一度だけの人生に
ひろ



 これからのこと

過去のことは、もう良い。

そんなに過去のことで苦しむことも
今は、無い。

これから。

とにかく、どれかを選んで、
どれかに加わって生きていくしかない。
それは分かっているのだけれど、
このままじゃどれを選んだって後悔するのは
目に見えている。


「世の中、一人になりたくたって、
一人にしてはくれないもんなのだよ。」っと
誰かが言っていた。

そう言われて、確かに
そうかもしれないな、とは思った。

けれども、確証はない。


何より「虚無の生活」が一番、嫌だ。


自分に耐えられない。

2004年02月23日(月)



 きっとそうなんだ

巡り会ったんだ。
ずっと探していた人に。

「先輩には似合わないっすね。」
確かに、別に好きってわけじゃない。
なんとなく聴いていた。


こんな気持ち、今まで一度も味わったことはない。
けれども、分かる。

ずっと探していた人。


どうして探しているんだろう。
いつから、探し始めたのだろう。
どんな人だろう。

何も分からない。

けれども探している、求めている。
それだけが、分かる。

変な話。


ドラマチックで、ロマンチックで
馬鹿馬鹿しい、そんな気持ちをいくつになっても
もち続けている。

こんなもんで、これが全て。


でもこれで充分なのかもしれない

2004年02月22日(日)



 男と女の感傷

意外に安易だね。

がっかりしたけれど、
人間なんて、結局はこんな単純な生き物なんだと
ある人を、傍で見ていて思った。

「なぁ〜んだ。底が浅い。」



自分は女尊男卑だと、今まで言ってきて、
実際、そう思っていたのだけれど、
最近は、そうじゃないかもしれないと思う。

「許せる」って事は、
必ずしも、相手を大切に思っているからとは限らない。

どうでも良いと思ってたり、
相手を対等に見ていないからこそ、
許せるってこともある。

僕はもしかしたら、
女性を軽蔑しているところが、
少なからずあるのかもしれない。





2004年02月18日(水)



 老い

祖母が入院した。

この祖母はこの日記に
「知らない家族」という題でいつか
書いたことのある、あの祖母だ。

肺炎で入院したのだけど、
肺炎自体はすぐに治った。
一番の問題は肺炎の原因だった。

誤嚥性肺炎。
食べたり、飲んだりすると
必ず少量、肺のほうへ誤嚥してしまい、
しかもその自覚がないのだ。
健常な人なら、むせたり、咳き込んだりするのに。


祖母は、飲むことも食べることも出来なくなってしまった。


今は胃に穴を開けて、
そこから水分や栄養を摂っている。

目は見えず、しゃべることも不自由で、
起き上がることすら、一人では出来ない。
さらには、物を食べることも飲むことも出来ない。

見舞いに行ってきたが、
あまりに可哀想で、何にも言えなかった。


病院から帰るとき
「頑張ってね」と祖母が言ったから、
「うん。ばあちゃんもね。」と返した。そうしたら、
「頑張ります。」と、ばあちゃんは答えた。


祖母はもう十分、頑張った。
頑張って頑張って、生きてきた。
安易にこれ以上「頑張れ」というのは酷だ。無神経だ。


けれども、「もう頑張らなくて良いよ」とも言えなかった。


2004年02月17日(火)
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