外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2007年07月23日(月) 「<年金問題>保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用」←社会保険庁職員は万死に値する。

◆記事:<年金問題>保険料約6兆9千億円を年金給付以外に流用 (7月24日3時3分配信 毎日新聞)

厚生年金と国民年金の保険料として、戦後、国民から徴収された約500兆円(07年7月現在)のうち、

約6兆9000億円が年金給付以外に使われていることが厚生労働省などの集計で分かった。

グリーンピア(大規模年金保養施設)など福祉施設への流用は打ち切られているが、

保険料徴収にかかわる年金事務費や住宅融資への債権回収費などは現在も増え続けている。

記録漏れ問題だけでなく、保険料の使途も問い直されそうだ。

 厚労省や社会保険庁によると、主な流用先は、

(1)旧厚生省の特殊法人「年金福祉事業団」(現・年金積立金管理運用独立行政法人)が行ったグリーンピア建設や住宅融資など2兆3000億円

(2)年金相談やシステム経費1兆9000億円

(3)厚生年金会館や健康福祉センターなどの年金福祉施設建設費1兆4000億円(4)年金事務費約1兆円――など。

年金事務費への保険料流用は、橋本龍太郎首相(当時)が98年度から国の一般会計予算をスリム化させるため、

財政構造改革法に基づいて開始した。潤沢な年金資産で、年金事務の経費を賄おうというものだった。

 その後、社保庁長官の交際費や職員の娯楽のためのゴルフ用品やカラオケセット、

テニスコート建設などに事務費が使われていたことが発覚。

政府・与党は04年に「保険料の使途は年金給付に限定する」ことで合意した。

しかし、国の財政負担を減らすためにはやむを得ないとする財務省の主導で、その後も事務費への流用は特例措置として継続され、

06、07両年度(予算ベース)で計2000億円が計上されている。

 先の通常国会では「保険料徴収などの経費は給付と密接不可分なコスト」(柳沢伯夫厚労相)との理由で、

給付以外への流用の恒久化を盛り込んだ社保庁改革関連法が成立。

これにより、流用額は今後も膨らみ続けることが予想される。

流用の恒常化に関し、社保庁は「年金事務費の使途は保険料徴収に関係する経費に限定する」と説明。

同改革関連法では、保険料を年金給付以外に使用する場合、インターネット上での公開を義務付けている。

しかし、こうした流用が年金財源を目減りさせているのも事実だ。

野党は「事務費はバケツの穴になる恐れがある」と批判しており、保険料流用の是非が再び問題化する可能性がある。

◆年金保険料のうち給付以外に流用された総額◆

<旧年金資金運用基金関係>

グリーンピア建設費   3140億円

被保険者の住宅融資 1兆5400億円

事務費交付金      5100億円

福祉医療機構への支出   120億円

<社会保険庁関係>

年金福祉施設の整備費1兆4000億円

年金相談などの経費 1兆9000億円

年金事務費        1兆円

委託事業        2000億円

総計       約6兆9000億円

※1945〜07年度までの総額。06、07両年度は見込み額



◆コメント:社会保険庁職員は、国民が納めた年金保険料でゴルフクラブやカラオケセットを買い、テニスコートを作っていた。

このニュースは、無論、聞き捨てならない話だが、今頃になって大きく取り上げるのは、いくら何でも遅すぎる。

ブンヤ(=新聞屋=新聞記者、ひいてはマスコミのこと)さん、何を寝ぼけてるの?と問い質したい気分である。

掛け金流用に限らず、社会保険庁の問題をずっと追及しているのは、民主党の長妻昭衆議院議員である。

掛け金流用の具体的な金額、使い道を3年も前(2004年4月)から明らかにしたのも、長妻議員である。

この功績は評価されるべきだ、ということも、私は何度も書いた。

私はこの件に関して記事を書いた。

だが、当時、全国紙やテレビはこの件につき、殆ど触れなかった。

だから私は、どうして、今頃になって記事にするのか、非常に腹立たしい。



この記事が伝えた事実が、どれ程の大問題か分かりますか?

民間企業、例えば銀行になぞらえるならば、

顧客から預かった預金を大銀行の職員が片端から使い込みをして、

(社内の宴会、社宅や厚生寮や全然人が入らない「グリーンピア」というリゾート施設の建設、海外出張費、健康診断費等々に使い)、

顧客が預金を引き出そうとしたら、残高が100万円あるはずなのに、ゼロになっていて、

銀行員に問い質したら、平然とかつ冷淡に「うちのコンピューターには、貴方が預金した記録はありません。お引き取り下さい」

と云っているようなものである。

そう考えると、これほどいい加減な日本人が存在することは許し難い。

露骨に私の感情を剥き出しにするならば、社保庁職員で保険料を流用した奴らは、「死刑に処す」

と云いたいところだが、そういうわけにも行かないので、昔からの慣用句、「万死に値する」

と書いたのである。

安倍首相は行政府の最高責任者だから、社保庁のいい加減な仕事は今始まった事ではないにしろ、責任がある。

但し、小泉を含む歴代首相は、全くこの問題に気付いていなかったか、知っていて見て見ぬふりをしていたのだから、

大きく捉えれば、長年政権政党である自民党に責任がある。

最近の世論調査で自民党を支持する人は流石に激減している。

社保庁の、気が遠くなるほどいい加減な体質の実体を知っても、依然、与党を支持する人。

一体、何を考えているのだろうか。

【読者の皆様にお願い】

駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。

画面の右下にボタンがあります。

よろしく御願いいたします。


2006年07月23日(日) 「上下意識薄い?上司に「ご苦労様」…文化庁国語調査」←日本語は大人になってからも勉強しないとダメですね。
2005年07月23日(土) 非常に残念なことが起きた…「飲酒問題」で日枝会長 ←「起きた」のではない。「起こした」のだろう。
2004年07月23日(金) 「自殺者、過去最多3万4千人」 「どういう事情かわからないが・・」小泉首相 ちゃんと資料を読んで下さいよ。
2003年07月23日(水) 未知の分野の知識を得る方法
2002年07月23日(火) 実名報道

JIRO |HomePage

My追加