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JIROの独断的日記
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2009年10月09日(金) 「<ノーベル平和賞>オバマ米大統領が受賞」←人殺しがノーベル平和賞かい?

◆<ノーベル平和賞>オバマ米大統領が受賞(10月9日18時8分配信 毎日新聞)

今年のノーベル平和賞が9日、米国のバラク・オバマ大統領に決まった。

ノルウェーのノーベル賞委員会は「国際政治の新たな潮流を生み、国連中心の多国間外交を強めた」と授与理由を述べた。

さらに「核なき世界へのビジョンは軍縮交渉を鼓舞した」とし、

「オバマ・イニシアチブによって米国は世界が直面する大きな課題に挑む建設的な役割を演じている」とした。

授賞理由の骨子

・核兵器のない世界へ向けた理想と行動を重視した。

・対話と交渉を重視する新たな流れを国際政治にもたらした。

・米国が、気候変動問題でより建設的な役割を果たすようになった。

・民主主義と人権が強化された。

・オバマ氏の国際的政策、理想こそ、ノーベル賞委員会が108年間の歴史を通じて促進しようとしてきたものだ。


◆コメント:アメリカって、アフガニスタンに増派を決め、今日も人を殺しているわけですよ。

呆れたなあ。ノーベル平和賞というのは、ノーベルの遺言にあるので、なくすわけに行かないが、

他の賞(物理、化学、生理学など)に比べると、授賞理由が極めて主観的だ。


ウィキペディアの「バラク・オバマ」に、他国への軍事行動 という項目がある。

そこには、こう書かれている。

大統領就任直後の2009年1月23日、オバマはパキスタンに対するミサイル攻撃を指示し、攻撃の結果、民間人15人が死亡した。

その後もパキスタンに対する越境攻撃を繰り返し行ったため、現地では多数の死傷者が出るなど被害が拡大している。

上院の審議にて、国防長官ロバート・ゲーツは政府高官として初めて越境攻撃の事実を認めたが、今後も攻撃を継続すると証言した。

国際法上、自国が攻撃され、それに対して防衛する場合以外は、武力行使は違法行為である。

まして、2009年1月23日、パキスタンに対するミサイル攻撃を、オバマ大統領は指示したが、

当然、民間人に死傷者が出ることが予想できた筈だ。それを分かっていて、そうなっても仕方がない、

と考えたとすれば、パキスタンの非戦闘員を殺害する未必の故意があったと考えざるを得ない。

非戦闘員の殺戮はれっきとした「テロ」である。


あえて、刺激的な表現を用いるならば、オバマ大統領は殺人犯である。

オバマ大統領はイラク戦争には、以前から反対していたが、公約を変更している。

ウィキペディアの記述。「他国への軍事行動 」より。
大統領選挙期間中、オバマは「大統領就任後16ヶ月以内にアメリカ軍のイラクからの完全撤退」を公約として掲げてきたが、

就任後にこの公約を修正・撤回した。2009年2月27日、オバマはノースカロライナ州で演説し、

2010年8月末までにイラク駐留戦闘部隊を撤退させ、その後は最大5万人の駐留部隊をイラクに残すという新戦略を発表した

また、「安全保障」の項には、
「イラクに拘ればアフガンで泥沼にはまる」と述べ、治安が悪化しているアフガニスタンやパキスタンのアメリカ軍の増強を検討。

州兵に頼らない10万人の正規兵を増派するとしている。

これは、アフガニスタンやパキスタンでテロリストを掃討する、と称して武力を用い、

オバマ大統領は、その際、非戦闘員である一般市民に犠牲者が出る可能性を認識しているだろうから、

大統領には、アフガニスタン・パキスタン国民への「殺人の未必の故意」がある、と考えるべきだ。

傷を追うのはアフガニスタン・パキスタン国民ばかりではない。戦地へ派遣される米兵に既に多数の死傷者が出ているし、

無事、帰国した米兵が自殺するケースが増えていることが、知られている。
◆米兵の自殺者数、2年連続で過去最高(AFP:2009年01月30日 12:47)

【1月30日 AFP】現役米軍兵士の自殺者数が2年連続で過去最高を更新したと、米軍当局が29日、発表した。

発表によると、2008年に自殺した米兵の数は、前年の115人から143人に増加した。

うち、自殺であることがこれまでに確認されたのは128人で、残る15人の死については現在も調査中だが、

一般的に調査中の兵士の死の9割は自殺と認定されるという。

米兵の自殺者は、イラクやアフガニスタンでの戦闘が激化する中、過去4年間にわたって上昇を続けている。

軍側は自殺の理由は1つの要因で説明できるものではないとしているが、

ピーター・シアレリー(Peter Chiarelli)米陸軍副参謀長は、戦地への派遣が長引いていることや

作戦任務の頻度の増加が、兵士と家族らに負担を与えている点を指摘、

自殺者数の増加との関係性があるとの見方を示している。

イラクやアフガニスタンでの戦闘と、兵士の自殺との因果関係を厳密に立証するのは困難だろうが、

これが初めてではなく、ベトナム戦争から帰還した兵士の多くが精神的変調を来した過去の例に鑑み

(PTSD==posttraumatic stress disorder=心的外傷後ストレス障害の研究はベトナム帰還兵から始まったのだ)、

ほぼ、間違いがない。オバマ大統領のアフガン・パキスタン増派計画は、こうした「患者」を増加させることに

なるだろう。


それでもオバマ大統領はノーベル平和賞授賞に相応しいのであろうか?

授賞理由の骨子も滑稽である。
核兵器のない世界へ向けた理想と行動を重視した。

というが、言うは易く行うは難し。実際に核保有国を世界からなくした人物がいたら、

それこそノーベル平和賞に値するだろうが、
核兵器をなくそう!

というのは、簡単である。それがノーベル賞ならば、先駆者は日本にいる。
原水爆禁止運動の発祥の地は、東京都杉並区、杉並公民館であり、

実は私の卒業した公立小学校のPTAの有志が署名活動を始め、それがやがて、全世界に広がったのである。

オバマどころか、私が生まれる前の話だ。

「核兵器廃絶を訴えること」がノーベル平和賞に値するならば、本来、我が母校のPTAが授賞するべきである。


それは、冗談として、オバマ大統領はスローガンを掲げてはいるが、今年の1月にアメリカ合衆国大統領になったばかりで、

具体的な成果は何も挙げていない。

繰り返すが彼が具体的に実行(というか引き継ぎ)しているのは、アフガンやパキスタンでの武力行使である。


授賞理由の骨子の、
オバマ氏の国際的政策、理想こそ、ノーベル賞委員会が108年間の歴史を通じて促進しようとしてきたものだ。

は、どう考えても大袈裟で、不自然だ。理想を掲げるだけで、ノーベル賞授賞理由になるのであれば、

世界中にものすごい数のノーベル平和賞受賞(候補)者がいるはずだ。

納得できない。

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