一度だけの人生に
ひろ



 反省すべし 

23日に続いて、
お酒の話です。

先日、うちの学部全体で
飲み会を行いました。
と言っても、全体で一つの飲み会ではなくて、
おのおの専攻のコースで
飲み会をやっているのです。

うちのコースの人間は、
基本的にあんまり飲む人がいないし、
他コースに友人がいる人も、
少ないです。

10時過ぎくらいに、
うちのコースが一段落して、
あんまり人もいなくなって、酒も無くなりました。
なので自分は知り合いのいる他コースにいって、
そこのお酒にあずかっていたわけです。
しかし、うちのコースにも残っている人がいて、
もっと飲みたいようだったので、
俺が手引きしてその人を他コースに
連れていったのです。

そのコースが悪かったかもしれません。
日本酒一升瓶で一気、ウォッカを一気などを
平気でやるような所で・・・。

自分は、自分では酒が強いと思っていますし、
実際、日本酒の一升くらいでは、
前後不覚になるようなことはありません。
その時もその人を連れていく前に
ウイスキーの角瓶を一人で2/3程度
ロックで空けて、泡盛、日本酒と飲みました。
さすがに酔って来たので、
それからは飲みませんでした。

話にもどりますが、
その他コースに連れていった、
うちの人間が、ウォッカの一気で、
大酔いを発し、初めて会ったそのコースの人たちに
絡みはじめ、まるで喧嘩を売っているかのような
態度、口調になり、そのコースの友人から
「こいつどうにかしろよ」
「連れて帰れよ」と何度となく言われ、
自分が連れていった手前、本当に
申し訳なく、自コースの演習室で休ませようと言う
ことにしたのですが、連れ出すのも暴れて
一苦労、休ませようとしてもフラフラと出歩いて
行方不明になったり、
言って聞かせようとしても、言ってることが
支離滅裂な状況でした。
自コースの人間と相談し、送って帰ろうということ
になったのです。
しかし、エレベーターに乗せるのも暴れて大変で、
俺の友人の手を借りてやっと乗せ、
俺が一緒に乗り込み、一階で待つと
言うことになったのです。
もしかしたら、強制的に帰らせようとしたのは
まずかったのかもしれません。
しかし、フラフラと歩き回って、
休ませようとしても、抵抗して無理だったんです。

エレベーターの中。
俺は、自分が連れていった責任から、
「あんた(彼は年上)は
一体誰に、どれだけ迷惑かけてると思ってんの?」
と言ったら、逆ギレ。つかみかかってきました。
俺もそれまでの不満爆発。つかみ合いとなり、
三階でエレベーターから下りて乱闘。
騒ぎを聞きつけて集まった女性二人に
引き離されました。
俺の方はそれで、もう知ったことかと言う気になり
その女性達に
「放っておけ!
放っといて死んだら、それで良い!」と言い
階段でもどりました。

それで良いと言ったものの、
それで良いわけはなく、自コースの友人二人、
他コースの友人二人を呼んで、探しに行きました。
どれくらい探したでしょうか。
学校じゅう上へ下へと探し回り、
やっと見つけました。俺が連れていったその
コースの所へもどっていたのです。
俺の友人が先に発見、彼に怒声で
説教していました。やはりつかみかかられたようで
服のボタンが何個か飛んでいました。
それを見た俺は、さっきの乱闘、
俺の友人にさんざん迷惑をかけたこと、
学校じゅうを走り回されたこと、などで
完璧に頭に血が上り、
「おめぇいい加減にしろ!ゴルァ」っと
殴りかかり、側にいた友人に
取り押さえられました。
その悶着の間に、また別の友人が彼に
殴られたようでした。口から血を出していました。

二、三人の友人に
「奴は完全に酔ってんだから」となだめられながら
俺は
「あんなやつはボコッて眠らせりゃ良いんだ!」
と怒り狂ってました。
(「ボコる」は「袋叩きにする」です。一応)

その後、なんとか事態は、沈静化。
彼をみんなが演習室に閉じ込め。

俺は、彼が迷惑をかけた友人数人と
話をしていました。
友人は最初、俺をなだめてはいましたが、
やはり、俺に負けず劣らず相当に怒っているらしく
「絶対このままじゃ済ませない」
「明日呼び出して、土下座させる」
「いや、やっぱり袋叩きにしよう」
「いや、明日じゃなく今やっちまおうぜ」
と言う話をしていました。
結局、
「明日土下座させる。文句言ったら殺る」
と言うことになりました。

次の日、
彼は学校に来て、
俺の友人に謝罪しに行き、友人も
本当はとても頭にきているけれども、
説教をして、今後立入禁止で
その場は済ませました。
俺は夕方に学校に行きました。
彼が待っていて、謝罪しました。
俺は、殴りはしませんでしたが、
「すみません。はいそうですか。って訳には
いかねんだよ。」と言いました。

彼はほとんど何も憶えていないらしいです。

概ねこんな出来事です。

お酒の上のことでも、
許されないことは、やはりあると思います。

俺の友人、彼にとっては見ず知らずの人たち、
しかも、彼の行方を探してくれた人達を
片っ端から殴り、つかみかかった。
俺は彼を許すことは出来ません。
少なくとも、その友人達が彼を許さない限り
決して許すことはできません。

俺は彼が謝罪に来たときにこう言いました。
「あなたにどうしろなんて言いません。
あなたがどうしようと、多分俺らの
気は晴れませんから・・・。
俺らはこれからずっとあなたが嫌いです。
それだけは知っていて下さい。
もはや許すも許さぬも、謝罪もくそもないんです」

少しきつかったかもしれません。
でも、それに価すること彼はやったと
俺は思います。

そう思っているんですが、
うなだれる彼を少し、哀れにも思いました。

本当に、人とお酒を飲むときは
気を付けなければいけません。
人に怪我をさせたり、取り返しの付かないことを
してしまうこともあるのですから・・・。


2002年10月31日(木)



 微笑 

太宰、中也、賢治、鴎外、田中英光、
井伏、安吾、三島。
プーシキン、ゴーゴリ、イプセン、
モーパッサン、チェホフ、ハイネ。

バッハ、ベートーベン、ボロディン、
パッヘルベル。
ビートルズ、ストーンズ、Mr.BIG。


これで十分かな・・・。
これだけでもそんなに悪くないって
時々、思う。



2002年10月25日(金)



 「まだまだ幸せな方だよ」 

そうだね。
まだまだ幸せな方だよね・・・



2002年10月24日(木)



 反省すべき 

自分は、特にお酒を飲んでも、
乱れたり、人が変わったように
なってしまうことも、あまりないのですが・・・。

しかし、適量を大きく超えて
飲んでしまい大酔いを発して、
周りの人たちに迷惑をかけるようなことが
今まで覚えているだけで二、三回
ありました。

もどした。寝た。
などだったらまだ良いんでしょうけど・・・。

キレた。触った。泣いた。
この3回です。

切れた、泣いたはともかく、
「触った」については・・・。

今時、飲み会の最中に、
あるカップルがイチャイチャし出すのは
良くあることでして、
自分のいわゆる「触った」に関しても、
むしろそれ以下のものでしょう。(と思います)

相手の女性も
一緒になって悪のりしていて、
嫌がっているのを無理矢理というわけでは
決してないです。

次の日に起きてから、
ずっと死のう、死のうと考えていました。
話が通じないと思うかもしれませんが、
「死んでお詫びしよう」と、
本気で思いました。

こんな風に書くと
軽々しく、言ってやがる、
くだらない野郎だ、と
思うかもしれませんけど、
冗談ではなく、そう思っているのでして、
むしろ、自分のこんな性格こそが
自分の最大の弱点であり、
悩みの根源であると言っても良いくらいなのです。

「人の迷惑」になって
生きていたくない。生きたくない。
一から十まで、全部これなんです。

酒を飲んでいようと、
なんであろうと、許されない。
人が許してくれても、自分が許せない。

思い出すたびに、
とても生きられないと思うのです。

決して大げさでもなんでもないんです。
軽々しく言ってるつもりも少しもないんです。
本当なんです。


2002年10月23日(水)



 ぼんやり

昨日、日記を書いてから、
部屋で一人、試しに「ハッピーバースデー」とか
呟いてみたら、ザワザワっと
するものがありました。

そして今日は普通の、いつもの金曜日。

午前中の演習に出席するために、
寝ないで学校に来ました。
昼夜逆転生活をしていたのです。
しかし、自分の場合、睡眠不足の方が、
日本酒を一升飲むよりも悪いです。
自分でも思います。錯乱しています。
人間の脳は24時間以上も持続して起きていると
ストレスでよく働かなくなるようです。
とにかく、何事にも、なげやりです。
適当なことばかり言っています。

演習も全然、発表者の言っていることが、
理解できませんでした。
「我になんの関わりやあらん」
まさにそんな感じでした。

友達にも、全然、気を使いません。
女の子にも、言葉が乱暴です。
冗談と思ってもらえないと、やばいくらいです。

しかし、自分には普段の方より、
これくらいの方が良いのかもしれません。

でも、なんか、こんな自分はイヤです。


2002年10月18日(金)



 ハッピーバースデー

この日記を初めてから、
2度目のテーマです。
ハッピーバースデー

22歳です。
やりきれない思いがします。
自分が、22歳。

とっても頼りないね。自分。


4年間も連続で誕生日を一人で
過ごすと、なかなか笑えないものがあります。
耐えきれないくらい侘びしいものです。

何となしに辞書をひいたら・・・。

【侘びしい】(形)
(自分を受け入れてくれる暖かい)ものが無くて
さびしい(様子だ)


『自分を受け入れてくれる暖かいもの』か・・・。


2002年10月17日(木)



 繰り返し、繰り返し 

一瞬です。
何も、何一つ、ありません。

振り返ってみると、何もなかった。
などと言えるくらいでは、それでもまだ、
何かあったのでは?と思ってしまいます。

振り返ってみると・・・わからない・・・。
こうなると、「本当になんにもなかったのか・・」
と言う実感が薄ら寒い感じで、
襲ってくるものです。

自分は、自分を本当に傲慢だと感じる時が
あります。しかし、それだからと言って、
自分が何を得てきたのかと考えると、
特に、何も得たものはありませんし、
今となっては、むしろ、失ったものばかりの
ような気がします。

ある時は、ニコニコ愛想良く振るまい、
ある時は、ブスッとした悪い態度をしています。
いえ、これは別に気分が、
どうこうという問題では、自分の場合、
ないのです。
加減が分からないのです。
どれくらいが適切なのか、
分からないのです。


『不仕合わせである、と思った。
人、皆、私を、まだまだ幸せな方だよ、と評した。
私は気弱く、そうとも、そうとも、と首肯した。
何が不足で、あがくのだろう』

太宰治
『懶惰の歌留多』


2002年10月14日(月)



 あの頃 

予備校時代の自分は
今よりも、ダメでした。
予備校には夏になる前に
行かなくなりました。

バイトをしていました。
肉体労働でした。
馬鹿な友達、常識のない友達が出来ました。
それで酒ばっかり飲んでいました。
毎日浴びるように飲んで、
グラグラになって、公園で寝てみたり、
人目も気にせず、路上で吐いたり、
そんな毎日でした。

全然楽しくなんかなかったけれど、
それで良いと思っていました。
もう、これで良いと思っていました。

大学に合格しなくても、
一生、肉体労働でも、こんな友人しかいなくても
もうこれで良い。

全部、もう終わりだよ。

楽しくも嬉しくもなかった。
ただ、安心した。

親の手前、受験だけはした。
なぜか、合格した。

そして知らない土地、知らない人、
想像のつかない「これから」

とにかく不安だった。

初めて「死のう」と思った。

2002年10月13日(日)



 酔い 

なんでも自分のせいだと思ってやがる。
いい気なもんだ。

フッとそんな風に感じて、次の瞬間
俺も同じってことに気付いた。

ああ、どうやったってダメだ
どう考えたってなんとなく気に入らない。

そんなこんなで、
「生まれてきたのがそもそもの間違いなんです」
とか呟いてみる。

酔ってるね


2002年10月10日(木)



 面目 

めんもく【面目】

その人(の属する組織・団体)に与えられる世間の良い評価。


自分はこういうものを
とても気にする人間です。
だから、人に対しても、何かしら
その人の行動の予想するときに
「それじゃあいつの面目が立たない」とかを
計算に入れたりするわけですけど、
案外みんなそんなこと気にしないみたいで
それが自分にはいつも意外です。

自分の面目もそうですけれど、
自分の行動で他人が面目のない立場に
置かれると言うことを
どうして気にせずにいられるのかわかりません。

『ばつが悪い』
と言うことに対して、
人が自分ほどの苦痛を感じないのは
どうしてでしょう。


2002年10月09日(水)



 特に大学 

何もしなくても、
何かあるなんて思ってたら何もない。

何かを変えなくても、
変わっていくなんて思ってたら何も変わらない。

分かってても
本当にそう思い切れてない所がありました。
甘かったです。


2002年10月08日(火)



 同じ日 

昨日と今日の違いが分からない。

忘れていないことはたくさん
あるのに、思い出せることがあまりない。
人に言われて「あぁそうだったなぁ」と
思うことばかりで、その周辺のことも
自分では少しも思い出せない。
変な、イヤな感じ。

後2週間ほどで
22歳です。特にこれと言って、
思い入れのある年齢でもないし、
感慨と言うようなものもちっとも
感じないのだけれど、年齢が一つ増えるたびに
漠然とした焦りが増していきます。

ここ3、4年の自分は通じてこんな感じ。

あまり笑えない。


2002年10月07日(月)



 死の音 

貿易センタービル
自爆テロで崩壊したあのビル。

人が、何人も飛び降りて死んだ。
なんて言われても、なかなか
リアルには感じられないもので・・・。

昨日、崩壊前に
ビルの中に入って、
消防士達を写していたビデオの
ドキュメント番組がやっていた。

そのビデオの中盤くらいから
「パァーン」と何かが弾けるような音が
録音されていて、
ビルの崩壊前のきしみか何かの
音なんだろうなぁと思って聞いていた。

しかし、実はそれはビルから
飛び降りた人が地面に
叩きつけられる音だと言うことが、
ナレーションで分かった。

ゾッとした。

これがリアルな「死」の音。

2002年10月04日(金)



 世界が変わるなんて・・・ 

しばらくです。

なんとなく日記書くヒマがありませんでした。

夏着を2枚着ても
肌寒い今日この頃、やっと昨日で
「夏休み」が終わりました。
今日から学校です。
そりゃ大学生も頭悪くなるよ
休みばっかりなんだから・・・。

あぁ・・・こないだ
念願の釣りに行って来ました。
行ってみたら港の水深が浅すぎて、
当初目論んでいた釣りが出来なく、
浮き釣りで一日中フグ・ベラ・スズメダイ
ばっかり釣り上げてました。
それでも、まぁたまに健全な遊びをした
って言う充実感と言うか何というか
そう言うものもあり、
「まぁ来て良かったな」と
思っていたのですが・・・。

さぁ帰ろうかと言う時に
四十後半くらいのオッサンに、
「何か釣れてる?」って訊かれて
「いやぁダメッすね。フグ・ベラばっかり・・」
と返したら、
「ヘッ何を釣ってやがんだい」と・・・。
一瞬でイヤな気分になりました。

これに似たようなことは
世の中のどこにでも、良くあることですが、
イヤなものですね。

みんながみんな、他人よりも
自分の方が良い、優れてると思いたいから、
そのケチな優越感を満たすために
他人を落とそうとやっきになっている。

あのオッサンは、俺の充実感を
犠牲にして優越感を手に入れたんだ。
などと思うと、ますますやりきれなくなります。

油断もすきもない。
何もしなくても、放っておいてくれない。


犠牲になるか犠牲にするか、
バカにするか、されるか、
食うか食われるか・・・
なんて言うことを考えている内に
アパートに着きました。


2002年10月03日(木)
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