一度だけの人生に
ひろ



 最後の授業

人生最後の授業を今日、受けました。

長い学生人生の、実質が終了しました。

もう、実際は学生ではありません。
大学生活最後の授業と考えると、
そんなに感慨深いものではないけれど、
人生最後の授業と考えると、
少し、感じるところがあります。


なんだか、つまらない勉強でした。
でも、もう、これからはそんなつまらない勉強も
できないのだと思うと、感傷的になります。


もう、僕は神の隣にはいません。
美しいものの存在を信じ、
美しいものだけに焦がれることのできる
期間も、ぼんやり過ぎました。





2004年01月28日(水)



 眠る前

ギリギリと音をたてて、
口惜しく、苦しく、悲しく悶える。

「ふっ」と息をつく。

「フフッ」と笑う。

回っているのを感じる。

2004年01月27日(火)



 そろそろ終わり

あと二ヶ月ほどで、大学卒業です。
このままなら、大学卒業と共に、
ネットも一旦卒業になります。

この日記もあと二ヶ月ほどで、
休止もしくは廃止になると思います。

三年間も、おんなじことをつらつらと、
よく書いてきたものだと、我ながら「感心」しています。

四年間、ネットに浸かって、
良い面も悪い面もたくさん知りました。

結論としては「そんなに良いものでもないなぁ」
って言う感じです。

けれども、
けっこう救われた時もありました。



基本的に僕はネットで知り合った人と、
ネット以外で交流しなかった。せいぜいが携帯メール。

みんな、どんな感じで交流しているのかは
分からないけれど、
長く交流させていただいた人もいるのに、
その人の声も顔も知ることなく、お別れというのは、
他意なく、残念に思ったりしています。

まぁ「それがネットってもの」って言っちゃえば
それまでだけど・・・。


バーチャルはバーチャルだから良いものなのだけど、
逆に、バーチャルだからこそ、つまらないとも言えるんだよねぇ。

そう言う風に考えると、
バーチャル、つまりネット交流に留まる限りは、
やっぱり厳密には「友達」とは言えないのかもねぇ。

2004年01月22日(木)



 卒論終了

卒論、終了しました。

何とか書き上げましたけど、
内容は、惨憺たるものです・・・。

太宰を読んだことのある人なら、
誰でも言えるような事しか書けませんでした。

自分の考えの浅さに嫌になりました。
力のなさに、愕然としました。


2004年01月16日(金)



 

後輩たちが議論している。

愛、理想、夢、優しさ。


笑えてくる。


「人間がダメになった。」

どんな希望も理想も宗教も、
そして幸福さえも、タカが知れている。


正しいことに気付いた人ほど、
苦しまなければならない。


そんなルールだから、何にも言わないで、通り過ぎる。




誰かが言っていた。
「昔は食うに困ったから・・・。」
確かにそう言う部分が多分にあるんだと思う。
今や、望んで手に入らないことは、そんなに多くはない。


馬鹿みたいな夢だけが手に入らない。






優しくありたいと思えば、
まさに「自分の首を絞める」しかない。

2004年01月15日(木)



 同種別類

本当は同類別種と書こうかと
思ったんだけど、こっちの方が
字の意味合い的には良いような気がして。

三度目くらいだろうか、このネタ。
最近、本当に思う。実感が少しずつ確信に変わっていく。

男と女は違う生き物。


それこそ「馬と火鉢」くらい違う。
こんな風に太宰の言葉を使うと、単なる
太宰エピゴーネンの気取りかと思われるかも
しれないけれど、そんなもの以前に、
僕の実感が強烈に、そう思わせる。

その一々をここで述べるのは
少し気が引ける。
けれども、これは確実なことだと思う。

違うでしょう?

どっちが良いとか悪いとかいう問題じゃない。


男と女の、心底の意気投合というのは、
見たことが無いけれど、
考えてみると、凄く不気味にすら思えてくる。

2004年01月11日(日)



 あけまして

おめでとうございます。

約一ヶ月ぶりくらいですが、
別に実家に帰っていたわけでもなく、
毎日学校に来て、卒論をやっておりました。

日記を書けないほどに
忙しかったわけでもないのですが、
いつも誰かが隣にいたりしたので・・・。


2004年です。
僕は今年で二十四歳。
二十四歳・・・。二十四歳・・・・。

焦るばかりです。
何に焦っているのかと問われると
良く分からなかったりするのですけれど、
とにかく、「ちゃんと」しなければって言う焦り。

ちゃんと・・・かぁ
「ちゃんと」ってどんなだろう


僕の想像の中の二十四歳で考えると、
こんな風に日記を書いているのも、
なんだか少し笑えてきます。

予想図と現実は、いつも少し違う。




拭うことの出来ない焦りと気負い。

「一人で生きていく覚悟さえあれば、どうにでもなるさ」
その覚悟は、僕にはまだ無い。



意志とは関係なく進んでいく時間。
どこへ向かうのかは、まだ分かんない。

まだまだ「未完成」

2004年01月10日(土)
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