一度だけの人生に
ひろ



 ブロック&削除

別れるなら、ブロック&削除しなきゃって。
そうしなければ止められない自信があった。
なんで、ブロック&削除しなきゃいけないの?
って何度も聞かれたけど、
止めるためにって、それしかないって。
連絡が取れる状態にあるのに、
自分の意思だけで、恋を止めれるって
ホントに凄いと思う。


ほらやっぱり、俺は削除できなかったじゃん。


だから、ブロック&削除が必要だったんだよ。
あなたが、ブロックしてくれていて、良かった。
そして、ブロックされてて、やっぱり寂しいな。

2017年07月17日(月)



 小さな世界

生まれたところは小さな田舎。
成人までに育ったところも、
やはり、変わらない田舎だった。

仕事についてから、東京に
出張、研修などを何度も繰り返した。
東京駅で15分も佇むと、思う。
たくさんのきれいな人、かっこいい人、
そうでない人、意地の悪そうな人、
凄い人の数だなと思う。

それだけ見ても、自分が凄く小さな世界で
生きてきたのだなと思う。

たくさんの人を見ると、ワクワクするね。
俺だけかな。過ぎ去る人を見て、
もしこの人と出会っていたら、
自分の人生はどうなっただろうと思って、
見てる。人との出会いで人は変わる。
自分も変わるし、人も変わる。
それは間違いないと思う。

どういう人が側にいたか、
どういう人と出会ったか、
それによって大きく人生は変わると思う。
だから、ワクワクするんだ。

そろそろ、変わりようもないけど

この人はどんな人だろう、この人と出会って
いたら、俺はどんな人生だったろうと思って、
ワクワクして、悲しくて、寂しくて。



2017年07月15日(土)



 生きていけば

道はだんだん狭くなるんだよ。
それは間違いない。
今、20代のあなたもこう思うだろう
「今さら、どうしろって?どうにもな
らないじゃないか。」

それから、10年経っても
20年経っても、より狭まった
道の中で、やはり思う。

「今さら、どうしろって?
どうにもならないじゃないか」
そんな道を歩むつもりは毛頭なく
生きてきたはずなのに、いつの間にか
そんな道をただ、歩いてる。
今、想像してるでしょ?
今がこんなに狭くて苦しくて、
時間が経って、歳を重ねて、
今より良くなるわけない。

そなんだよ。今より良くなるわけないんだよ

2017年07月10日(月)



 その中でも

「そんなことを言ってくれるのはあなただけだよ」
「そんなことないよ。これから、たくさんの人が言ってくれるよ」
「そうかな」
「そうだよ」
「その中でも、あなたが一番好きだよ」
「どうかなぁ」
「ううん、絶対そうだよ」
「そっか、ありがとう」

これが、お別れの日の、最後のやりとり。
最後まで愛されて、そして愛していて、
それでも終わるのは初めて。


2017年07月08日(土)



 何億もの赤の他人の中で

「時間というのは、自分が生まれて
死ぬまでの間のことです」坂口安吾

この世界も、自分が生まれてから、
死ぬまでの間のことです。
世界とは、自分が生まれて死ぬまでの
間の世界のことで、あなたもそうです。

生まれてきたら一人ぼっちだ。
ある程度の年齢になったら、
みんなが気づく。
自分の世界の中で、自分が中心の
はずの世界の中で、自分が何億分の1で、
いてもいなくても良い存在であることを。

とるに足らない存在で
何も特別じゃなく
愛されるべきなにかも無い。

気づくときは簡単に気づくけど、
受け入れがたい事実で、
そこからが耐えがたい毎日の始まり

そこから悶え始める
なんとか、特別でありたいと悶える
努力しても行き着くのは、とるに足らない
何億分の1であることを実感するだけ

孤独
誰からも特別必要とはされず
誰から見ても代替のきく存在であることの
苦しみ。

そんな苦しみから、一時でも解放される瞬間が
まさに恋で。
恋に落ちてるときは、必要とされてると思う
寂しくなく、暖かいところで生きていくには
あなたが必要と思う。
あなたにとって世界で一番必要な存在であると
感じることができる。そんなときは幸せ
そんな気持ちをお返しする
それで幸せと感じてくれたら、こちらも幸せ

ほんの一時のことで、すぐにとるに足らない
存在に戻るんだけどさ。錯覚なんだけどさ。
この自分が中心の世界の中で、しかも何億分の1の
世界の中で、そう思える瞬間だけが、
幸せ



2017年07月06日(木)



 狭まる世界について

クソみたいに、親は言ってたな。
自分のような人生じゃないように。
人生は取り返しがつかないから

全く、何にも感じなかったね。
感じたのは生きていくことに対する
漠然とした不安だけ。
でも、その不安は大きくて。
つまり、取り返しのつかない毎日を
送ってるということ。取り返しのつかない
毎日を、無為に過ごしてること。
その不安と、無為に過ぎていく毎日が
怖くて、苦しかった。

それから、何年経ったか。
感じるのは、先人の言葉は正しい。
人生は取り返しがつかない。
取り返しがつかないことをわかっていても、
後悔しないようには生きられない。

目と鼻の先のことに悩んで、今を生きているように
目と鼻の先の後悔に悩まされて今を行き続ける。

取り返しなんか、つかない。
行き長らえれば、後悔だけが積もる
その後悔を取り返そうとして、なおさら、
後悔だけを積み重ねる


2017年07月02日(日)



 あなたと別れた世界

何度も恋をしたんだけど。
こんなものだと理解してたのに
それでも、世界は灰色。

俺と別れても、新しい恋人が
出来れば、すぐに新しい世界だよって。
経験者として、そう言ってたのにさ。

何度失恋を繰り返しても、やっぱり
世界は灰色で、悲しい。
灰色な世界が待ってると分かってたのにさ
忘れて、好きじゃなくなるまで、世界は灰色


2017年07月01日(土)
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