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■彼女を盗み見。
2001年06月27日(水)
朝起きたら彼女の機嫌が悪かった。
むっつりしている。恐る恐る探りを入れてみたら

「昨日、眠れなくてほとんど寝ていないの」

そう言ったまま、再びむっつりしてしまった。

昨晩はずっと布団の中に入っていたはずだが…。
こういう時は彼女のホームページの日記をこっそり覗く事にしている。
どれどれ…

「…彼氏(僕のこと)は、会社から帰ってきたと思ったら
速攻でゲーセンに行ったきり2時ごろまで帰って来ない。
ゲーセンから帰ってきたと思ったらずーっとネットやりっぱ。
で気になって眠れなかった」

なるほどそういうことか。

彼女は僕の横に寝ていた、と思っていたのだが
実は目が覚めていたらしい。

「…彼氏(僕のこと)は朝六時ごろキーボードに
突っ伏したまま寝落ちしていた。
ネット友達(女!)のホームページの掲示板への
書きかけのメッセージが画面に映っていた。
嫉妬でそれからますます眠れなくなった」

なるほどそういうことか。
しかし思いっきり見られてるなあ…。

しかし、夜中のネットはいつものことだし、
今日に限ってこんなに不機嫌なのはどうも腑に落ちない。
何か他にも原因があるように思えた。

彼女はもう一つウェブ上に日記を書いている。
メインの日記には書けないエロ系なことが書いてあるので
あまり見たくないのだが…。どれどれ…

「昨日はヤリたかった」

なるほどそういうことね!

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■イソップ!
2001年06月26日(火)
先週母親がブドウをどっちゃり送りつけてきたのであるが
ひとつ困ったことがあった。

僕はブドウが嫌いなんである。

会社に持っていったり、彼女が毎日ひとりで食べたりしてるが
まだまだ沢山残っている。

「アナタは全然食べないし、何とかしてよっ!」

彼女がキレ出したので何とかすることにした。

僕のお気に入りの女の子Rちゃんにでもあげることにしよう。
あげるついでにちょろっと一緒に遊ぼう。
などと企み…

「Rちゃん、君、ブドウ好き?」

「大好きっ!」

「じゃあ、明日持ってくるから、いつものゲーセンにオイデ」

ということで次の日、約束どおりRちゃんはゲーセンに来た。

但し、彼氏連れで。

「ひと粒だけ毒入れといたから」

捨て台詞を残し、とっととブドウを渡し、
しょうがないので自前の彼女がいる家に帰ることにした。

…家は真っ暗で誰もいなかった。
そーいえば彼女は旅行に行ってるのだった。

ふん、あのブドウは酸っぱいのさ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■結婚への道のりは遠く…。
2001年06月25日(月)
「結婚披露宴とはどんなもんだべ」
と、彼女に某結婚式場のブライダルサロンへと
連れて行かれた。やだなあ…(爆)
そこは、打合せスペースとして衝立で囲まれたブースがいくつも
あり、それぞれカップルと式場の担当者が話をしている。

僕らの隣にいたカップルを見てぎょっとした。…男女ともすごい巨体。
まるで…関取が2人、またはボタ山が2つ、並んでいる感じだった。

「おい…隣、見た?」

「うん、すごいよね。衣装のサイズあるのかな…
どんな式になるんだろ…凄そう…」

彼女も気が気でなかったらしい。それ程インパクトのあるカップルだった。

「神前とチャペル、どっちでやるんだろ」

「不知火型と雲龍型、どっちでやるんだろ」

「ぶっくくくくくく…聞こえるよ…」

結局隣のカップルに気を取られて、ちゃんとした説明も上の空で、終わってしまった。
(一生懸命説明してくれた担当の方、ごめんちゃい)

最後にアンケートととして

「当式場で一番印象に残ったことや、ご感想をお書きください」

と、書かれた紙を渡された。

「インパクトあったもの??隣の関取カップルに決まってるだろ」

「そんなこと書けないよう…」

「じゃあ、何か書くことある?」

「ないけど…」

「じゃあ、雅叙(がじょ)ーん、とでも書いとけ」

目黒雅叙園の方、ホントにごめんちゃい。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■通報されなくてよかった…。
2001年06月24日(日)
深夜1時過ぎ、何故か駅のまん前で花火することに。

「ヘビ花火をやりたい」

急にそう言い出してコンビニに走り、
花火を買ってきた友達エモやん。

「コレを6個まとめて火をつけるんすよ」

タブレット状のヘビ花火を6個積み上げて
一気に火を付けた。

ももももも、とすごい煙が上がり、
ヘビ花火はにょきにょきにょき、と図太く伸びる。

「まるで巨大な一本糞だね〜」

身も蓋もない感想を述べる僕ら。

「…これで俺の夏は終わった…」

満足そうなエモやん。梅雨明けもしてないのに
もう終わるんかい。

もうひとつあったのがドラゴン花火。

「さすがにコレはここでやっちゃまずいんじゃ?」

と、心配する声もあったが、前この辺で
ヤンキーがロケット花火をぶっ放していたので
大丈夫だろう、と(どー言う基準だ)火をつける。

とても綺麗だった。

…なんか、今年で花火するのは
もうホントにこれっきりのような気がするんだけど。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■男のすなる日記といふものを女もしてみむとてスルナリ〜。
2001年06月22日(金)
こんなことを書いてしまうと
まじで怖いのだが。

彼女はホームページを持っている。
僕と同じような日記が中心の内容。
僕には言えないようなこともズラズラと
書いてあるのでこっそり覗いている。

「僕は彼女がホームページを持っていることは
知っているけど、アドレスも知らないし見たこともない」

彼女はそう思っているらしいが。

検索で探せば一発だよそんなもん。

しかし「見ている」と言ってしまうと、僕の視線を意識して
書けないこともあるだろうし。
日記を読んでいると、今彼女が何を考えてるかよく分かる。
だから黙っている。ズルイ。

とか言っていたら、彼女はもう一個日記をつけていたことが
判明した…。
内容は…まあ、なんと言おうか
僕との夜の生活が中心で…




まるでエロ小説である。

何考えてんだあいつわ。

コレを読んでいる人がいて、
しかもBBSに感想を述べているヒトもいる。
そんなことを考えると

めちゃめちゃ恥ずかしいいい!!!。

やめてくれえええええええええ!!!

でも…言えないいいいいいいいい!!!

彼女がもしココをこっそり見てしまったら…
揉めるんだろうなあ、やっぱ。
ああ怖い。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■天網恢恢陰毛カイカイ。
2001年06月21日(木)
ある僕の休日の朝。
あいにく彼女は出勤。

「ワタシがいないからって家に女連れ込んじゃだめよ!」

「ない、ない、そんなの」

「例えばさ、Rちゃんにさ、『相談に乗って』とか言われてさ、
『じゃあ、ウチに来て話そう』とか誘ってさ…」

「来るわけないっての」

Rちゃんとは僕の女友達でとてもかわいい女の子である。

「それで相談に乗ってるうちに上にも乗っちゃだめよおおお!!」

「乗りたくても乗れないっての!早く仕事行け!」

朝っぱらから妄想ストーリーを爆裂させつつ、
彼女は出かけていった。

杞憂もいいところである。

とはいうものの、夕飯を1人で食べるのはなんとなく寂しい。
ちょっとメシぐらいはいいだろ…。
彼女は夜遅く帰ってくるが、夕飯は自分で済ませたと言えば良い。

そう自己弁護しつつ夕方ノコノコといつも行くゲーセンへ。
Rちゃんはそこのゲーセンの店員である。

「飯食おうよ〜」

「7時半にあがるから、そしたら食べに行こ〜」

Rちゃん、あっさりOK。

しかし…時間がくるまでゲーム三昧していると
Rちゃんが暗あい顔で近づいてきた。
嫌な予感。

「ごめ〜ん、8時半まで仕事あがれなくなっちゃった…」

げ。それまで待っていたら彼女が家に帰ってきてしまう。
やばいっす。

というわけで、お流れになってしまった。
どうやら彼女を裏切る行為はできないようだ。
どこかで見張っているのかもね。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■巨峰は嫌い。皮むくのが面倒だから。
2001年06月20日(水)
「今日、アナタのお母さんから郵送便が届いよ」

と彼女。なるほど、でっかいダンボール箱が
狭い部屋に置かれていた。
開けてみると…

マクラが二つ。

「…何考えてるんだか」

「タオルもいっぱい入ってるよ〜」

母の意図が読めん…。

「あっ!ぶどうだ!」

「栃木の巨峰」とでかでかと書かれた箱。
僕の田舎はぶどう畑がたくさんあるのだ。

開けてみたら

「ぎゃああああ!!!」

彼女がひっくり返った。
ブドウの箱の中から大量のアリが
ぞろぞろと出てきたのである。

「なんとかしてええ!このブドウ!
アリがどんどん部屋の中に入って行っちゃうよ!」

「怒りのブドウ…なんちて」

「…」

彼女はそれどころではないらしい。
必死にアリを潰しにかかっている。

「でもさ、アリがたかるのは
おいしい証拠だよ。生き物は正直だよ」

「う〜ん。そりゃそうだけどお
ああああ、床にいいい、アリがあああ」

「…彼らのように生きてみたいものだな」

「は?何言ってるの?」

「アリのままに生きたい!!…なんちて」

「…」

…彼女はそれどころじゃないらしい。
僕も黙って床のアリを捕まえることにした。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■二輪三脚。
2001年06月19日(火)
駅前の一帯はチャリの路上駐車地獄。車など通れない。
まあ、今日は自分も停めてしまったのだが。
それがいけなかった。

帰りの時、どれが自分の自転車だか
分からなくなってしまった。
どっちゃりと自転車がある上に、
僕のチャリは西友で大量に安売りされている
ごくふつーのチャリだから、同じようなモノがたくさんあって
ますます分からない。おまけに暗い。

探すこと数分「あ、これじゃないか?」というのを見つけた。

しかし、チャリのお尻に何かのシールが貼ってある。
僕はそんなものを貼った覚えがないので、
どうやら違うようだ。

しかし、シールを良く見てみると…それは…



『おじゃる丸』のシールだった。
もしや…と思い、カギをいれてみる。

がちゃり。ビンゴ。

僕のチャリにこんなシールを貼るのは…。

家に帰ると彼女が夕飯を作っていた。
『おじゃる丸』エプロンをつけて…

「お前だな…しかしいつの間に…」

彼女は筋金入りの『おじゃる丸』オタクなのである。

「かわいいでしょ〜?
それがあるとあなたの自転車だって
わかるでしょ〜?」

…はい。おっしゃる通りです。
でも、かなり恥ずかしいんですけど。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■iは地球に巣食う。
2001年06月18日(月)
僕のお気に入りの女の子、Rちゃんが
遂にiモードデビューした。

ゲーセンでポップンミュージックという
ゲームをしていたらニタニタと寄って来た。

「見て見てーコレ買っちゃった〜」

かなり得意気に見せびらかせてきたので

「メルアド教えれ」

ということで家に帰った後メールを打ってみることにする。

えーと、アドレスは

13-golgo@docomo.ne.jp

…ふーん。

…。

数字で始まるメルアドなんてあるのかああ???
それでも送って見たがやはり送信できず…。

「あ、ごめん。間違えてた。
golgo-13@docomo.ne.jpだったのよん」

次の日あっさり謝られた。
メールも改めて送り、返事も来た。うひょひょひょひょ。

やれやれ…とりあえずシークレットメモリにしとこ…。
彼女、僕のケータイ覗くからな…。

※文中のアドレスは架空のものです。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■コーヒープリーズ。
2001年06月15日(金)
暖かいコーヒーが飲みたい。
夜、彼女は飲み物を出してくれる。

「コーヒーと、紅茶とどっちがいい?」

「おーこーいーひー」

「…」

「…ギョーカイ風に言ってみた」

「何業界だか…。で、あったかいの?冷たいの?」

「ぬるいの」

「…」

僕は猫舌なのだ。

「…じゃあこれしばらく冷まして」

そうして出されたホットコーヒーなのだが、
どうにもこうにも疲れているので
ぬるくなるのを待っている間に
寝てしまう。

で、翌朝冷え切ったコーヒーを飲むことになる。

「コーヒーを出すと僕は眠る」

というのが彼女のジンクスになっているらしい。
そんなわけで暖かいコーヒーが飲みたい。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■お姫様抱っこできないひよわオトコの嘆き.
2001年06月14日(木)
僕のお気に入りのRちゃんとジュースを買いに行く。
少し離れた100円の自販機まで線路沿いの道を歩く。

「ボスのシール、前から集めてたのにデザイン変わっちゃったよね。
もう応募に使えな…
うわああああああああ

僕らの行く先を遮るように、江古田名物「ゲロ山」が築かれていた。
これだけ大量に、こんもりと吐けばさぞ気持ちよかろう。

僕等はそれを遠巻きに避けながら歩いた。
踏まないように、見ないように…。
すると背後からRちゃんの手が忍び寄り
僕の背中をばしっと叩いた。

「どーん!……なんてね」

うをををを!ゲロ山に突っ込みそうになりつんのめる。

「おいこら、そんなことすると、線路に放りこむぞ」

「ふふ。かじりんじゃ私を持ち上げられないでしょう?」

「…どうせ僕は力がないよ」

「逆に私ならかじりんを持ち上げてぶん投げられるよ」

そこまで言うか?
じゃあ試しに君を抱き上げて…とか言うとオヤジになるので
やめた。

もっとも抱き上げられたら線路なんかに放り投げないで
別のトコに持ち帰るけど。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■In The Name Of Love.
2001年06月13日(水)
「紅桜」と書いて「クレオ」
「璃音」と書いて「リオン」
「心愛」と書いて「ココア」

ソープ嬢の源氏名ではない。
同人誌作家のペンネームでもない。
いずれも彼女が勤める保育園の園児の名前なんだそうだ。

いかにも親が凝りまくって捻りまくって考えました、
というのがミエミエで、ちょっとアレである。
子供に一生重い十字架を背負わせてしまった親。
盲愛とはまさにこのことだ。

僕の近所にも「豊富満」とかいて「ほふまん」と読む
男の子がいた(スモウトリみたいな字面だが…)
親が言うには

「ダスティン・ホフマンが好きなので…」

ということらしいのだが。

…「ホフマン」は「姓」である。

可愛そうに、豊富満君は親の無知をも背負って生き続けねばなるまい。

だが、センスの差はあれ、子供にいい名前を付けようと思うのは
誰でも当然だろう。
ウチの彼女も言う。

「ワタシは将来女の子が産まれたら
ワタシとアナタの名前を取って
『みずき』にしたいと思うの」

「ふーん…」

僕は何ともコメントしようがない。

「よくない?」

「まあ、いいんじゃないの…」

「ふん!どうせ『R』にしようと思ってるんでしょう!」

「ふん!その通りだ!悪いか!」

Rとは僕がお気に入りのかわいい女友達の名前なのだ。

「毎日その名前を呼んでニタニタするんでしょ〜!やあらし〜やあらし〜」

「ふん!その通りだ!悪いか!」

すっかり怒ってしまった彼女と開き直りの僕。
こんなんで近い将来、命名なんてできるんだろうか。

一方、男が産まれたら、僕は彼女が「タクヤ」と名付けてしまうのを
全力で止めなければならないのであった。
…このキムタク好きめ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■がんばれまきこさん。
2001年06月12日(火)
友達と昼下がりにファミレスに行きました。
重くて
迷って
なかなか結論が出そうにもない話をしていました。

つい頼んでしまった甘ったるいソフトクリームも苦く、
飲んでいる濃いエスプレッソは更に渋く感じる程
辛い話でございました。

そんなシリアスな我々の周りは
おばさんだらけでした。
昼のファミレスは
おばさんたちのサロンなのでした。
ひときわ目立ったのが
我々のすぐ左にいた6人ほどのおばさんグループ。
酒盛りしています。

なるほど
オジサンたちは夜の赤提灯で一杯やるのに対し
オバサンたちは昼のファミレスで騒ぐのだ。

世の中うまくできている。

「おばさんたち、うるさいね…」

僕が相手にそう言ったのが聞こえたらしく

「ごめんなさいね」

おばさんの一人が謝ってきたけど
大して静かにならなかったと思います。

ただ、そのおばさんの中の一人が
田中真紀子そっくりで、
沈んだ僕に少しの可笑しみを与えてくれたのが
唯一の救いだったような。

何が言いたかったというと、
どんなに暗い淵にいても
探す気になればどこかに
光はあるもんなのかなあと。

まきこさんを美化し過ぎかもしれないけど。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■川は流れる私は残る。
2001年06月11日(月)
大雨が降ってきたので急いで家に帰ろうと
道を歩いていたら懐かしい匂いがしてきた。
これは…ドブ川の匂いだっ。

なるほど、川がすぐそばにあった。
普段はコンクリで固められた細い溝に
ちょろちょろとしか水が流れていないのに
今日は茶色い濁流が轟々。

僕は子供の頃、家のすぐ前を流れる
大人なら幅跳びで飛び越せるぐらいの小さなドブ川で
それはもう呪われたように
ほとんど毎日ザリガニを捕っていたもんだ。
その時いつもツーンと鼻についていた匂いだ。

うーむ、懐かしい。

ある日何を思ったか土手の土を切り崩し、
川の流れを埋め立ててしまった。

「これは田んぼに使う水を流しているの!
なんてことをするの!」

親に思いっきり怒られた。

最近の川はコンクリで固められていて、
こんな遊びもできない。する奴もいないだろうが。

ちなみにそのドブ川には弟が自転車ごと突っ込んでぶち落ちたことがある。
周りがコンクリ固めだったら大怪我していたかもしれない。
落ちる奴も珍しいだろうが。

いつもは干からびたこの川が
元気だったので少し嬉しくなった。

でもザリガニなんていないんだろうなあ…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■今読み返すと、タイーホな日記。
2001年06月10日(日)
おにゅーのパソコン。

会社のSさんが新しいパソコンを買ってきて、
早速自分のデスクの上に置き、いろいろいじっている。
ずいぶん自慢気でゴキゲンだ。

ゲートウェイの最新機種で、
めっちゃくちゃ薄いノートのくせに
同じゲートウェイでもウチのばかでかい
オールインワン10万円パソコンより
機能が断然いい。

僕は羨望の眼差しでうろうろ眺めつつ
妬みもちょろっと涌いてきて
ピカピカのボディーにちょっと
ハナクソでも付けてやろうかと
隙を窺っていたが無理そうなので止めた。

「やっぱかっこいいっすね」

「でもね〜OFFICEが入っていないんだよ〜どうしよ〜」

僕のもそうだった。
大体お得な値段のパソコンはそーいうところでケチっている。

そういえばウチの彼女がOFFICEのCD-ROMを持っていた。
確か実家から持って来ていた…と思う。

「Sさん、ウチにあるかもしれませんよ」

「え、本当?貸して貸して」

「ちょっと待ってください。今ウチのやつに電話で聞いてみますから」

「…へ?」

「…は?」

Sさんは目を丸くして聞いてきた。

「ウチの…って、誰のこと?」

…しまった。同棲していることは会社には内緒にしていたのだが…。

結局、CD-ROMはウチにあった。
これをSさんに貸して、貸し借り1つずつという事で
Sさんには黙っていてもらおうかな…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■Get Up Be4 The Nite Is Over.
2001年06月09日(土)
僕の彼女の仕事には泊り勤務がある。
昨晩は彼女が家にいなかった。

早速僕は他の女を連れこんでぐへへへ…
ということは残念ながらなく、

会社から帰宅して速攻で倒れこむようにがーがー寝てしまった。
ゲーセンのお気に入りのRちゃんにも
会うこともなく、全くの一人の夜であった。

大体そんなことをしたって絶対ボロでるし。
掃除は一切彼女がやってるから長い髪の毛やら
布団の残り香があったりすると…

無理。

逆に、
彼女は「今日泊りだから」とひとこと言って翌日まで帰ってこない。

僕の友達で、嫁さんにそうウソをついて一晩中
遊んでいる奴を知っている。

要は誤魔化しやすいのは彼女のほうなのだ。
眠る直前、そんなことに気が付いた。



ひとりの夜だからそんなこと
考えるんだろうな、きっと。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■写真は動かぬ証拠。
2001年06月05日(火)
DPEで写真を現像してもらってきた。
僕のお気に入りの女の子、Rちゃんと2人で写った写真があり、
絶対彼女にはバレないように隠しておいたのだが…

「またRちゃんの写真撮ってきたでしょう?」

あっさりバレた。ガサイレされたらしい。

「いや、撮ってないよ」

「うそつけー!撮ったでしょー!!2人で写ってる写真、見ちゃったんだからあああ!!」

「いや、僕は撮ってない。あれは友達が撮ったのだ」

「このバカッツラー!!どうせ自分から撮らせたくせに…」

その日は怒りと嫉妬と諦めと呆れが、複雑に絡み合ったような
叫びとつぶやきがしばらく続いた…。

次の日の朝、起きた途端にひっくり返りそうになった。
その写真がパソコンのモニタの横に飾られていたのだ。

「なんだ!これは!イヤミか!新手の嫌がらせか!」

「いえ、そんなんじゃなくて、アナタいつも疲れてるからさ、
これを見て元気になればいいと思ってさ…、
写真のこのRちゃんホントにかわいいしさ…、
アナタとお似合いだしさ…」

急にしおらしい事を言う。
こういう言い方をされると弱い。

「ん〜じゃあ君の写真も飾っておくか」

訳のわからない折衷案を出す僕。

「アナタ、アタシの写真なんてRちゃんの100分の1も撮ってないでしょ〜が!」

墓穴。

「ホントは二つに切り離したいのよ、コレ…」

墓穴の上にドツボ。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■男泣かせ女泣かせ人泣かせ。
2001年06月04日(月)
ウチの彼女は泣き虫だ。
週末、ちょっとゲーセンに行って来る、と告げて
翌4時半ごろまでゲーセン友達やお気に入りの女の子Rちゃん達と
遊んでいたら大泣きされた。

「今日で同居3ヶ月記念ぱーてぃー」
というのをやりたかったらしい。
どうして女って「記念日好き」なんだろう。
いちいち同居開始日まで憶えてるかっつの。

昨日は彼女の誕生日だった。
ちょっと奮発して指輪をプレゼント(それでも安物)をしたら
また大泣きされた。

まさかこんなもので嬉し泣きされるとは思わなかった。
毎年変なTシャツとかピカチュウのおもちゃとかで
お茶を濁していたからかもしれない。
不憫に思えてきた…。

とにかくいつもとは勝手が違い戸惑った。
涙もいつもより熱いような気がした。

嬉しくても悲しくても泣かれるのは苦手なのだ。

鼻水つけんなこの野郎。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■僕いくつにみえます?
2001年06月03日(日)
元々ゲーセンというところは
オタクが沢山集まるところではあるが、
このところかなり濃い〜いオタク集団が現れ、
僕の好きなビートマニアを熱心にやっている。

髪がベタベタ、いつも同じ服、何故かみんな同系統の顔…。
大体こんな感じである。↓





こんなのが沢山いて、人がゲームやってると
必要以上に近寄って人のプレイを見て、好き勝手に
批評しているのでとてもウザイ。
オマケに臭いし…。とにかく気持ち悪い。

オタク共に取り囲まれてしまい、
ビーマニの周りはとても近付き難い空間になってきたので、
逃げてお気に入りの女の子、Rちゃんを捕まえることにする。

「なんか、最近異様に不気味な連中が多いんだけど…」

「あ〜あいつらね。私も声かけられたよ。
でもね、言ってるコトが訳分かんなくて気持ち悪かった…」

ぬを。オタクの癖に手が早い。

「あいつら、高校生だよ。学ラン着てるの見たことある」

「え!!そうなの??ふ、老けてる…ていうかあの手のカオっていくつだか分からない…」

学ランフェチのRちゃんだが、彼等の学ラン姿には興味ないようだ。

「じゃあさ、僕のほうが若く見えるとか」

「それは、無理があるっしょ」

ちっ。冷静だ。

こーいう台詞を吐いたら、オヤジの証拠だよな。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■自転車と酔っ払いとゲロ。
2001年06月02日(土)
駅前は放置自転車で溢れている。
そして夜になると酔っ払いが増える

ダウナー系の酔っ払いはゲロを吐きながら道端に転がり、
アッパー系の酔っ払いはケンカを売り出し怒号が駅前にこだまする。

そんな様を目の前にしながら道端に車座になり
だらだらと過ごすのは僕らゲーセン仲間達。

その日もいつものようにみんなと話していた。
僕はコンビニにちょっと飲み物に買いに行って、
戻って来るとみんなが騒いでいる。

「どうしたん?」

「酔っ払いが停めてあるチャリをぶん投げ始めたんですよ。
それを俺が止めようとしたら絡んできて…」

大学生の田辺(仮名)が興奮している。
田辺とその酔っ払いが危うくケンカになりそうなところを
みんなが止めたらしい。

「ちくしょう、一発ぐらい殴りたかった。すげえムカツクよ」

「ま〜、酔っぱ相手に熱くなってもしょうがないじゃん」

「あそこに転がってるチャリがそうですよ…」

田辺が指差したチャリはどことなく見覚えがある。
…ていうか、

「僕のじゃん。」

「まじっすか?アッハッハッハ!!」

「田辺〜!!何で殴らなかったんだよオオ!!このヘナチョコ!!」


うげえええええええええ!!!!


僕らのすぐ側でまた別の酔っ払いが吐きだした。

「うわあああ、くさいっ!」

慌てて場を移し距離を置くす僕ら。会話も途絶えた。

…。

「あ、田辺、チャリちょっと貸してくれない?」

ゲーセン店員南君(仮名)が思いついたように言い出した。

「いいですけど、どこ行くんすか?」

「へへへ、ちょっとね」

ちょっとイヤラシく笑いつつ、
南君は倒された僕の自転車のすぐそばにあった
田辺のチャリにまたがり、走り出した。
目指すところは

「ま、まさか…」

田辺は気付いたようである。

「や、やめてえええええ!!」

田辺の悲鳴に似た叫びも空しく、
南君は先程出来たばっかりの、こんみりとした吐瀉物に
思いっきり突っ込んでいった。

ゲロに見事な轍ができた。

「アッハッハッハ!」

南君の悪戯っぽい笑い声が響き渡った。

道ゲロと自転車放置はやめましょう。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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