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JIROの独断的日記
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2006年09月29日(金) 「20歳で九九を覚えていなかった人」が名大大学院で宇宙物理を専攻した話を覚えていますか?

◆うっかりしていましたが、本になっていました。

実を言うと、私もうっかりしていて気が付かなかったのです。

6月8日に、人間の可能性-20歳で「九九」を覚えていなかったが、名大理学部物理学科合格。今は数学教師になった人物がいる。

という記事を書きました。



それを読んでいただけば、わかります。初めは信じがたいと思ったのですが、本当なのですね。

小学校のときはオール1(厳密に言うと2つぐらい「2」がある)だった人が、20歳を過ぎてから、

アインシュタインを知り(彼女のおかげなのです)一念発起して、まず定時制高校に入り(働きながらです)、

名古屋大学を受験し(働きながらです)、27歳で合格するのです。

そして何と、大学院まで進み宇宙物理、素粒子論を専攻したのです。

今は、自らの経験が子どもたちの役に立てば、と考え、高校で数学の先生をしておられます。

これは、生徒、言い訳できないよね。

先生は20歳で九九を覚えていなかったのに、物理学のドクターコースまで行ったんだぞ、と言われたら、

「オレはどうせだめに決まっている」と言えないですよ。


◆この本です

私がくどくど説明するよりも、オール1の落ちこぼれ、教師になる 宮本 延春 (著) を読んでいただいた方がいいですね。

世の中にはひねくれた人がいて、このような「感動的」な話を聞いたり読んだりすると、必ず誰か「ケチ」を付けるものですが、それは、みっともない。

虚心坦懐に読めばいいのだと思います。


◆大平光代さんの例もありますね。

同じような、殆ど奇跡的な話は、弁護士の大平光代さんの著書だから、あなたも生きぬいて に、書かれています。

中学で転校した先で虐められ、割腹自殺を図り未遂に終わる。それが原因で余計に虐められる。

遂にヤケを起こして、中卒でヤクザの妻になり、入れ墨まで彫ってしまうのですが、

ものすごく親切な「大平のおっちゃん」にたしなめられて、猛勉強の結果、なんと一発で、司法試験に合格するのです。

並の苦労じゃない。何しろ法律書を読もうにも漢字が読めない。漢和辞典の引き方から始めたのです。

勿論もともと優れた知能の持ち主だったのでしょう。上のリンクから大平さんの写真を見ると、

この知的な表情の女性が、かつて極道の妻だったとは到底信じがたい。


◆だれでも同じ事が可能だとは思いませんが・・

宮本さんも、大平さんも、ものすごい努力をしたのは十分分かりますが、元来優れた知能を持っていたに違いないとおもいます。



ここまで劇的な「大逆転」が誰にでも可能だとは思いませんが、

周りの人間が、「ダメ」のレッテルを貼ってしまったがために、開花するべき才能が開花しない、ということは、

我々が想像する以上に起きているのではないかと推察されます。

適切なアドヴァイス、ちょっとしたきっかけで爆発的に能力が発揮されるという人は、きっと、今も大勢いるのでしょう。

月並みな表現ですが、これらの本を読むと、「人間の可能性の偉大さ」に感銘を受けます。

前述しましたが、こういう本を読むときには、何かケチを付けようとするのではなく、素直に感激するのが健全だと思います。


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