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JIROの独断的日記
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2007年02月25日(日) 「スウィングガールズ」をテレビでやってましたね。実は結構好きなんです。あれ。

◆とはいっても、映画が公開後、2年半経ってからDVDを見たのです。

私は映画とか、テレビドラマをあまり見る方ではないが、一度ハマると、とことんハマる性癖(?)がある。

但し、上映中、放送中より、何年か経って、
テレビドラマだと、ずっと前になるが三谷氏の「王様のレストラン」はロンドンで見て、すっかり気に入った

10年も前のドラマだが、昨年DVDを買った。


また、フジテレビ、2003年10-12月期の「月九」で、司法修習生を描いた「ビギナー」にも完全にハマった。

これは、放送当時、子供が受験勉強をしていたので、子供が勉強しているのに親がドラマを見るのは気が引けたので、

見ないようにしていた。しかし、気になっていたので、これも昨年DVDを買った。

それでも収まらず、何と、Yahoo!オークションでシナリオ全巻を入手したほどである。


◆「スウィングガールズ」は偶然にも3週間前にDVDを買った。

この映画が大変評判になっていたことは知っていた。

そしてその最大の理由が出演する女優(若いお嬢さんたちだが)さんが、本当に楽器の特訓を受け、

映画の中で、実際に演奏しているからだ、という情報も得ていた。

だが、映画というのは、勤め人はなかなか見に行けない(本当に好きな人は行くのだろうが)。

平日は仕事が終わってからでは、遅すぎる。

週末は、特にこの映画は大好評とのことで、混んでいるに決まっているので、映画館に足を運ぶ気持ちにならなかった。


それでも、私はラッパを吹くので、全く素人の役者さんが、一体どの程度吹けるようになるものか、気になっていた。

数週間前に、ドラマで、極めて芝居の上手い女の子がいて、これは誰だと家内に訊ねたら、
貫地谷しほりという女優さんだという。

女優さんと書いたのは、非常に大人びているからだが、私の娘でもおかしくない年頃である。

そのときに、家内が「この子、『スウィングガールズ』でトランペットを吹いていたのよ」というので、へえ、と思った。


高い演技力から推察すると、かなり頭が良い娘に違いない。

そして楽器が上手くなる子は、皆頭がいいのである(だから、私は下手なのです。すいません)。

自己分析力を必要とする点で、演技と楽器の演奏は共通する部分がある。


興味が頂点に達し、DVDスペシャルエディションを注文した。


◆映画そのものは詳しくないけれど、思ったことを書きます。

私は映画の評価を書く自信が無い。音楽を聴くほど、映画を見ていないからである。

ちょっとふざけすぎかな、というのはあるが、全体としては、とても楽しい。まあ、良いでしょう。

この映画が公開された当時はさぞや、いろいろなブログや掲示板で賛否両論、

喧し(かまびすし)く、議論は出尽くしたことであろうから、多くは書かない。



ただ、一つだけ書くならば、演出として上手いな、と思ったことがある。

それは、当初、食中毒の吹奏楽部の代わりに急遽ビッグバンドを組もうというときに、

本当は、補習授業をサボりたいだけだった女の子は、楽器をあたかもガラクタのように、扱う。

あのシーンをけしからんと思った真面目な吹奏楽部員もいただろう。

しかし、あれは必要な演出だ。



もともと、「音楽」や「楽器」になんの関心もなかった娘たちが、自発的に、ビッグバンドを組みたくなり、

中古の楽器を手に入れる。段々上達すると、楽器の持ち方が変ってくる。

演奏会の前など、殆ど抱きしめている。

ここに、彼女たちが、音楽の喜びに目覚めてゆく過程が端的に表現されている。


この演出は、上手い。


◆音楽面を中心にコメントします。「よく頑張りましたねえ。」

役者のオーディションが行われてから、撮影開始まで3か月しかなかったというから、本来、無茶である。

少なくとも半年、本当は1年ぐらいは(勿論、各人の才能と努力によるが)必要だ。

ただ、あのバンドは17名である。

映画の中心の5人は役者のプロ(?)だが、他のメンバーにはサックス、トロンボーン、トランペットにそれぞれ経験者がいる。

そして、プロのトレーナーがついて、最初は基礎をやらせたから、どうにかこうにか音になったのだろう。

トランペットは映画におけるリードトランペットは貫地谷しほりだが、映画の最後、Sing,Sing,Singのソロで、トランペット初心者の

当面の高音の目標、ハイB(べー。変ロ。シのフラット)が出る。何度も取り直したようである。

この子たちが映画が終わったあとも、評判が良いのでコンサートで演奏したのを聴いたところ、貫地谷のラッパの音は

映画と同じだった。つまり、映画は吹き替えではない。

ただ、コンサートでは、ハイBを出せなくて、悔しくて泣いている。可愛いが、本当に真剣に吹いていることは良く分かった。偉い。

トランペットで本当に一番上手いのは、右端で吹いている子だ。

彼女は、本当にハイトーンを吹けるのでトランペットセクションの音がサマになっているのだ。


◆正真正銘、本物の“Sing,Sing,Sing”と“In the Mood”を聴いていただきましょう。

この曲はジャズだけど、あまりにも、有名というか、「ジャズのクラシック」とでも言うべきナンバーだ。

“Sing,Sing,Sing”はベニー・グッドマン。“In the Mood”はグレンミラーですな。私ですら知っている。

古い録音です。戦前だからね。勿論、モノラル。本当に古い音源です。

しかし、これが元祖ですからね。「これぞ、スウィング」ということですな。

「後打ち」ならスウィングになるってもんじゃない。


“Sing,Sing,Sing”と“In the Mood”です。

エンピツをご覧の方、恐れ入りますが、ココログでお聴き下さい。

あまりにも古い音なんで、驚かれたかと思いますが、

ジャズであっても、ちゃんと基礎を踏まえていることがわかります。

スウィングしても、正確なテンポ、リズム、音程。お互いに聴いて合わせると言うこと。同じです。

因みに、ベニーグッドマンはモーツァルトのクラリネット協奏曲のレコードも録れているんです。

それでは、この辺で。

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