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JIROの独断的日記
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2008年05月26日(月) 「サマータイム導入に賛意=自民に積極検討を指示−福田首相」←早く仕事を始めて、早く終わらないと意味がない。

◆記事:サマータイム導入に賛意=自民に積極検討を指示−福田首相(5月26日21時1分配信 時事通信)

福田康夫首相は26日午後、自民党地球温暖化対策推進本部の野田毅委員長と首相官邸で会談し、

サマータイム制度の導入について「国民の意識改革に役立つことを積極的にやってほしい」と述べ、

前向きに検討するよう指示した。また、記者団に対し「私はやってもいいんじゃないかなと思っている」と述べ、同制度に賛意を示した。

サマータイムは、夏季に時計を1時間進めて、昼の時間を長くする制度。省エネにつながると期待され、

超党派の議員連盟が制度導入の法案提出を目指している。


◆コメント:サマータイムは昼の時間を「長くする」のではない。「早く始めて、早く終わる」のだ。

時事通信の記事に、

サマータイムは、夏季に時計を1時間進めて、昼の時間を長くする制度。

とありますが、違います。長くするのではなく、昼間の時間を1時間「ずらす」のです。

バッカだなあ。昼間の時間を長くして、どうして省エネに繋がるの?人間の活動時間が長くなったら、余計エネルギーを使うじゃないか。

どうも、基本的なことが分かっていないまま、議論が進んでいるような気がします。



私は、イギリスにいたことがあるので、経験しました。世界地図を見ると分かるけど、ヨーロッパの大都市の緯度は日本より高い。

イギリスなんか、北海道よりも北にある(さほど寒くないのはメキシコ湾流のおかげです)。

このため、夏と冬とでの昼間の長さの差が激しい。冬は朝7時を過ぎても暗く、夕方は16時頃真っ暗になりますが、

夏は3時過ぎから明るくなって、夜は22時近くなっても昼間の様に明るい。

だから、夏は時計を1時間早めるのですが、夏時間といっても3月の最終日曜から、10月の最終日曜まで、と結構長いのです。

始めの日だけ、ちょっと辛いわけ。昨日までの朝7時が8時になってしまう(時計を早めるとはそういうことです)ので、1時間早起きしなければなりません。

が、その後はすぐになれます。

ポイントはですね。サマータイムが意味を為すのは、イギリス人(他の欧州諸国も似たようなものでしょう)は、定時に帰るからだ、ということです。

最初、ホントに驚きました。時計が夕方5時になった途端、潮が引くように、みんな、さーっと退社するのです。

で、パブで一杯やって、さっさと帰宅する訳です。そして、明るいけど、11時ぐらいには寝てしまう。

これじゃないと、サマータイムを特に省エネの見地から導入したいのであれば(元々はそういう目的じゃないのですが)、意味がない。


◆日本で導入するなら、残業はしない、ということを徹底しないと、余計働いてエネルギーを消費することでしょう。

前述の通り、英国人は、滅多な事じゃ残業なんてしませんから、サマータイムが意味を持ってくるのですが、

残業が当たり前の日本人には、これがどうしても感覚的、習慣的に馴染みにくいのです。

実際、英国にいたとき、私の上司の日本人はこういいましたよ。

この、サマータイムってのはいいね。明るいからね。いくらでも遅くまで仕事できるね。

ちーがーう、っての。分かってないなー、このオッサン。と思いました。私。

そして、日本人って形式主義になるんだよね。

クールビズだってさ。涼しい格好をする。スーツを着ない。ネクタイも締めないで良いから、冷房をなるべく使わないってのが本質でしょ?

ところが、国会みてても、明らかに国会議事堂、ガンガンエアコン使ってますね。

民間企業も同様でしょ? クールビズの服装するだけで、結局エアコン使って、はい、環境を考えてますよ、と。

考えてないだろう。

私が形式主義と書いたのはそういうことです。

だから、サマータイムを導入するのなら、昼間を長くするのじゃなくて、あくまでも昼間の時間を1時間早める。

そして朝の涼しい時間から働いたり勉強を始めて、早く終わる。定時に終わる。

早く帰って、早く寝る、という意識を能動的に実行しなければ、意味がないと思います。

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