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JIROの独断的日記
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2011年02月02日(水) 【音楽】2月2日は、クライスラーとハイフェッツの誕生日なんです。

◆たまにこういう偶然があります。

今日、2月2日は、ヴァイオリンの天才2人の誕生日です。

「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」などを作曲し、

みずからもヴァイオリニストとして、名を馳せた、フリッツ・クライスラー(1875-1962)

「ヴァイオリンの神様」、ヤシャ・ハイフェッツ(1901-1987)の誕生日です。


音楽年表を見ていると、たまにこのような偶然があります。

演奏家なら1月5日は、メケランジェリ、ブレンデル、ポリーニの誕生日だったり。

バッハとヴィヴァルディの命日が同じ7月28日だったり。勿論単なる偶然でしょうが、

面白いです。


◆クライスラーの自作自演は、あまりにも音質が悪いのです。

本当は折角だから、演奏を比べて頂きたいのですが、クライスラーの自作自演は、

あまりにも音源が古く、ちょっと聞きづらいので、

いつもご紹介してます、私のイチ押しのヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス(James Ehnes)氏の

演奏で、クライスラーの代表作を。

音源は、James Ehnes Plays Kreislerです。

HMVだと、愛の悲しみ/愛の喜び/美しきロスマリン/他 ジェームズ・エーネス

TOWER RECORDSだと、Kriesler: Works / James Ehnesです。


ウィーン奇想曲



Caprice viennois



愛の喜び



Kreisler Liebesfreud



愛の悲しみ



Kreisler Liebesleid



美しきロスマリン



Schon Rosmarin



コレルリの主題による変奏曲



Variations on a theme by Corelli


私自身は、ヴァイオリン奏者ではありませんので、自分の感覚としては

正直に言って分かりませんが、このような小品で「聴かせる」のは、

プロにとってすら、至難の業だそうです。見事な演奏だと思います。


◆ハイフェッツ。ヴァイオリンの神様。

100年に1人の天才とか、ありとあらゆる、最大級の賛辞をほしいままに

している、ヤシャ・ハイフェッツ。今でも彼を凌ぐヴァイオリニストは

現れていない、と思います。

YouTubeにある、「ホラ・スタッカート」の映像をご覧下さい。


Jascha Heifetz plays Hora Staccato







一弓スピッカート(跳ばし弓)という極致的名人芸です。

ミリ単位で弓をバウンドさせてコントロールしている。


そのハイフェッツと言えば、「ツィゴイネルワイゼン」。

技術的に難しい所の「神業」もさることながら、中間部で

ジプシー風旋律が現れるところ。

ヴァイオリンが正に「歌い」、すすり泣いています。


ツィゴイネルワイゼン



Heifetz Zigeunerweisen



やはり「神様」ですね。ハイフェッツは生で聴いてみたかった、と思います。

しかし、こんな演奏を生で聴き、見たならば、あまりのものすごさに唖然として、

「ブラボー!」はおろか、拍手をすることすら忘れて、固まってしまいそうな気がします。


しかし、こんな「神様」だから、いつも楽々とたのしく演奏していたか、というと

そういう簡単なことではないようです。

トスカニーニ率いるNBC交響楽団で長く弾いた後、日本に永住し、新日本フィルと札幌交響楽団の

コンサートマスターを務めて下さった、ルイ・グレーラーという方がおられます。

グレーラー先生の、「ヴァイオリンはやさしく音楽はむずかしい」という

大変貴重な本があります。難しいことは書いていません。

この本の中で、実際にNBCでハイフェッツの伴奏をしたグレーラー先生は、

ハイフェッツは、いつも「前回の自分の演奏」と戦っていました。私にはその辛さが大変よく分かります。

と書いています。「神様」だから、人々は「ハイフェッツは完璧な演奏をして、当たり前」と

思っている。失敗は許されない。そういう辛さがあった、ということです。


「神様」ならではの、常人には計り知れない苦労があったのでしょう。

この映像。ヴァイオリンを持っていないハイフェッツが映っている珍しい映像です。

ヴァイオリンから離れ、テニスなどをしているときのハイフェッツの笑顔を見ると

普段、演奏をするときのプレッシャーがどれほどだったのか、何となく想像できます。


Jascha Heifetz






此方はヴィエニアフスキーの「スケルツォ・タランテラ」を弾くハイフェッツですが、

始めに奧さんと、自分のレコードを聴くハイフェッツが映ります。


Wieniawski : Scherzo Tarantella







これ、生で聴いたらどれほどものすごい音だったでしょう・・・・。

最後に、名人芸はご覧頂きましたから、ハイフェッツのバッハを。


無伴奏バイオリンの為のソナタ第1番 BWV1001からプレスト。


Heifetz J.S. Bach BWV 1001 Presto



正確無比な演奏です。

若い人がこれを弾くと、なんというかもっとムキになって、やや語弊がありますが、

「ゴシゴシ」弾く感じになります。ハイフェッツはむしろ軽めで、途中跳ばし弓で

スタッカートを交えたりしています。独特の境地です。

引用元を書き忘れました。

「ツィゴイネルワイゼン」は、ツィゴイネルワイゼン ヴィルティオーゾ・ヴァイオリン

バッハは、バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)です。

無論、音楽でありまして、好みなんですが、敢えて独断的に書かせて頂くならば、

せっかくこの世に生まれてきたからには、ハイフェッツの録音は聴いた方がいいですよ。

それでは、失礼致します。

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