ。

アタシだけを見てチョウダイ。



それだけでアタシは、ただ あなたを好きでいられ続けるから…




リライトサイト様のお題より。
好き過ぎる7のお題 3



2005年05月26日(木) 多角形ロジック スルー

どこぞのファーストフードと同時刻、
ここでもまた友人同士の一方通行の会話が繰り広げられていた。
自分の許容量以上のことが起こると聞こえなかったふりあるいは、流す少女と。
思い込みと行動力が比例する少女のかみ合わない二人がばったり会ってしまったことから始まった。


「この浮気もの!!」
出会いがしらは平手打ちから始まった。
殴られた少女はぼんやり自分がなぜに殴られたのか考えていた。
殴ったのはこれまた同い年くらいの見知った少女。

だがしかし、自分は断じて同姓と付き合う趣味はない。
むしろ、健全な友情を築いていたはずだ。

「やぁ、久しぶり」
とりあえず殴られた少女は笑って挨拶してみた。
殴った少女の言葉をさらりと流しておいて、
いかにもな作り笑いで笑う少女の殴られた頬は真っ赤だった。

「ひどい、あんまりよ!!」
しかし、殴った少女のほうも聞いていない。
この場合は聞かなかったよいうよりも聞こえなかった、耳に入らなかったと言うだろう。
殴られた少女に抱きつき、胸をたたく。
けれど二人の少女はおよそ同年代、同じ身長であり
同じような力の持ち主であるからして…

「ぐっ…ハッ」
その拳に強打された。
(ナイスパンチング!)
声に出しては言わない。言ったところで聞こえてないのが関の山だから。

「…」

「グスッ…」

「…」

「グッ…」

「…」


「ごめんなさい。」
しばらくした後、少女は謝った。
しかし抱きつかれている少女は知っている。
平手打ちから始まるその他もろもろの行動について謝ったことではないのだと。

「いいんだよ。と言うわけで私は帰るから」
自愛にとんば微笑でそっと少女の肩に手をおいて、抱きついた身体を話す。
とりあえず分ったふりして頷いておけば十中八九帰れるだろう。

「私、あなたを信じているわ!だから…」

「じゃ、そういうことで!」

だがしか、掴まれた服のすそに少女は動けなくなった。
なんだかんだ言いつつ結局堂々巡りなのである。


2005年05月24日(火) 多角形ロジック デコボコ

ファーストフードの一角、向かい合うようにして一組の男女が座っていた。
かたや黒髪パッツンの純日本少女、
かたや明るく脱色した髪に色眼鏡をかけた軟派そうな雰囲気の少年。
点も線もなさそうな二人の共通点は顔が妙に整っていることだった。


「実はなんか私、嫌われてるみたいで」
少女は唐突に。
ファーストフードの紙パックをストローでズーズーとすすりながら無表情で言った。

「それはやっぱ世の中、皆の太陽!輝く俺!!みたいには行かないわな〜」
それに対して、少年は笑顔で切り替えした。
恐ろしいまでのプラス思考、自己中心的な少年は俺様至上主義だった。

「うん。なんていうか君と話してると何もかも馬鹿らしくて、
 悩んでる自分がほんとーーーーっに、愚かしく思えるよ」
少女は紙パックのストローから口を離し、どこか視線を遠く
むしろ明後日方向を見ながら薄ら微笑いを浮かべながら言った。

「そーだろーそーだろー」

「いや、褒めてないから」

自信満々にふんぞり返る少年に向かって、少女はビシッと突っ込んだ。
どうやら二人の意思疎通はい今だ測れていないようで、会話は微妙にかみ合っていなかった。



ことの起こりは、一本の電話だった。


2005年05月23日(月) 君の世界がこうして終わってしまっても、僕の世界はずっとずっと続いていく。

永遠を誓ったのに、君は もういない。


















「あたし、怖くないの」

彼女はそっと微笑んで言った。

「あたし、悲しくないの。」

そう彼女は微笑んで言って、僕を見た。


「あたしは死を受け入れるわ」


その微笑みは穏やかだったけど、どこか遠かった。





余命

そう聞いて、彼女は泣き叫んだ。
あの頃の彼女は泣き叫ぶことができていた。

「あたしは後どれだけ生きるの!?」

「あたしは後どれでけ生きられるの!??」

手当たり次第に物を投げては壊し、彼女は喚く。

「死ぬのよ!!死んでしまう!!!」


「なぜ?なぜ あたしが!!!」

描いて、夢が消えて
少しづづ築いた夢が壊れた。

そうして
泣いて、泣いて、泣いて、泣き続けて

「なぜなのよぉ…」

叫んで、叫んで、叫び続けた声もやがて消えていった。

誰も答えてくれない。
誰もその答えを知らない。

「なんでなのよぉー…」

体は理解できなくとも、心では理解していた。
誰も答えることなどできないと。


けれど、
それでも僕は彼女を思い続けた。


あの誓いを君は覚えていますか?

僕らはあの幼い日に、あの白い教会で誓い合った。


死が二人を別つたとしても永遠の愛を誓うと。


あの思いは本物だったのに、彼女はそれから僕を拒んだ。
あの穏やかで、遠い微笑を浮かべた日々の彼女は、
「あなたには未来があるわ」

自分はもう過去だと言うように、そうして僕を拒んだ。




君の世界がこうして終わってしまっても、僕の世界はずっとずっと続いていく。
と、いうのに…








にびいろサイト様のお題より。 
文中10題 03


2005年05月14日(土) 年下の男の子

正直なことは美徳だと、思う。

最近の世の中は嘘つきが多いし、
むしろ人間関係を円滑に築きたいならば多少は偽ってなんぼだし。

そりゃね、誰だって本音で言える人は貴重だと思うよ。
そういう人がいれば、嬉しいし、楽しいしそういった側面もあると思う。
あくまでも思うよ。
正直その矛先が自分に向いたら、気が気じゃないし。

要するに…
だからといってね、正直すきるのもどうかと思うわけよ?アタシは。













年下の男の子
 1.隣の家の男の子は猟奇的!?それは脅しですか?脅迫ですか??














「殺したいほど、貴女が好きです。」

告白された。
なんだかとてもつもなく物騒で不穏な言葉が混ざっているのは気のせいか?
頬を染めて、はにかみながらそう言った少年は文句なしに可愛かった。
が、しかし。
世の中は物騒だ。
お隣さんが、実はストーカーだったなんて誰も気づくまい。
アタシも今の今まで気づかなかったよ…。

(せっかく可愛いのに勿体ない…)

その時、アタシは紛れもないこの不足の自体に
そんなアホなことしか考えられなかった。


意識が彼方に飛んでいる。
そう、人はそれを現実逃避と言う。










「お疲れ様です。」

笑っているはずの笑顔が引きつる。
今日はいつもの倍以上に疲れた。
ロッカーから鞄を取り出す腕が妙に重くも感じる。
今朝の恐ろしい脅迫、もとい愛の告白劇が仕事の合間も頭から離れなかった。
あれから一日経とうとするのに引いた血の気は戻ってこない。
いつもはしない凡ミスをして、周囲にも迷惑をかけてしまい猛烈に反省した。

「はぁ〜」
(公私混同はしないはずだったのにね…)

生まれて初めて生のストーカー(自分を狙う)をエンカウントしてしまった。
自分でも気づかなかったが、衝撃は予想以上のものだった。
ただでさえ愛想がよいと言えない顔(サービス業では致命的)なのに
今日は笑顔っぽいものしか浮かべられなかった。
最後のほうには筋肉疲労で盛大に頬が引きつっていた。
今も、笑おうとするだけで頬が引きつる。

(明日、筋肉痛になったらどうしようか…)

うふふ。薄ら笑いを浮かべて内心かなり自棄になっている。
なんせ、明日のためには家に帰らなくてならないからだ。
隣の家にはストーカーが居るというのに、帰る…
アタシはそんなチャレンジャー精神は自慢じゃないが、ナイ。


「か、帰りたくない…」


ついつい声に出た呟きに、ふっと笑い。
アタシは怪しい笑みを浮かべ、夜の街にくりだした。
このとき、自分が大人であることに感謝したことはないだろう。


「こっからここまでの全部で。」

ふいに見つけたイイ感じのお店に入り、そこまで言って、
アタシの記憶は気がつけば、途切れていた。


恐るべし、酒の力!


2005年05月08日(日) 1つを2つに、2つで1つ。

同情なんていらない。

代わりでもよい。


ただひとつ、思い出が欲しかった。














「あと、持って半年です。」

目に痛い白衣を着た男が、沈痛そうな面持ちで言った。
その瞬間、アタシの目はいように乾いていて、
涙なんてこれっぽちも出やしなかった。
その代わりと言っては何だけど、アタシの半身が泣いた。

泣き虫なのはいつだってアタシの方なのに、
滅多に泣かないアタシの半身が泣いて、
やっとアタシは、自分が悲しいんだということが分かった。

「摩耶」

アタシの大事な半身。
まだ幼いアタシ達は瓜二つ。

「伽耶」

いつだってアンタはアタシの大切で大事な人。
ただ一つの魂を二人で別けて生まれてきた。



ナナナ

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