外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2014年04月01日(火) 「石の上にも三十年」入社して、30年になります。

◆4月1日が一斉に「入社式」でしたね。

毎年、4月1日、または、4月最初の営業日が、全国の会社の入社式の日で、

主だった会社の「入社式、社長訓示」の要旨を、新聞等が伝えます。

私が、社会人になったのは、つまり、今も勤務している会社に入ったのがちょうど30年前でした。


正確にいうと、その年、1984(昭和59)年は、4月1日が日曜日だったので、

翌日、4月2日(月)に入社し、「職員を命ず」という最初の「辞令」を貰いました。


急に身が引き締まる思いがしました。


それは当たり前で、それまではおカネ(しかも親に出して貰った学費です)を払ってものを教わる身。

会社は、働いておカネを貰うところです。

厳しいに決まっています。あっという間に30年です。

途中、「仕事が好きになれない自分」は、精神的に未熟なのではないか、あるいは人格に問題が

あるのではないか?と真剣に悩んだことがありましたが、特別にこれ、というきっかけがあった訳では

ありませんが、途中から、

どんな仕事でも、凡そ「仕事」であるならば「大変」に決まっていて「楽しくない」のが当たり前。

であることを認識してから、随分気が楽になりました。

サラリーマン、とくに「総合職」の勤め人は、ハンコ1つで何処にでも赴任し、どんな仕事でも

与えられた職務を全うしなければなりません。偶然、比較的自分に向いている仕事に就くことがあり、

その間は、相対的にはやや「楽しい」に近づきますが、サラリーマンには「人事異動」がつきもので、

ずっとその仕事をしていられるということは、余程の好運に恵まれない限り、あり得ませんので、

大抵はやはり「仕事は面倒くさい」ものです。


かつて、自分が若い頃の部長で猛烈に働く人がいました。

私はそういう人は、きっと仕事が趣味のように楽しいのだろう、と思いましたが、違いました。

あるとき、その上司に何か仕事の報告に行きましたら、「仕事の鬼」のような上司が、
疲れるなあ・・・。木曜日ぐらいになると、ヘトヘトや。金曜になるとヤケクソで「しゃあない。もう1日だけやったろか」と思うけどな・・・。

というので、大変に驚くと共に、ホッとしました。自分が特別に怠惰だから、仕事がイヤなのではない。

「誰でも仕事はメンドクサイのだ」ということが分かったのでした。


私は、子供の頃から気が弱く、クヨクヨ、メソメソ、ウジウジした性格です。

本当に幼い頃は、母親の後にずっとくっついているような子供でしたが、

それでも30年、我慢できました。今年、新社会人になった方。

途中で辞めたくなることが、多分、何度もあるでしょうが、なんとかなります。


1968年、メキシコ五輪、マラソンの銀メダリスト、君原健二さんの回顧録が日本経済新聞の

「私の履歴書」に一昨年、掲載されました。君原健二「選手」は16歳で走り始め、

現役時代は勿論、現役を引退しても走り続け、御本人が生真面目な性格でいらっしゃるので、

都度記録を取っている。総走行距離はなんと16万キロ。地球4週分ですが、ただの一度も途中棄権したことがない。

絶対に完走するので有名です。そう言う方は元来の資質で、楽に走れるのかというと、とんでもないそうです。

とりわけ現役時代には、「勝たねばならない」プレッシャーが大変だそうで、何度も途中でリタイアしたくなったことが

あるそうですが、その都度、小さい目標を掲げるそうです。

「次の給水所まで」、それも辛ければ「あと1キロだけ走ろう」に変えます。

更に辛かったら、「あと500メートルだけ」「次の電信柱まで」、と言う具合に、

目標を細かく設定して、とりあえずその目標まで、走る。そこまで走れたら、また、

次の目印まで、走る。その繰り返しで耐えられたそうです。

君原選手のこの話が、ある時新聞に載り、自殺するつもりだったけれど、止めた、

と、いうお礼の手紙が来たことがあるそうです。これならできるかもしれませんね。

死にたいほど辛くても「あと一週間だけ、生きてみよう」さらに「あと3日」「あと1日」

「あと、半日」「あと、3時間」「1時間」「30分」だけ生きてみよう、の繰り返しで、

人間は辛くても続けられるようです。

精神科医や、カウンセラーが提唱する「自殺防止」方法よりもよほど参考になります。


とにかく仕事は大変にきまっていること。非常に辛くても、「とりあえず、〇〇まで」の目標を

どんどん細分化することにより、放り出したい仕事、逃げ出したい仕事場でも何とか耐えることができる。


偉そうなことはいえませんが、新社会人で「果たして自分はつづけられるだろうか?」と、早くも心配している

不安で仕方が無い、という人の参考になれば、幸いです。

【読者の皆様にお願い】
是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。


2013年04月01日(月) おかげ様で、母の納骨が終わりました。
2012年04月01日(日) 新入社員に告ぐ。「石の上にも3年」。
2011年04月01日(金) 地震から3週間経ちます。恥ずかしながら、精神不安定で、物凄く疲れやすいです。
2010年04月01日(木) 3月31日の党首討論所感。「普天間」と「政治とカネ」だけですか。問題は?
2009年04月01日(水) 「入社式 大不況の真っただ中、希望と不安を胸に」←私の入社式は25年前でした。感無量。
2008年04月01日(火) 誕生日と命日が非常に近い、ラフマニノフ(1873〜1943)の歌曲「ヴォカリーズ」を色々な楽器・演奏形態で
2007年04月01日(日) 能登半島地震その後/今月のN響アワーは面白そうですよ。
2006年04月01日(土) 「イラク陸自撤収、下旬にも決断−政府」 アメリカの大量破壊兵器情報に関する「ガセネタ」をそのまま信じた日本政府。
2005年04月01日(金) <韓国>日本の常任理入りに反対表明 ←こういう強硬姿勢に、韓国のメディアはむしろ批判的です
2004年04月01日(木) 「河邨文一郎氏死去 詩人、札幌医大名誉教授」札幌オリンピック公式ソング「虹と雪のバラード」の作詞者ですよ。
2003年04月01日(火) イラク戦、これまでに8700発以上の爆弾やミサイル使用=米国防総省  アメリカの方が余程「大量破壊」しているじゃないかよ。

JIRO |HomePage

My追加