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JIROの独断的日記
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2006年07月02日(日) 北朝鮮に対する声明は「内閣総理大臣」名ではなく「内閣官房長官宣言」なのですよ。

◆記事:内閣官房長官声明(7月5日)


  1. 本日(5日)未明より複数回にわたり、北朝鮮から、弾道ミサイル又は何らかの飛翔体が発射されたものと考えられる。政府としては、関係閣僚と関係省庁を緊急参集させるなどして、対応に万全を期しているところである。

  2. 我が国としては、北朝鮮による今回の弾道ミサイル又は飛翔体の発射は極めて憂慮すべきものであると考えている。北朝鮮については、1998年8月にも我が国上空を通過するテポドン1を基礎とした弾道ミサイルの発射を行っており、今回、我が国を含む関係各国による事前の警告にもかかわらず発射を強行したことは、我が国の安全保障や国際社会の平和と安定、さらには大量破壊兵器の不拡散という観点から重大な問題であり、船舶・航空機の航行の安全に関する国際法上問題であると同時に、日朝平壌宣言にあるミサイル発射モラトリアムにも反する疑いが強い。また、六者会合の共同声明とも相容れない。北朝鮮に対しては、我が国として厳重に抗議し、遺憾の意を表明する。さらに、北朝鮮がミサイル発射モラトリアムを改めて確認し、それに従った行動をとると同時に、六者会合へ早期かつ無条件に復帰することを強く求める。

  3. 北朝鮮による今回の発射に対しては、我が国として厳しい措置をもって臨む。今後速やかに我が国として法に則った措置を決定し、改めて発表する。

  4. また、北朝鮮による発射は、国際社会において厳しく糾弾されるべきものである。このため、国際社会全体としての対応が重要であり、日米同盟に基づく米国との協力を始め、六者会合参加国を含む関係国との連携をさらに進め、また、国連安全保障理事会において然るべき対処がなされるよう働きかけを行う。


◆参考:一日一小泉(NTVネットテレビ)より首相発言の抜粋

どういう意図があるのか不明だが、北朝鮮の為にならない行為だ。

日朝平壌宣言を違反しないように働きかけて行かなければならない。

(対北金融制裁を発動するか?と記者に問われ)どういう圧力をかけるかは、話すべきじゃないと思う。

(ブッシュ大統領とは話したのか?と問われ)話しましたよ。(ミサイル発射後ですか?)いえ、(ミサイル発射)後は話してませんけど。


◆コメント:内閣総理大臣は大統領じゃないのですが、もう少しやる気を出しなさいよ。

昨日の北朝鮮の行為に対して、日本国が公式の声明を発表したのは、記事に掲載した、「内閣官房長官声明」である。

内閣官房長官は、内閣のスポークスマンであり、何も取り立てて発表することが無い日は別として、原則、午前と午後、一回ずつ記者会見を発表する。

昨日は緊急記者会見が行われ、その場で声明を発したのは官房長官だから、「内閣官房長官声明」なのだろう。まあ、昨日も書いたようにあたふたするより良いかもしれぬ。

また、行政権は内閣に属し(日本国憲法65条)内閣総理大臣が一人で何でも決めることはできない。

日本テレビがインターネットで流している一日一小泉では、その日のぶら下がり会見の一問一答を映像とともに聴くことができる。

その抜粋が、参考に載せたものである。

あたふたしないのはいい。

しかし、北朝鮮のミサイルはやろうと思えば、日本の領海または、領土に着弾させることができたのであり、国民の平和的生存権を脅かす危険があったのだから、

非常事態の一歩手前だったことは客観的に見れば明らかである。

一日一小泉を聴くと分かるが、小泉首相は9月に辞める(と、今はいっている)、

つまり、アメリカ大統領でいえばlame duckの状態であるが、だからといって、プレスリー邸であれだけはしゃぐエネルギーがあった割に、

国家非常事態(一歩前)に臨む内閣総理大臣の態度としてはあまりにも投げやりに思われる。


2005年07月02日(土) 音楽配信サービスにおけるクラシック音楽。お奨め:モーツァルト交響曲第39番第3楽章
2004年07月02日(金) 「合理的な思索を蔑視して偏狭な狂信に動いた人々が、日本民族を現在の悲境に導き入れた。」(和辻哲郎著「鎖国 日本の悲劇」序文)
2003年07月02日(水) 株が急騰したといって騒ぐバカ。 ファンダメンタルズはなにも変わっていない。

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