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■雨降って父固まる。
2004年08月31日(火)
この土日はずっと雨だった。嫁と娘・R(1才)で遊びに
行く予定があったのだが、Rが濡れて風邪でもひいたら
いけないということで中止。

1日中家にいるのも暇なので、せっかくだからRを相手に遊ぶか、と

「アッチョンブリケー!」

などとやっていたら意外に受けが良く、Rはケタケタと笑い
僕の体にまとわりついてじゃれつくようになった。
ああ父娘の愛が深まった、と感動せずにはいられなかった。

何故ならば、例えば僕と嫁が同じ部屋にいる場合、
Rが「遊んで〜」と寄って来るのはほとんど
嫁のほうなのである。

嫁の体にベタベタまとわりつき、キャアキャア叫んで
遊んでいる。僕の体だって空いているのに

「R、父のほうへもカモン!ばっちこい!ファックミー!」

お色気ポーズで必死に呼びかけても見向きもしない。
僕は一人寂しく

「ちっ。Rよ。三十路男の体も捨てたもんじゃないぞ。
 見てくれは悪いが一度味わったら病み付きになるぞ。
 君のお母さんだって…ウヒャヒャ。ま、まだ乳飲み子には
 分かるまいて…」

ブツブツふてくされるしかなかったのである。
しかし、雨降って地固まる。家でじゃれついてたお陰で
逆にRがベタベタしてくれるようになった。

やがてRはグズグズと眠くなった仕草を見せた。
そろそろ昼寝の時間である。実は僕も眠くなって来ていた。

横になってウトウトとしていたが、愛が深まり
「お父ちゃんかまってモード」になったRが
そうは許してくれなかった。

僕の胸をばんばん叩く。鼻を思いっきりつまむ。
おまけにすかしっ屁をかます。痛いやら臭いやら。
でもかまってもらえて嬉しいやら。

それでも眠気は強まり、僕は薄れゆく意識の中で
井伏鱒二の一節が思い浮かんだ。

鼻につまみのたとえもあるぞ。
オナラだけが人生だ。

お先におやすみサヨナラサヨナラ。zzz…。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■嫁を落とすにゃ言葉は要らぬ。甘いお菓子があればよい。
2004年08月30日(月)
「やらせれ」

「やだよ」

単刀挿入、もとい単刀直入の僕と嫁のやりとり。
「そもさん」「せっぱ」並みの直球禅問答。

結婚前から数えると10年以上ツガイになっていると、
もう遠まわしな甘い言葉や色っぽいムードとかは
必要ない。こちとら長い間おあずけを食らっているので
重心が下半身に移動するばかりで切実なのだ。

いや、必要ないと思っているのは僕だけであって、
はしょったりするから嫁に拒絶されるだけのこと
かもしれないが、それはひとまず1回目的を達した後で
ゆっくり考えることにする。

一方で娘・R(1才)が深夜だというのに「あきゃきゃ」と
起き出してしまった。一旦起きてしまうと寝かし付けるのが
一苦労である。やはり育児が大変な今、嫁は嫁で色気も
クソもなく、ただ眠気と疲労があるのみなのが現状なのだが…。

「はあ…チョコレートかなんか食べたいなあ」

やはり疲れが溜まっているのか、嫁はじゃれるRの相手しながら
溜め息を漏らした。そういえば僕も食べたい。僕も疲れているか、
キットカットとかチロルチョコとか、そういうものを体が欲する。

「じゃあコンビニ行ってチョコ買って来るか」

ちょっくらチャリでひと走りして来ようと考えたところ

「ホント?行ってくれるの?じゃあチョコ買って来たら
 今夜はOKよ」

嫁は大喜びでガバアと大開脚のポーズを取った。
おお。開かずの天の岩戸がこうもあっさりと。

「でもお前…いくら何でも安すぎだろうが」

一応Rの目もあるので嫁をたしなめると、

「んー。じゃあシュークリームとチーズケーキも」

嫁は少し考えて追加注文をした。それでもカツ丼一杯で
やらせてくれるという上野の浮浪者婆さんより格安だが…。

僕は深夜、コンビニに走った。致したいがためにゴム製品を求めて
コンビニに駆け込んだことはあるが、致したいがために甘いものを
求めて行くのは人生初めての経験であった。

甘い家族計画。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■カボチャッカ奮闘。
2004年08月29日(日)
晩飯のおかずに、見慣れぬものがあった。

僕は好き嫌いが多いので、それにムカついている嫁は
あまり冒険的なメニューは作らない。だからいつも
似たようなオカズが出てくるのだが…。

それは茶色と黄色の間ぐらいの色合いで、練りもののようで、
皿にこんもりと乗っていた。

娘・R(1才)のうんちそっくりであることに気付き、
食欲を削がれてしまったが食べないわけにはいかない。
残せば嫁の機嫌が悪くなりそうで怖いので、食べますよ
食べますよ、と意を決して口の中に含んでみた。

口の中に広がる酸っぱい味、そして牛乳を拭いた後の雑巾のような、
はてまたゲロで溢れかえった場末飲み屋街の裏路地のような悪臭…。

まま、まっずー!まずいというより腐ってるんじゃないか。

「嫁、コレ臭いし酸っぱいし、痛んでるんじゃないのか…」

嫁に恐れながらご報告申し上げてみたところ

「それはカボチャにヨーグルトを混ぜたものなの!
 腐ってなんかないわ!Rちゃんはパクパク食べてたわよ!」

失礼しちゃうわねとばかりに猛烈に抗議された。
これで僕はRより好き嫌いの多い困ったチャンの
レッテルを貼られてしまったようだ。

だってヨーグルト嫌いだもん。ぷー。

それにしても、おらの田舎ではこんなカボチャの
食べ方はしなかったべ。やっぱ東京の嫁さんは
やることが違うのう。

カボチャーショック。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■風呂ンティアスピリット。
2004年08月28日(土)
汚い話だが、僕は風呂が嫌いだ。

休みの日、娘・R(1才)となら喜んで入るが
普段夜遅く仕事から帰って来た後は、それから
浴場まで行く気力などない。風呂入ると疲れるし。

浴場は嫌いだが欲情は好きなので、よく嫁を襲おうとするが

「汚い!風呂に入らない体で寄るな!」

不潔な男はモテない。露骨にえんがちょ扱いされるので、せめて
欲情した時だけは入浴することにした。つまり我が家では
僕が風呂に入るイコール「今夜は…分かってるねムフフ」の
意思表示なのである。イヤとは言わせない強制イエスノー枕。

「さあ、僕は風呂に入ってくるよ。偉いよ。僕。体綺麗にするよ」

今夜、僕は大々的にアッピールして風呂に入る。

「はいはい。入ってきなさい」

嫁は素っ気無く答えるが、照れ隠しであろう。
そういうことだから布団でシナ作って待ってろー!

意気揚々前途洋々湯加減上々わき毛ボーボー。
新婚初夜の新妻のように身を清めて風呂から
上がってくると…。

嫁、既に寝てるし。

乳を揉んでみてもビクとも反応せぬ。
無反応な女体ほどつまらないものはない。
いつからこんなことになってしまったのだろう。
Rを産んでから嫁は全くその気がなくなってしまったという。
それに育児のためか夜は絶えず眠い、眠いと言い、
泥のように眠ってしまう。

勝手にはしゃいでいた僕のひとり相撲であったことよ。

ひとり相撲のついでに、ひとり発電して寝るか…。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■むしろ指、さされ隊。
2004年08月27日(金)
嫁の誇らしげな笑顔がむふーんと迫って来て、

「Rちゃんにね、ママはどこにいますかーって聞いたら
 私を指差したのよ!」

1才の我が子が自分を母親と分かってくれた喜びを
報告してきた。だったら僕もやってみたくなるではないか。

夜だったのでRは既にお休み中であったが、深夜にムックリと
起き上がってきた。すわ、チャンス到来。

「Rちゃーん、あなたのお父さんはどこですかー」

Rはさっと人差し指を立てて僕に向けた。
キャー!Rが僕を認知してくれた!

「ね、Rちゃんはちゃんと分かってくれたでしょう」

なんというか、ハートを射抜かれた感じである。
で、めろめろになり床に就いた翌朝。
もう一度やってみようと思った。

Rが僕を父親として認めてくれていること。
それが僕に「僕は父親である」という再認識をさせ、
責任感もモコモコと湧いてくる。

「お父ちゃん、Rちゃんに綺麗なおべべを着せたいから
 お金稼いでくるぞ!」

出勤前のテンションも高くなることであろう。

「Rちゃん、あなたのお父さんはどこですか?」

既に起きていてオモチャで遊んでいたRに声をかけた。
さあ、僕の顔に、胸に、どこでもいい、突き刺さんばかりの
指を向けるがいい!

しかしRは僕には目もくれず、脇にあった
ちゃぶ台にすがりついた。

ちゃぶ台が父親だとー!

てめえ四つ足の安物家具の分際で僕の嫁に手を出しやがったな!
Rを仕込んだ時の体位は何だ!当然「ちゃぶ台返し」だろうな!
…なんつって。

この日、僕は仕事のやる気も失せダルダル。
このままではまずいので、家に帰ってから再度挑戦である。

「Rちゃん、あなたのお父さんはどこですかあああ?」

Rの目の前に、かぶりつきになって迫った。
Rの瞳の中にはナッシングバットマイフェイス、
他のものを映させない勢いで臨んだ。

Rちゃん、頼む。昨日の夜と同じことをしてくれれば
いいんだよ。しかしRはそんな父の願いを思いっきり
シカトし、人差し指を高く、天井に向けて突き出した。

「ああ、君のお父さんはお空の上にいるんだね…」

僕は草葉の陰に隠れなきゃならんのだろうか…。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■父帰る。
2004年08月26日(木)
朝、仕事に行く時に

「じゃあ行ってきますよ」

嫁と娘・Rに声をかけ家を出ようとしたら

「うぎゃーん」

なんと、Rが泣いてしまったではないか。
そんなにお父ちゃんのことが好きなのか。
Rの気持ちは大変嬉しい。しかし僕は妻も娘もある身…。
ふふふRよ、おいらに惚れちゃいけないよう。

いつもだったら覚えたての「バイバイ」の仕草をして
にこにこ笑っているのに、今日に限ってどうしたことだろう。

…ひょっとして、僕が死んじゃうとか。
Rは赤ちゃんだけが持っている勘か何かでそれを察知し、
今生の別れだと思って泣いているのではないだろうか。

そう考えると怖くなってきた。

会社に行く途中車にはねられて交通事故死とか。
昼飯を食ったら猛烈に腐ってて中毒死とか。
小鳥さんに誘われてビルの屋上に登り、そこから転落死とか。
上司に「インド支店行きのインドーを渡す」とかギャグを
かまされショック死とか。

工事現場の前を通ったら鉄骨が落ちてきて
そのショックでエスパーに、とか。

色々と危険な場面を考えながら一日を過ごした。
しかし当然そんなこともなく、平凡な一日で終わり、
家に帰ることが出来た。ああ、平凡って素晴らしい。
お父ちゃんは今日も帰ってくることが出来たよ。

よし、今日は給料日でもあるし自分の無事を勝手に祝して
景気良く嫁でも襲うか。

嫁を襲って腹上死、なんてことになったりして。

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■歯隠レンジャー。
2004年08月25日(水)
「Rちゃんに歯が生えてきたのよ」

嫁が娘・R(1才)の歯ぐきに白い乳歯らしきものが
見える、と言うので

「Rちゃーん、あーんして。お口あーんして〜」

Rの唇に触れて口を開こうとするのだが

「うー!みゃんみゃん!」

獣のような声を上げて口の中を見せてくれない。
それならば

「たかいたかーい」

Rを持ち上げてご機嫌を取ってみたところ
きゃははははーと口を大開きにして笑いおった。
これで口の中が観察できる。ふふふ、これぞ中国最大の
戦術家、諸葛孔明が編み出した計略、「北風と太陽の術」

謀略を以ってすればこんなことは、赤子の口を開くより
簡単である(苦労しとるやんけ)

さて、口の中を覗いてみると、確かに下の歯茎の中に2本、
白い乳歯が見える。まだ出て来てはいないが近い内に
にょきんと歯茎を突き破ってくるだろう。わはは、嬉しいな。

しかし、赤子に乳歯が生えると顔付きが変わるという。
これからは赤ちゃん特有の、「ぽよぽよ〜ん」とした
愛くるしさは見れなくなってくるのか、と思うと
寂しくもなってくる。アンビバレントな悩み。

この不条理な感情は前にも感じたことがある。僕が今でも
愛して止まない、元近所の美少女Rちゃん(現在音信不通)が
だんだん大人びた表情になってきて、それを見て

「あああ大人になっちゃうよ〜」

と、嘆き悲しんだことがあった。
つくづく僕はロリコンであることよ。

ま…乳歯が見えてきた、とか目に見えて分かる子供の成長は
格段に嬉しいことである。今のRがしてくれる最大の親孝行と
いえよう。

これを孝行乳歯といいます。

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■酒と泪とオヤジと娘(と嫁と母)
2004年08月24日(火)
昨日、母の還暦祝い&娘・Rの1才祝いの席で
ビールを二本飲んだだけでとっとと酔い潰れてしまった、
という話を書いたが、一番の失態を書き忘れていた。

宴が終わり、家に帰って来た時のことである。
玄関のドアを開け、Rをベビーカーから抱き上げて
家の中に入ろうとしたら、ごつっと、Rの頭を
ドアのフチに当ててしまったのだ。

しまった。酒のせいでふらついてしまった。

「ぶびゃーん!」

なだめる間もなくRは痛いようと泣き叫び

「お前は何やってんの!」

母には5年ぶりに怒鳴られ

「あなた、酔っ払ってんでしょ!酔ってRを抱かないで!」

嫁にはマジ切れされ、母嫁娘の女三人に姦しく包囲され、
僕ちゃんまで泣きたくなったのであった。

考えてみると、酒が入った時に女体を抱くと
ろくな事がない。

酔った上で女体に挑もうとしても立ちが悪くなる。
よしんば立ちが良くても途中で息切れしてリタイアする。
女体にしてみれば酒臭いわ途中で投げ出されるわで
失礼極まりないことであろう。

そんなわけで20代の頃から、僕はこういった経験を踏まえ、
酒を飲んだ場合は例え目の前に据え膳の女体があろうとも
大人しくし、和やかにへべれけになることにしている。

それなのに犯してしまった今回の失態。
乳飲み子の娘といえども女体であり、タブーを破ったことで
事故を招いたことには変わりない。猛反省をしなければならない。

飲んだら乗るな(女体に)(女体に)乗るなら飲むな

の精神を改めて徹底することにし、更には女体より
大事な大事な我が娘Rに対しては

飲んだら抱くな 抱くなら飲むな

のメッセージを会社パソコンのスクリーンセイバーに
流して自らを啓蒙することにした。

これでもう「酒の上のふらち」はあり得ないはずである。
なのでどなたかサシで飲みましょう。

酒の上のふりちんぐらいはあるかもしれないけど。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■太平の眠りを覚ます上機嫌…。
2004年08月23日(月)
娘・Rの1才誕生日と母の還暦を祝うべく
ちょっと奮発して日本料理の店に行くことになった。

値段も高けりゃロケーションも高い、某新宿摩天楼ビル49階の店。
普段社会の底辺にへばりついている僕だが、親と子供の人生の
節目だ。たまには舞い上がってもいいだろうと、店に電話で
問い合わせた時に

「眺めはいいですかねえ、えへへ」

舞い上がり過ぎて高いところ好きなバカ丸出しで聞いてみたところ

「窓はありますが…眺めはよくありません」

との大変正直な答えが気に入り予約してしまった。

ほぼ12時ジャスト、嫁とR、そして僕と嫁の母を引き連れて店に入る。

「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」

着物姿の女将(?)が現れた瞬間

「ぎゃわああああああん」

Rが人見知りと場所見知りを全開に発揮して絶叫。
それでも女将は全然慌てることもなく

「あらあら、じゃあおんも見ましょうね、おんも」

僕らを座敷に案内してくれた。はて、眺めはよくないのでは
なかったかと思ったのだが、その個室は…角部屋で眺めいいじゃん!
昼間でガスっていたが文句なしの摩天楼。
夜に愛人でも連れてくれば最高にエロくてしっぽりしたムードを
醸し出せることうけあい。

Rは徐々に座敷に慣れてきていつものペースを取り戻した。
料理を運んでくる女将にも泣くことはなく、

「あ〜たたたたっ」

字で表すと北斗の拳の雄叫びになってしまう甲高い声を上げて
ご機嫌であった。僕も昼間からビールを飲み

「アハハ、おいしいな」

上機嫌でやっておった。二本目を注文したところ嫁が

「あなた、大丈夫なの?」

と釘を刺されたが、瓶ビール二本なんて飲んだ内に
入るかと一蹴した。それがいけなかった。

食事が終わり嫁母とだけ別れ、僕の家に着いた途端
僕は思いっきり寝に入ってしまった。

僕の母が帰る時に起こされたが起きられず

「じゃあ私が送っていくわ」

と嫁。その後、僕がRを風呂に入れる役目であるため
夕方再び嫁に起こされたが起きられず

「じゃあいい」

と嫁。今、ようやく目を覚ました午前0時。
既に嫁もRも隣で寝ていた。嫁、怒ってるだろうなあ。
ちょっと様子を窺おうと思い、嫁のフトモモを撫でて
みたところ、

「ばしん」

ものすごい勢いで撥ね退けられてしまった。あわわ…怖い。
そんなわけで寝室から逃げてきてこうしてパソコンに
向かっている。怖さのあまり眠れない。ビールさえ飲まなければ…
いや、一本だけにしておけば…和やかな一日で終わったろうに。
しかし本当に酒に弱くなったものよ。

たった二本で夜も眠れず…。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■花火ら大回転II。
2004年08月22日(日)
としまえんの花火大会を見に行って来た。

毎年この時期になると、としまえんから程よく近い我が家には
ドンドンパンパンと景気のいい音だけが聞こえてくる。
これはとても悔しい。

アパートの隣の部屋からウフーンとかアハーンとかヨガリ声が
聞こえてくるぐらい悔しいのである。

そんなわけで嫁と娘・R(1才)を引き連れてレッツラゴー。

「あ、レジャーシート持ってくるの忘れた」

「今頃なに言ってるのよモオオオ!」

としまえんに着くなり嫁にふがいなさを罵られる。
としまえんだけに年増怨〜なんつってウヒャヒャ。

ひとつだけ、Rが花火を怖がらないか?というのが心配であった。
一度嫁の実家に帰った時にちょうどやっていた花火大会を
チラ見したが、その時は平気だったので、丸っきりダメではない
だろう、ぐずっても近いからすぐ帰れる。そんな感じで構えていた。

程なくしてどどどーんと花火が天空に上がった。
思ったより派手だ。でかい。さて、Rの様子は

photo
…あああびびってる。

しかし、泣くところまではいってないので
しばらく様子を見れば慣れてくれるかもしれない。

「ほーら、肩車しちゃうよーん」

Rを口車に乗せつつ肩車。
としまえんの花火は短い。30分程度で終わってしまう。
最後のフィナーレではこれでもかというぐらいの
集中打ち上げで迫力満点。

どんどんぱんぱんどんぱんぱん。

いつの間にかRもボーっと魅入っていた。よかった。
うまく慣れてくれたようだ。

家に帰ってから汗をかいたので早速お風呂。
僕はRを風呂に入れる役目がある。嫁はその間僕の着替えの
パンツを出す役目がある。しかし

「えへ。出すの忘れちゃった」

どんどんぱんつどんぱんつー!

地団太を踏んでも嫁は動かない。僕は家の中ストリーキングを
断行せざるを得なかった。これでもう何度目だろうか。
嫁は忘れたというよりも、「そのぐらい自分でやれよ」
という感じである。

あとでお父ちゃんの特大ヘビ花火をお見舞いすることにしよう。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■この指舐めれ。
2004年08月21日(土)
娘・R(1才)に絵本を見せていた。

「はい、これが猫です。にゃんにゃんにゃんこ」

猫の絵を人差し指で示して説明すると、Rは猫よりも
僕の指をシゲシゲと眺めてしまう。これじゃあまるで
バスガイドが

「右手をご覧ください」

と言われたのを真に受けて、言葉どおりガイドの右手を
見つめてしまうという、あほな観光客である。

しかしRはそこでは終わらなかった。僕の人差し指を
がっしりと掴み、口の中に含んでしまったのである。

歯のない歯茎でがぶっと噛まれ、舌でねっちょり舐められる
感覚が指を通して伝わってくる。…ちょっと気持ちいい。
そしてRの反応は、

「まっずー」

とでも言いたげなしかめっ面になり、指をぷっと離した。
ふふふRよ、何事も舐めてかかると人生痛い目を見るのだ。
何を隠そうお父ちゃんは手を洗ってないのだ。はっはっは。

ていうか指よりも絵本を見て欲しい。
僕は再び絵本の絵を指差して

「これは豚さんだよー。ぶーぶーぶたさん」

するとRは豚よりも僕の指をシゲシゲと眺め、
口の中に持って行き、

「まっずー」

ふふふRよ、何事も舐めてかかると…って、さっきやったじゃん。
ニワトリでも3歩歩くまでは忘れないというのに何だチミは!

とは言いつつも、Rの舌技はなかなかのものである。
お父ちゃんちょっと癖になっちゃいそうである。
それにパクッと指をくわえるさまがとても可愛い。
もっと舐めてえ〜ん。こうなると僕はもうデレデレになり
終わりである。

禁断の危険な父親いっちょあがり。

絵本を読むつもりが結局は娘に鼻毛を読まれて
しまう有様なのであった。

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※お詫び※
昨日の投票ボタンはタグの打ち間違いのため、メッセージが
変わりませんでした。何度もカチカチさせてしまった皆様、
申し訳ございません。昨日のメッセージは

「今朝の嫁はまた眠そうな仏頂面で… 」→
「 それは朝5時半にRが泣いて起きたから」

でした。お詫び申し上げます。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ムチムチ娘とモシモシ嫁。
2004年08月20日(金)
嫁がノースリーブを着ていた。
そんなもん着ているのは初めて見た。慣れてないせいか、
それともウチの中にいる時限定のつもりなのだろうか、
ブラジャアの紐がでろーんと露出しまくっていたが。

「どしたの、珍しくそんなもん着ちゃって」

「暑いのよ!それよりも私、保健所に電話しちゃった」

何…?保健所…?

聞くところによると、昨日娘・R(1才)の健康診断に行き、
体重が減ってるのはおかしいだの、Rの動きが鈍いだの
医者にボロクソに言われて落ち込んでいたので、
すがるような思いで保健所の栄養士に電話して相談を受けたとのこと。

「でもこないだ保健所に『母乳を与えるのはやめる方向で』
 って言われてなかったか?」

一週間前の日記に書いたとおり、そろそろ乳離れを考えるようにと
言われ、嫁は授乳回数を減らした。Rは母乳大好きで離乳食を
あまり食べないので、それが原因かとも思っているのだが…。

「そうよ。でも今日の栄養士さんはね、そういう現状なら
 授乳の回数を戻してしばらく様子を見ましょうと言ってくれたの」

母乳を与えながらフォローアップミルク(Rは全然飲まない)も
徐々に与えて慣れるようにしましょう、ということだった。

その他にもいろいろ嫁の不安要素を励ましてくれたようである。
保健所というと「食中毒店の手入れ」とか「野良犬の捕獲」とか
なんとなくバイオハザードっぽいイメージしかなかったのだが
優しいのだなあ。嫁の顔も昨日と違って明るくなっていた。

ありがとう保健所!頼りになる保健所!嫁は保健所を
ほっとけんじょー。

ま、僕も嫁と一緒にオロオロしてるだけじゃなく、

「お前は自分の育児を信じろ!」

と、五輪選手のコーチの如く励ましてやるべきだったな…。

ともかく初めて見る嫁のノースリーブ姿は、母乳制限解除による
開放感と心が軽くなったことの表れなのかもしれない。

僕はトランクス派なのでノーブリーフである。

※ご心配くださった方々からたくさん励ましのメールを
いただきました。ありがとうございました。ひとまず
現状をお知らせして、皆様にお返事していきます。
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■育児なし。
2004年08月19日(木)
会社から帰って来たら、真っ暗な部屋の中で嫁が真っ暗になって
落ち込んでいた。一体どうしたというのか。

嫁はボソボソと喋り始めた。

「R(1才の娘)の健康診断に行ったら、体重が落ちてたの…」

「どれくらい体重が減ってたの?」

「2週間で150グラム。この時期に体重が減るのはよくない、
 今後の成長にも影響してくるかもしれない、って医者に
 言われたの」

「そんな。見た目はムチムチなのに…」

Rはまだ歯も生えてないし、一人歩きも出来ない。
遅いといえば遅い方だが大して気にしていなかった。
しかし医者にそんな風に言われると僕も嫁と同様、
不安になって落ち込んで来る。

「Rは離乳食をあんまり食べないでしょう?それも
 メニューに問題があるのでは、って言われたし…」

そんなこと言われても栄養士じゃあるまいし
どーにもならないよなあ。

「それにRの動きも鈍い、って言われちゃって…。
 Rはおとなしいでしょう?でも、本来はもっと
 あっちからこっちへ、しょっちゅうドタバタ
 動き回るはずだって…」

そんなこと言われても闘牛士じゃあるまいし
どーにもならないよなあ。

ていうか嫁は元保育士じゃないか。

しかしなまじ資格とキャリアがあるだけに、嫁の子育てへの
自負なりプライドが傷付けられて落ち込んでいる面も
あるのかもしれない。

嫁は医者から言われたことをまだ続ける。

「家族みんなでワイワイ楽しそうにゴハンを食べれば
 Rの食が進むんじゃないか、とも言われたんだけどね」

「とは言っても、僕、平日は仕事だし。夜遅いし」

「お医者さんは『せめて朝ごはんはみんなで食べてますか?』
 って聞いてきたよ。でも…」

「僕は朝飯食えん」

「そうよ。『主人は朝食摂らないんです』って答えたら
 『ああそう』とか言われちゃって…」

僕はここ20年ほど朝飯を食ったことがない。そんなことを
今更言われても、なんだか僕まで責められてる気がしてきた。

Rは近い内再検査するんだそうだ。
今までは順調に体重が増えて、ほとんど病気もせず育って
きたのに。確かにあまり食べないが、見た目はムチムチの
まいっちんぐムチ子ちゃんなのに。

飯は食わねどデブ幼児。

僕らの何がいけないんだろうか。不安でしょうがない。
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■性教育的指導。
2004年08月18日(水)
なんとなく嫁を襲いたい気分だったが
嫁はテレビの前に座っていた。
オリンピックの柔道を見ているようだ。

ここは僕も柔よく剛を制す、の精神で嫁を
襲わなければならないと思った。

性欲嫁を制す〜なんつってぐへへ。

とりあえず会話なぞして様子を窺うことにしよう。

「日本の選手はどうよ」

「さっき一本背負いで勝ってたよ。すごかったよ」

ふーん。そうか。強いんだな。それでは僕も…と、

「じゃあ僕の一本も背負ってくれよ」

自分の『一本』を嫁の背中に押し付けて
速やかに寝技に持ち込もうとした。さあ、僕の
金メダルはもうすぐだ。しかし嫁は

「やだ、やめてよ。そんなもんくっつけないで」

冷たく背を向けたまま拒否されてしまった。
こういうノリは好きじゃなかったようだ。

柔よく剛を制す作戦は失敗に終わった。
体よく嫁を制す方法をなんとか編み出したいものだと思った。

やると思うな、思えば負けよ。

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■ヘイユー!声優!
2004年08月17日(火)
嫁がスーパーに買い物に行くのに付き合った。
娘・R(1才)が乗ったベビーカーをころころを
転がしながらうろついていたら嫁とはぐれてしまった。

「うわーん。ママー。どこー」

嫁を探しながらさ迷っていたら

「あっMさん!」

「久しぶり!」

かつて近所のゲーセンに入り浸ってたころの仲間に
ばったりと会った。2年ぶりぐらいだろうか。

あの頃はゲームにおおハマリしていて、ゲーセンに行くと
常連の仲間がいたもんだ。その中にMさんがいて、そして
僕の永遠の憧れの美少女であり、娘・Rの名前のルーツである
Rちゃんもいたのである。

もうほとんど散り散りになってしまったが…。
Rちゃんとももう半年以上会ってないし、
音信不通だしなあ…。あの頃、毎日のように遊んでいた
Rちゃんとの甘酸っぱい思い出が甦る。

で、Mさんは美人声優である。何回か

「もうMちゃん怒ったゾ☆プンプン」

とかモロのアニメ声を聞かせてもらって悶絶したことがある。
MさんはRをシゲシゲと見ていたので

「ああそうだ。僕、結婚して子供ができたんですよ」

「えーそうなんですか」

R、コンニチワしなさい…と言おうと思ったところで
ハタと口を噤んだ。

娘の名前はR。

それは美少女Rちゃんの名前と同じ。

MさんはRちゃんのことを当然知っており、僕が
Rちゃんにベタ惚れだったことも承知…。

「ええ。それってどういうことー!」と
突っ込まれるに違いない。

というわけで

「あはは、それじゃ、また」

Rの名前は言いそびれたままサヨナラして、
再び嫁を探すことにした。

「今の誰よ!」

ようやく嫁を見つけることが出来たが、
嫁はしっかり僕の姿をチェックしていたようだった。

「Mさんだよ。お前も会ったことあるだろうが!」

「ああ、声優さんの」

そう。嫁も一度一緒に飯を食ったことがあるはずである。
その時は確かRちゃんも一緒にいて…あああ、またRちゃんとの
思い出が甦ってしまった。

Mさんと会えたことで、かつての楽しい記憶を
ポコポコと思い出すことが出来た。
また会いたいものである。しかし、惜しむらくは…

声優さんには西友で会いたいものである。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。


■娘の顔は演歌顔?
2004年08月16日(月)
栃木の実家から帰る途中の電車の中。
娘・R(1才)は嫁の腕の中に抱かれて
キョロキョロとあたりを見舞わしていた。
時折隣に座っている熟年夫婦に向かって

「んへへ」

ニコニコと笑顔で見詰めていた。
あああなんて可愛い笑顔だろう。しかしその
とびきりの表情を、何故父である僕をスルーして
見ず知らずのおじさんおばさんに向けるのだ。

スマイルフォーミー。
スマイルフォーユー。
あなたが、あなたが、眩しいわ〜。

古いアイドルの歌をボソボソと、暗あくひとりで
呟いていたが、Rに笑顔を向けられたご夫人が

「あっら〜。可愛いわねえ〜」

と声をかけてくれたので一気に僕も明るい気分になった。

「あはは、いや、どうも」

親バカ、至福の瞬間。そして旦那さんのほうも

「いやー。天童よしみみたいだね」

「あはは、いや、どうも」

…って、ええ?なんですとー?
親バカ、至福から奈落へ落とされた瞬間。

そりゃ僕がRを可愛く思えるのは、それはRが自分の
子供だからであり、他人様から見れば別にそうでもない
ことは分かる。しかし、いくらなんでも天童よしみは
ないだろう!

舐めたらあかん〜舐めたらあかん〜。

天童ヴォイスのCMソングがぐるぐる頭の中をこだまする。
Rは僕にそっくりだとよく言われるが、ということはアレか?
僕も天童よしみに似ているということか?

こ、このオヤジめー。言うに事欠いて…。ウラミハラサデ
オクベキカ…。缶コーヒーを投げ付けてやろうか。しかし、

投げたらあかん〜投げたらあかん〜。

天童ヴォイスがフレーズをちょいと変えて辛うじて僕を制する。
やがて僕らが降りる駅に到着した。

浦見魔太郎状態のまま悶々とした状態で降りようとした
僕であったが、何も知らないRは無邪気にも熟年夫婦に
ニコニコしながらバイバイと手を振っているではないか。
夫婦も手を振り返していた。

ああ僕は間違っていたよ。だって、うらみ念法も浄化する
ほどの可愛さなんだもの。誰が何と言おうがやっぱ自分の
娘は可愛い。もう天童よしみだろうが何でもいいよ。

Rは手を振った後、人差し指をべろべろ舐めていた。

人生舐めずに、指舐めて〜。

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■ちぎっては食い、ちぎっては食い。
2004年08月15日(日)
嫁と娘・R(1才)を連れて栃木の実家に戻った。
嫁が一番懸念したことはRの「家見知り」であった。
先月嫁の実家に帰ったときは、Rは爆竹のように
泣き喚いてしまい、羽根を伸ばすつもりだったのが
返って疲れ果ててしまったという。

栃木といえば山と田んぼとザリガニぐらいしかなく、
あとは名物佐野ラーメンを食うことぐらいしか
やることがないので、早速地元の美味い店に入った。

いつも少食の嫁が呪われたように食っていた。
ラーメンばかりではなく餃子まで喰らう。

そしてRは…泣き叫ぶどころか、余裕をかましており、
向かい側で食っていたギャル系栃木ネイティヴ姉ちゃんが
Rに向かって「キャー、可愛いー」と熱い視線を送ってくると
宮様のように優雅に手を振って応えていた。

フフフ父のほうもよろしく、と僕も手を振ったら隣の
ゾッキ系栃木ネイティブヤンキー彼氏にガン飛ばされた。
風土も人も、変わってないなあ…昔から…。

さてRはラーメンを食べるのは初めてだったが、
小皿によそってやるとパクパク食べていた。
よそったそばから手掴みでわしわしと食べまくる。
母子そろって凄い勢いだ。

佐野ラーメンの特徴は、手打ちの麺である。
ひらべったくて、薄くて、ヒラヒラしている。

何が言いたいのかというと、佐野ラーメンを
小皿によそってみると…サナダムシそっくりなことに
気付いてしまった。それをもりもり食うR…。

いや、ごめん。父が悪かった。
そんなことを口に出そうものなら店中の人間から
袋叩きにあうだろう。せっかく久しぶりに食べる
佐野ラーメンなのに!

サナダムシの記憶は
ハナハダ無視するのだ!

でも一度脳裏に焼きついたイメージは…
店を出た後まで取れなかった…おえ。

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■あざなえる沖縄の如し。
2004年08月14日(土)
会社でいきなりケータイの着信音が鳴ってアタフタした。

僕が仕事中と思われる時間帯に掛けてくるヤツはまずいないので、
つい恥ずかしい着メロ(ヤゴゲルゲの子守唄)を爆音設定に
していたのである。

画面を見てみると「098」で始まる番号からである。
そんな番号知らん。ブラジルかどっかか?そんな怪しい番号
出たくない。しかし着メロは止めなければならん。渋々出てみると

「シライシサン、デスカ?」

妙にイントネーションがおかしい女の声がした。

「違います」

そう答えて切った。「098」は後で調べてみたら沖縄だった。
どっちにしろ知り合いはいない。それが午前中のことだ。

午後、再び「ヤゴゲルゲの子守唄」また098からである。

「シライシサン、デスカ?」

「あのー、間違い電話ですってば」

そう言って切る。しかし30分後また掛かって来た。
さすがにもうこの時にはマナーモードにしてあった。
もういい加減にして欲しい。いっちょキツめに言ってやるかと
身構えて出たところ

photo

何故か声が震えている。まるですすり泣くような声。

「ひ…ヒイ!もう掛けて来ないでください!」

僕は恐ろしくなってきた。しかも電話はもう掛かって
こないどころか間髪入れずに掛かってくるようになってしまった。
ケータイが僕のポケットで震えっ放しである。
シカトして仕事を続けるにも限度がある。

これって何かの嫌がらせか夏の怪奇現象なの?
新倉イワオ先生助けて!と根を上げそうになったら
隣で仕事をしていた女の子が見るに見かねて

「着信拒否設定できるはずですよ」

と言うので、おおそうじゃ、そうであったと
やり方を教えてもらい、早速設定開始。

しかし設定している間にも「着信。098…」のために
設定画面がリセットされてしまう。何なんだこのしつこさは。
こ、怖い。つのだじろう先生助けて!

何度も中断にあって、ようやく設定完了。
それからは二度と掛かってこなくなった。

「どんな人だったんですか?」

ようやく落ち着いてから隣の女の子が聞いてきた。
女性で、ちょっとイントネーションがおかしい。
「シャッチョサン、オサケ、アルヨ」とか、そんな
感じに近い。何度も掛かってくることから僕の言ってる
ことが通じてないことも考えられる。なので

「フィリピンとか、そのへんの女の人かもしれない」

そう女の子に答えたら

「そういうお店で変なことしたんじゃないですか?」

クスクスと笑われた。誤解だ!僕は国産女のみを好む。

「違うよ。そんなお店行ったことないよ!」

必死に弁解したが、10分後には部内じゅうの女の子に

「僕、沖縄の訳ありフィリピーナからイタ電される」

という話が作り上げられ広まってしまった。
電話だけでも相当困ったというのに、二次災害まで
食らう羽目になってしまった。これが風評被害というやつか。
電話より凄い勢いで広まる女の子達の口コミの前に僕は

夏だ、海だ、沖縄だ、ナハ、ナハ、ナハ〜。

力なく笑うしかなかったのである。

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■揺れない乳への揺れる思い。
2004年08月13日(金)
「おっぱいをあげるのはそろそろやめて下さい」

嫁が保健所の栄養士に言われたらしく、ションボリしていた。

何をー!僕が嫁の乳を貪ろうが貪るまいがイチイチ
一役所の雇われ栄養士風情が口挟むんじゃねー!

と、思ったら僕ではなく娘・R(1才)の授乳のことらしかった。
もうそんな時期になったのねえ…。

Rは母乳は大好きだが離乳食はあまり食べない。
嫁は離乳食の後に必ず母乳を与えているのだが
それがいけないらしい。Rは後でおっぱいがあるのを
分かっているから食べないのだという。

「もうRにおっぱいあげられないなんて悲しい〜」

授乳はRの栄養補給のためのみならず、
肌と肌が触れ合うコミュニケーションである。

Rに乳を吸われることで親子のつながりを
感じていた嫁。それが禁じられる寂しさは良く分かる。

僕も嫁がちんちんを吸ってくれないので寂しいのだ。

しかし、いつかは乳離れをしなければならない。
母乳を与える喜びは無くなるかもしれないが、
「ママ」と呼んでくれる喜びが近い将来待っている。

そんなわけで3回の授乳をとりあえず2回に減らしてみれば
ということになった。がんぼれ嫁。

Rも成長していく。乳飲み子は娘っ子になっていくのである。

で、翌日。嫁は何やら苦しそうだった。

「あなた…胸が張ってしょうがないのおおおお!」

いきなり胸元をバイーンとおっぴろげ、
パンパンに張りまくった乳を僕に見せたのであった。

おいこらちょっと待て。

昔は自分からは決してそんなことはしない
奥ゆかしい娘っ子だったのに。

娘っ子はおばさんになっていくようである。

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■青い尻の娘に幸せの青い鳥を。〜娘1才記念・人の巻〜
2004年08月12日(木)
更に昨日の続き。

Rの1才の誕生日にあげたプレゼントはネックレスである。
クリスマスにもネックレスをあげたのだが、

「チャームを取り替えられるネックレスにしたらどうでしょう。
毎年ひとつづつチャームを贈れば、将来ちょっとしたコレクション
になりますよ」

というアイデアをくれた方がいたので、それをそのままいただいた。
僕が選らんだのは小鳥のデザインのチャーム。
その中にブルーなんたら(忘れた)の石が埋め込まれている。

「これは青い鳥をモチーフにしております。幸福を象徴する
 アイテムです」

宝石店の姉ちゃんがそう説明していたので迷わず選んだ。
Rの幸せこそが僕の最大の望みである。
そう。幸せの青い鳥。

Rも成長するうちに幸せを求めて飛び立つ時が来るだろう。
しかし幸せというものはなかなか捕まえられないし、
幸せであると信じたものが実はしわよせだったりで
裏切られることもあるだろう。
でもRよ。

幸せは身近なところにあるのだよ。絶望のズンドコに陥った時、
迷った時はいつでも父の元にもどっておいで。僕は絶対
裏切らないよ。いつでもすがっていいんだよ。

両腕と股間を開いて待っているから…。

という父の純愛をこめたネックレスのプレゼントである。
もう少し時が経ち、Rが自分からこのネックレスを身に
付けるようになった時、そんな話をしようと思う。

チルチルミチルの童話も聞かせながら。

とは言ってもいつかはイルカに乗った王子様がRを
連れ去ってしまうんだろうなあ。

そりゃジョウミチルだ。

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■手作りケーキ。お手つきケーキ。〜娘1才記念・地の巻〜
2004年08月11日(水)
昨日の続き。

Rの誕生日祝いに嫁がケーキを作った。

「この時期イチゴなんてどこにも売ってないのよ!」

スーパーをハシゴしたらしい嫁がガッカリして帰ってきた。
イチゴがないのでバナナケーキに路線変更したらしい。

「はいRちゃん、ローソク消せるかなー?」

嫁の手作りケーキにローソクを1本立て、ふー、消せるように
ケーキを近づけたが…

photo

ケーキに手をつけ、べちょーん。
クリームをべろべろ舐めておった。
やっぱり無理か、ということでこの父がかわりに消し、
ケーキを食べようとしたところ、

嫁がチョコレートで模った「1」の字が…

色といい、盛り上がったもりもり具合といい、
みごとな1本糞のようであった。ちょっと食べるのに
戸惑う。

Rの機嫌がいいところを見計らって、一度失敗した
ティアラをそーっとRの頭にのせてみた。

photo

やはりまた泣かれてしまった。

あたしのことはほっとケーキ!といった感じであった。
無念。

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■鼻水だらけの天使〜娘1才記念・天の巻〜
2004年08月10日(火)
今日は親バカというか本当にバカ親なので
ご容赦願いたい。

僕の愛しの、愛羅舞勇・激ラブ夜露死苦の娘・Rが1才になった。

ひとえに嫁の育児の賜物と評価せねばなるまい。
大したものである。僕は溺愛するだけで何もしてないので…。
で、Rの誕生日には嫁と何かをやらかそうという話があった。

「Rに天使のコスプレをさせよう」

という計画がそのひとつ。話は一週間ほど前に遡る。
お風呂からあがったRが裸のまま捕まり立ちをして
遊んでいたことがことがあった。

「裸のRちゃん。カワイー!まるで天使みたいだわ!
 これで羽根があったらホントのエンジェルみたい」

それを見ていたく感動した嫁。

「裸のRちゃん。カワイー!ホントに天使みたいだね!
 (これで15年後の姿も見れれば…そういえば、
 『レモンエンジェル』っていうロリコンアニメがあったなあ)」

それを見ていたく感動した僕。

それぞれ微妙に違った視点で見惚れていた親バカひとつがいは、
Rのハレの日、つまり誕生日に天使のコスプレをさせてみよう、
ということになったのだ。

さて、どこで羽根が売っているのだろうか。

ヴィジュアル系のおっかけとか、ゴスロリを着ているような
女の子達がそういうボワボワしたものを時たま身に付けていた
ような記憶がある。あと昔の篠原ともえとか。
グフー。しのはらでずぅー。

ゴスロリを好んで着ている知り合い、羽奈ちゃん
売っている店を親切に教えてくれたので、(特にゴス
ロリとは関係ないらしい。おじさん早とちりしてしまった)

竹下通りにあるギャル率100%、眩いばかりのアクセ店に
僕はヨレヨレスーツ姿で単身乗り込み、購入。
この年になると、恥ずかしいものは野糞くらいなものである。

ついでにお姫様みたいなティアラも購入。
天使の輪を付けようと思ったが、そこまでやると
ちょっと縁起が悪いような気がしたのでその代わりだ。

更にドリフ合唱団のような白いおべべ(古いなあ)も買って
これで天使セットコンプリートである。

「あら素敵!」

嫁も褒めてくれた天使セットを

「さ、Rちゃん、お着替えしようか。天使になるのよお〜」

Rを着替えさせ、羽根を背負わせてみた。

photo

「うぎゃー。かわいいー!」

僕と嫁、バカ丸出しで感激。しかし当のRは背中に
変なものを付けられた、としか思ってないのか
「イヤイヤ」とグズり出してしまった。

「ちょっと我慢してね!じゃあこのティアラを…」

そーっと頭の上に乗っけてみたら

photo

とうとう号泣。まだまだおしゃれなどとは程遠い
お年頃のようである。

「まままRちゃん、天使だけに羽根を伸ばして、ね」

などと言っても勿論通じるわけもなく、結局ものの
数分で脱がすことになってしまった。

天使になりそこなってしまったR。しかし、思い通りに行かない
小悪魔みたいな女の子も僕は大好きである。

将来、天使のブラを買ってあげよおっと…。

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■ソリッド・ステイド・おだいばー。
2004年08月09日(月)
photo

「どこでもいっしょ」のトロ(の着ぐるみ)がお台場に
やって来るというので嫁と娘・R(11ヶ月)を連れて
行って来た。

トロと写真が撮れるというイベント、名付けて
「生トロ撮影会」これに僕らは何度も挑戦し、失敗している。
希望者が多いのでいつも抽選なのである。はずれてばっか。

というわけで、イベントが始まる1時間ほど前に
到着したところ、既に長蛇の列があった。
しかしトロと写真を撮れるのはわずかに20組のみ
麻原彰晃の裁判傍聴並みの競争倍率だろう(超適当)

何度も足を運ぶ僕らも「トロオタク」だが、こうした
マニアの目から見ても異様に映る人達がイベント会場には
必ずいるものである。

今日もそういう人たちがいた。物凄い異形のオーラを
放っていたカップルがそれである。イベント会場限定発売の
トロTシャツを着て、トロのパペットを手につけたふたり。
美男美女なら絵にもなるが、男の方は秋葉カンペー風、
女のほうは「稲中」に出てきそうな魚類系の顔…。

遠まわしに言えば「熱心な人」歯に衣着せぬ言い方を
すれば「キモオタ」である。

(それを見た嫁はトロのTシャツを買うのをやめた)

さて、僕と嫁は抽選券を貰ったが、

「あなた、私の分もやってよ」

「いや、僕も当たったためしがないからなあ」

いつも人生の貧乏クジを引いて来た、冴えない二人。
ダメだったら奥の手も考えていた。

「この子、明日で1才になるんです!その記念に
 何としてもお願いします!」

娘をダシに使った泣き落とし。ま、それでも
通らないとは思うが…。

結局お互い1回ずつ引くことになった。

「赤玉が出た方が当たりでーす!」

というイベントスタッフに誘導されてガラポンを回す嫁。

「あ、赤!」

うきゃー。当たっちゃったー!と、嫁が目の前で
舞い上がっていた。遂に、遂に当たった。もう4回ぐらい
いろんなイベント会場で外れたものなあ…。

僕の抽選の分が残っていたが、もうどうでもいいので
適当にガラポンを回した。

「あれ。僕も赤」

うきゃー。男の打ち止めの赤玉ー!
いや、僕も当たっちゃったー!

photo

そんなわけで、パチリ。めでたしめでたし。

しかもこんないい思いをしても、お金はかからない。
タダである。何故ならここはお台場。

お台場いりません。

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■我と来て 遊べや胸の ない娘。
2004年08月08日(日)
休日。本能の赴くままに寝てばっかりとか、
ネットばっかりとかしていると、我が家の嫁は
猪狩増代になってしまうので、嫁が提案するところの
本日の休日の過ごし方に従った。

嫁と娘・R(11ヶ月)を連れて子供用プールに
行ったのである。

近所の公園にあって、小さくて底がとても浅いプール。
Rがハイハイしても全然平気なので、このとおり
Rの水着写真を初ゲット。

photo

Rは水を恐れずひとりでバチャバチャ進んでいくので
結構楽だ。滑って転ばないように手を添えているだけでよい。

「こんにちは!赤ちゃん可愛いね!何才?」

そばで泳いでいた、水着に「かな」と名札が付いている
小さな女の子に話しかけられた。

「あさってで1才になるんだよ。君はいくつ?」

「4才よ!ねえねえあたし潜れるの!見て〜」

ぬう。4才児が僕を逆ナンしてきた。

うん上手だね、とか適当に相槌を打っていたら
「かな」ちゃんの友達らしい女の子もやってきて

「ねえねえ見て!この水着可愛いでしょ〜?」

僕に向かってとっておきのポーズを作って見せた。

ぬう。4才児が僕を悩殺しにかかってきた。

幼児恐るべし。しかしお嬢ちゃん、こんなご時世だから
知らないおじさんにそういうコトをすると攫われちゃうゾ☆

妙にモテたりRにうっかり水を飲ませてしまったり
しているうちに時刻は正午に。

「午前の部はもう終わりだよ」

嫁がそう告げた。その通りみんなゾロゾロと
プールから引き上げていく。ふーん。
おそらくそのことを知らないひと組の親子だけが

「何でみんないなくなっちゃうんだろうねえ…」

と、悠然とプールサイドに座っていたが、他の人に
知らされて慌てて帰って行った。

「でもさあ、そんな事どこにも書いてないし、
 監視員の兄ちゃんもオザナリで何も言わないし、
 初めて来た人には分からないよな」

きっと監視員は近所にあるボンクラ大学の
学生に違いないと踏んで不満をたれると

「ちゃんとあそこの看板に書いてあるわよ」

嫁はプール入り口の看板を指差した。

photo

「…しゃぶしゃぶ池っていうのか、正式名称」

「…じゃぶじゃぶ、じゃないのね」

嫁の言う通り、普通に考えれば「じゃぶじゃぶ」だと
思うけれども、敢えてそうしなかったところに命名者の
こだわりを感じた(ほんとかよ)

「じゃあ、僕らは牛肉だったというわけか」

「豚肉かもしれないわよ」

別に豚しゃぶでもどっちでもいいんだけどさあ。

Rはパンツをはいてなかったので
ノーパンしゃぶしゃぶである。

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■隣は何を吐く人ぞ。
2004年08月07日(土)
「ぬぼええええええ」

夜中、嘔吐する声が轟いた。最初にこのリバース音を
聞いた時、酔っ払いが道端でゲロしているのだろうと
思っていたが、定期的に聞こえて来るようになった。

時には二日おき、ひどい時になると朝晩続けて
発せられる。やがてそれは向かいのアパートから
聞こえてくることが分かった。

「あそこに住んでる奥さんじゃないかなあ」

嫁はその奥さんを見たことがあるらしい。
なるほど。嘔吐夫人であるか。

ミセス・リバース。僕は心の中でそう名付けた。

「つわりか、病気なんだろうか」

「つわりだったらおめでたいんだけどね」

苦しんでいるミセス・リバースには悪いが
気になってしょうがない。正直不気味だし。

「ぬぼえええええっ。ぬぼええええっ」

今夜は輪をかけてひどかった。この嘔吐声は
ご近所中に響いているだろう。

例えるならば鵺が鳴くとしたらこんな声であろうか。
もしくはジャイアンの歌声の「ボエー」

何だか八ツ墓村かジャイアンリサイタルのように
なってきた我が町内。

しかし、ミセス・リバースも一人で住んでいる
わけではない。本当にヤバかったら旦那さんか誰かが
然るべき手立てを講じる筈である。だから僕らが
心配する必要はないし、してもしょうがないだろう。
と、嫁と話し合っていたところへ

ピーポーピーポー。

救急車のサイレンが近付いてきた。まさか…と思ったら
そのまさかで、救急車は向かいのアパートの前で止まった。

嫁が真っ先に窓に走り、そこから覗く。

「バカ、覗く時はまず明かりを消せ!」

小学校の修学旅行の時から培ってきた覗きノウハウを
与えてやる僕は頼もしい夫。

結局外が暗くてよく分からなかったが、バタバタと
人が出入りする音がして

ピーポーピーポー。

再びサイレンが鳴り、遠ざかって行った。
ミセス・リバースは搬送されていったのだろう。
とにかくお大事に、としか言えない。

静けさが戻った。しかし約二時間後それは破られた。

「ぬぼえええええ」

え、もう戻ってきたの?てか良くなってないんじゃ…。

いくらミセス・リバースだからと言ったって
戻るのが早過ぎるのである。

わけわからんがホントにお大事に…。

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■穴たとわたし。
2004年08月06日(金)
煙草で網戸に穴を開けてしまったのを嫁に言えず、
黙っていたがあっさりばれてしまった。そらばれるわ。

「なんでこんなことするのよ!」

「寝起きでぼけーっと窓際で煙草を吸ってたら、いつの間にか」

「どこから蚊が入ってくるか不思議だったのよ!
 まったくこんなところからもう…」

嫁がプンスカ怒ってしまったので、ここはひとつおどけて見せて
和ませようと思った。

「ふふ、僕の処女破りの血が騒いだのさ。つい破っちゃったのさ」

「何でもかんでも穴開けりゃいいってもんじゃないわよ!」

火に油を注いでしまった。

嫁がすぐにテープで塞いだ。最初からそれをやっとけばよかったのだ。
その応急処置を見ながら

「むう。処女膜再生の術」

と唸ることしか出来ない僕はつくづく無能だと思った。

網戸の件を含め、僕の悪さは絶対嫁にばれてしまう。嫁の勘は怖い。
網戸恢恢疎にして漏らさず。

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■母、オレオレ詐欺にあう、の巻。
2004年08月05日(木)
「オレオレ詐欺の電話が来たのよ!」

実家の母からいきなり会社に電話がかかってきたので驚いた。
正確にはオレオレ詐欺の発展形とでも言うべき騙し話。
母から聞いた内容を要約すると、

警察署の○○と名乗る男から母に電話があり「息子さんが車で
妊婦を跳ねた」と告げた。そして「息子さんの勤め先の人に来て
もらってるから」と言い「※※(勤め先の会社名)の××ですが」
と言う別の男に電話を変わった。
その男は示談金として300万円を至急振り込むよう母に催促した。

だいたいこんな感じである。

「母さん、まさか払ってないよね」

「そこまでバカじゃないわよ!一応お前に電話してみたんさ」

「だよね。僕、ペーパードライバーだし」

という訳で、会社名と実家の電話番号の情報が漏れていたのが
不気味だったので警察には届けさせた。

この手の詐欺では、「妊婦を跳ねた」というストーリイが
ひとつのパターンとなっているようである。

「妊婦=轢いたら高くつきそう」と思わせるのをを狙ってるのだろうが
娘・R(11ヶ月)を産む前は嫁は妊婦であったし、その前は流産も
しているので嫌な感じではある。

どこで個人情報が漏れてるか分からず、手口も巧妙となり進化する
オレオレ詐欺。ここで僕は自分及び周りの人間が最も騙されそうな
パターンを考えてみた。予防の為である。

まず通信手段は電話ではなくメール。
ターゲットは僕の嫁。内容はこんな感じ。

『あなたの旦那さんにネットでゲットされ、不倫して
 妊娠しました。つきましては入院の費用を云々…』

ネゲット詐欺!

ソッチ方面においては僕の日頃の行いが悪すぎるため
嫁の信用は全くない。メールを信じてしまうことだろう。
あ、もっとも嫁は

「何故ワタシがあなたのちんこぬぐいしなきゃならないのよ!」

などと憤って払うわけないか。しかし僕が潔白を証明して見せても

「ホントにそういうことしてないの〜?」

などといつまでも尾を引きそうである。何よりもダメージ力の高い
詐欺には違いあるまい。

会社から帰って、母に電話してみた。一応心配だったからである。

「あ、母さんオレオレ」

はっ…僕がオレオレ!

そういえば母に電話する時、第一声は必ずオレオレであったような…。
被害者になって初めて気付いて愕然としたのであった。
紛らわしいので今後は

「まろでおじゃる」

と、みやびにのたまうことにするでおじゃる。

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■ウナーギー IN THE たわけ。
2004年08月04日(水)
晩飯が再びうなぎだった。

確かちょっと前、土用の丑の日に食べたではないか。

「土用の二の丑なのよ」

「なんだそれは。初耳だ」

嫁の解説によれば、どうやら土用の丑の日ネタで
もういっちょうなぎを食わせようという、うなぎ業界の
一粒で二度おいしい謀略らしい。

「丑の日のうなぎは中国産だったの。今日のは国産。
 そしてワタシは…奥さん」

「おまえ…」

「はい」

「出直して来い」

「ヒイイイ!」

暑さのせいか嫁は僕の駄洒落癖が伝染ってイカれて
しまったようだ。ともかく、出された物はありがたく
食べるので、うなぎが続いても別にいいのだが
困ったことがある。

「うなぎを食べると僕はものすごく精力がついてしまう。
 それを君は受け止めてくれるかい?」

「できません」

なんたることだ。嫁、精力つけさせっ放しジャーマンの
放置プレイ。

「まあそう言わずに、僕のうなぎだって国産だよ!
 こっちの味も試してみてよ」

僕はうなぎのようなものをちょいと顔を出させたのだが

「そこだけ中国産だったら変でしょ!」

と嫁に反論され、なるほどそれもそうだよなあと
慌ててしまいこんだのであった。それが論点のすり替えである、
ということに気付いた時には嫁は既に寝ていた。

「二の丑」によって、うなぎ業界が「二匹目のうなぎ」を狙う。
ならば僕も「二の丑」を利用して「二人目の子作り」の機会を狙う。

嫁だけ二の丑を踏んでいるようである。

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■騎上位オフ。
2004年08月03日(火)
日記才人という、WEB日記を書いているサイトが登録されている
寄り合いというかリンク集があるのだが、その日記才人メンバーで
オフ会をしましょうという話があったので末席に加えさせてもらった。

主催者は「憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々」のYasさん。
社会学を武器に斬新な小論文を書き上げる気鋭のサイトである。
実際若くてかっこよくてもてそうなお兄さんであった。

参加者は僕のほかに「kasa's legitimate square」のkasaさん。
近頃「日本人は騎乗位をもっとすべきだ」という革命的ラーゲ理論を
書き上げた学生さんである。雰囲気が可愛くて愛くるしい男の子で
あったので、おじさん、ついちょっかいを出したくなってしまい、
宴の初手から騎乗位、尊皇攘夷〜とネタを振ってしまった。

厳かに行われるべき日記才人オフを初っ端からシモネタの奈落の底に
落としたのは僕の責任である。お詫び申し上げます。

特に女性陣、「憂鬱な昨日に猫キック 不安な明日に猫パンチ」の素光さんと
『風ノコエ』の柳瀬あきさんには、耳をふさぎたくなるお下劣もあったかとは
存じますが許してください。
騎乗位ではなく女性上位と言い換えておけばよかった。同じか。

素光さんはネットに広い人脈を持っておられるようで、日記才人の有名人と
会った話などが印象に残った。mixi紹介ありがとうございます。
柳瀬さんはサイトに描いておられるイラストのように可愛らしい方で、
お酒を飲まれず、僕のような酔っ払いをどう見ていたのか不安である。

そして僕の隣でトレードマークのグラサンとハンティング帽を身に付け、
牢名主のごとき畏怖感を漂わせていたのが『江草乗の言いたい放題』
江草乗さん。

サイトでは毎日の事件を取り上げ鋭い切り口で論破している
高校の先生であり、更には弁論部の顧問で全国大会出場まで果たしている。
さぞかしビシバシと弁士のような弁舌っぷりなのだろうと
勝手に思っていたが、グラサンと帽子を取られると、とても暖かい雰囲気で、はんなりとした口調で喋られるたおやかなお方であった。

奥さんとお子さんの携帯待ち受け画面を見せてもらったが
親子と言ってもいいぐらいの若くて可愛い奥さんと
親子と言ってもいいぐらいの小さくて可愛いお子さん(親子だろ)であり、
とても羨ましくなった。
奥さんは元教え子さんなのだろうか。聞きそびれてしまった。

そして少し遅れて参加されたのが『いい加減な毎日』のぴったんこさん。
日記才人に関する生き字引のような方である。ニコニコとした、
GONTITIのチチ松村のような温和な方であった。
もっと色々話を聞きたかったと悔やんでいる。

(…途中、トイレの個室に入ったらいつの間にか寝ていた。
 誰かに起こされたが覚えていない。
 10分だったのか一時間だったのかも覚えていない)

宴もたけなわなころに写真を撮ったので送ろうと思っている。
その中でYASさんとkasaさんが並んでピースしている写真があるのだが、
まるでカップルのように仲睦まじく写っていた。

「この後ふたりは新宿二丁目のあやしい一角に消えていきました」

と言っても信じてしまうくらいであり、実際仲良さげに語り合っており、
二十代と三十代の壁を感じてしまった僕は軽く妬いてしまったので
ここで一発ホモ説でも流しておこう。そういえばやおい本についての
話でも盛り上がっていたような。

そして、今夜は最高!という昔の番組に引っ掛けて
今夜は才人(さいと)!と音頭を取ったのだが
ピンと来ない方が大半であった。

ダジャレは日記の中だけにしておけ、という
教訓でありましたとさ。

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■泣きなさい。笑いなさい。
2004年08月02日(月)
嫁と娘・R(11ヶ月)が実家から帰ってきたが、
Rの様子がどうもおかしい。

実家では人見知りと場所見知りで泣いてばかりだったが
いつもの家に戻ってきてもすぐ泣いてしまうのである。

嫁がトイレに行ったりちょっとでも姿を隠すと
ぎゃわわーん。

「ほらほら、お父ちゃんがいるじゃないか」

必死にアピールしても無駄である。

嫁父はRがあまりにもなついてくれないので
夜はフテ寝し、朝早くに出かけていってしまったという。

なんか僕にもその気持ちが分かるような気がする。

「Rちゃん、僕はこんなに愛しているのに」

と、Rにオモチャを与えたり変な顔をして気を引こうとしても、
父の顔を忘れてしまったかのようにひええええーと泣き叫ぶ。

…どうやら拒否されてしまったようである。

久しぶりに女に振られた失恋の気分を味わった。

顔で笑って心で泣いて。嫌がる娘を無理矢理抱いて…。

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■娘を訪ねて三千円。
2004年08月01日(日)
実家に帰った嫁からメールが来ていた。

居心地がいいので二度と帰りません、などという
内容だったらどうしようかと思ったが

「R(11ヶ月)が人見知りと場所見知りして
 いっぱい泣いちゃってる」

とのことだった。嫁実家に電話をしてみると

「にええええ」

と、電話越しにRのグズリ声が聞こえ、居ても立ってもおられず
三千円の水菓子を手土産に嫁実家へGO。迎えに来てくれた嫁父が

「俺の顔を見るとずぐ泣きやがるんだよ」

苦笑いで不満をこぼす。詩吟をやっていて声がでかいためか、
Rは嫁父が苦手だ。ふふふ。待っていろR。僕が、この父が、
君を助けてやるからな。僕の顔を見さえすれば泣き顔も
瞬時にミリオンダラーの笑顔になるであろう。

「Rちゃーん。お父ちゃん来たよ〜ん」

嫁実家に飛び込むと、慣れない家と慣れない嫁一族に囲まれて
心なしかオドオドした表情のRと目が合った。さあ、1日ぶりの
あなたのお父様であるぞ。この胸に飛び込んでオイデ。

「ぎゃわーーーーん」

なんか、メチャクチャ泣かれてしまったんですけど…。

「アナタの顔を忘れてしまったのよきっと」

嫁がひどいことを言う。確かに毒にも薬にもならない
薄い顔してるけどさ…。

犬だってもうちょっと覚えているだろうが!

その後、近くの駅前で阿波踊り大会があるというので見に行った。
テクノ好きの僕から見れば、阿波踊りはまさにミニマルテクノそのもの。
トライバル・ミニマルとでも言おうか。踊るアホウにCHILLアホウ。
血湧き肉踊る感がある。隣にいた嫁は僕に輪をかけて血が騒いでしまったらしく

「わたし…阿波踊りやるわ!練馬にも阿波踊り団体ないのかしら」

踊るアホウになる決意をしてしまった。これ以上アホウになってどうする
つもりなのだろうか。

どどーん。

天空から光と爆音が放たれた。花火大会が始まったようである。

「Rちゃん、あれが花火だ!」

僕がこの夏Rに一番見せたかったもの。それが花火。
思いもよらないチャンスであるのでRを抱っこして
懸命に見せようとするのだが、Rは何故か僕の方を
じーっと見ているだけであった。

「Rちゃん、花火を見なさい!お父さんなんて
 いつでも見られるんだから!」

再び嫁がひどいことを言う。僕は涙がこぼれないように
上を向いて花火を見るしかなかった。

泣く子と罵倒には勝てぬ。

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