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JIROの独断的日記
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2008年08月08日(金) 「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」「ポストホルン・セレナーデ」(ポストホルン=ティルシャル)お薦めCD

◆アイネ・クライネ、載せたこと、無かったですね(笑)

クラシック音楽専門のブログを書いている方は大勢いらっしゃいます。

色々な「パターン」があります。私は有名曲が多いですが、中には、作曲家の名前を、

私が見ても一人も知らないような、珍しい、「埋もれた名曲」ばかりを取りあげる方もいます。

人それぞれでよいと思いますが、私は、これをきっかけにこれまでクラシックを聴いたことがなく、

食わず嫌いだった方にも親しんでいただけるような曲、或いはその一部(楽章)を載せるようにしています。

有名どころは、大分紹介したつもりでいましたが、モーツァルトの「アイネ・クライネ」は、

あまりにも有名なので、灯台もと暗しで、今まで掲載したことがありません。

これこそ、ゴマンとCDがありますが、私は、チャールズ・マッケラス(Charles Mackerras) 指揮、

プラハ室内管弦楽団のMozart: Eine Kleine Nachtmusik; Posthorn Serenade を推薦します。

理由と言われてもですね。これは趣味の問題なんでね。説明しにくい。

こういう有名曲を色んな指揮者で聴いてみるのも面白いですよ。

それでは、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第一楽章です。どうぞ。

ダウンロード EineKleine1stMackerras.mp3 (7634.3K)



全ての楽章を載せたい所ですが、中を飛ばして終楽章(第4楽章)に行きます。

ダウンロード EineKleine4thMackerras.mp3 (4985.3K)



モーツァルトはこの曲(全部で4つの楽章で構成されていますが)を何とある日の午後、半日で書き上げたそうです。

私事ながら、「アイネ・クライネ」にはちょっと思い出がありまして、死んだ親父が大好きだったのです。

よく、ブルーノ・ワルターという大指揮者のレコードを聴いていました。


◆ポストホルン・セレナーデ

このCDには、もう一曲、通称「ポストホルン・セレナーデ」が録れてあります。

曲名のポストホルンというのは楽器の名前です。これがポストホルン↓

ダウンロード posthorn.jpg (38.0K)

昔、郵便配達のオジサンが、郵便が届きましたよ、という合図の為にこれを吹いたので(勿論、バルブなんか付いていない、

もっと原始的な楽器だったでしょうが)、このような名前が付いたのです。

モーツァルトのセレナーデ「ポストホルン」は7つの楽章から構成されていますが、第6楽章のメヌエットの第二トリオで、

このポストホルンが使われるのです。トランペット奏者が演奏することが多いのですが、

このCDでは、残念ながら2年前に亡くなった、チェコ・フィルハーモニーの首席ホルン奏者、

ズデニェク・ティルシャルという名人が吹いてます。

さて、ポストホルンが出てくる前に、第4楽章・ロンドを聴いていただきます。

ここでは木管楽器、特にフルートとオーボエが主役です。

あたかも、フルートとオーボエが「会話」をしているように聞こえる音楽です。とても楽しく、透明で、美しい。

ダウンロード PostHornRondo.mp3 (5370.2K)



次が第6楽章・メヌエットです。トリオと呼ばれる中間部が2つあります。一つ目は、演奏開始後1分15秒頃から。

ピッコロと弦楽器が奏でるメロディーは、子供でも吹けそうですが、実に「可愛い」。

それ以外の表現を思いつきません。

かつてN響が演奏したとき、小出さんという首席フルート奏者は、ここをリコーダーで吹きました。

それも小学校で使うようなプラスチックというか、とにかく合成樹脂製の楽器で。それが実によく合っていたのです。

名人が吹くとリコーダーでもあんなに音楽的になるのだな、と改めて感心しました。

さて、このCDでは、2分50秒からポストホルンの登場です。ティルシャルさん、上手い。ここ、音が上に行ったり下に行ったり、結構難しいです。

ダウンロード PostHornMenuetto.mp3 (4694.3K)



これを、やはりN響が、ギュンター・ヴァントという怖ーい顔をしたおじいさんの指揮者で演奏したことがあります。

ヴァントさんは、ポストホルンのパートを吹く、トランペット奏者の津堅さんという方に、普通のトランペットで吹け。

ヨーロッパでも皆、ポストホルンで吹いて、本番でトチッて後悔する、と助言したのだそうです。

しかし、津堅さんはたまたま、良い楽器(ポストホルン)が手に入ったので、これで演らして下さいといい、

本当に本番も、ポスト・ホルンで吹きました。見事に成功しました。

演奏終了後、指揮者のヴァントさんは、何度も拍手に応えてステージに出てきましたが、

やおら、トランペットセクションに向かいました。

そして、津堅さんの手を自ら取って、立ち上がらせ、さらに、何と、手を引っ張ってステージの最前列まで連れてきて、

お客さんに、「彼の名演奏を讃えてあげて下さい」という演出をしました。ヴァントさん、余程感心したのでしょう。

津堅さんも、他のN響のメンバーも嬉しそうでした。見ている私まで嬉しくなりました。

音楽の関わる至福の時ですね。あの光景は忘れません。

さて、最終楽章をどうぞ。セレナードと言ってもシンフォニーに終楽章のようなシンフォニックな音楽で、気分がいいですよ。

ダウンロード PostHornFinale.mp3 (3793.1K)



楽しいでしょ? アイネ・クライネ・ナハトムジークも良いですけど、モーツァルトのセレナーデ、ディヴェルティメントは

とても幸せな気分になります。

それでは、失礼を致します。

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